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総合型選抜(旧AO入試)とは?仕組みや特徴、メリット・デメリットを徹底解説

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総合型選抜とは2021年度よりAO入試から名称が変更された大学受験の入試方式です。各大学が設定しているアドミッションポリシーに当てはまっているかに加え、学力も含め受験生自身を総合的に評価する方針に変化しました。この記事では、大学受験を行う上で一般選抜と並んで選択肢に挙げられるようになってきた総合型選抜の入試制度やメリット・デメリット、旧AO入試との違いについて解説します。皆さんの大学受験の参考になればうれしいです!総合型選抜はどんな入試制度?総合型選抜(旧AO入試)とは、大学側が求める学生を選抜する入試です。そのため、学生は「自分がその大学にふさわしい人物である」とアピールする必要があります。総合型選抜では「何を学びたいのか?」「その学びをどのように活かすのか?」などが問われ、それらを志望理由書や面接、小論文、プレゼンテーションなどの多様な方法で審査されます。大学入試方式には一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜の3方式があり、総合型選抜はその中の1つです。旧AO入試から各大学で求められる人物像や選抜方法も変更されているため志望校が決まっている受験生は志望校のHPで調べてみてください。総合型選抜のアドミッションポリシーって何?アドミッションポリシーとは、大学の入学者受け入れ方針のことです。それぞれの大学には建学の理念や教育ビジョンがあり、それにふさわしい学生の入学を望んでいます。総合型選抜においてアドミッションポリシーは重要なキーワードとなります。各大学ごとに異なりますが例をいくつかあげると「課題を自ら発見し、解決できる能力」「他人と協働して何かを成し遂げることができる能力」「地域・社会貢献を目指せる人物」「グローバル社会で活躍できる人材を目指せる人物」などがあります。アドミッションポリシーを理解し「大学が求める学生像」であると示すためにも、志望校を決めたら必ず最初に確認しましょう。旧AO入試との違いはどこか旧AO入試は、従来の学力試験のみ行われていた大学入試において、大学の求める学生像、「アドミッションポリシーに合致する人物」や「この大学で学びたい」と意欲的な学生を選抜する新しい方式としてスタートしました。旧AO入試では学力を問わない入試としてイメージが定着しており、入学後の周りの学生との学力差が問題になっていました。しかし総合型選抜では学力も含めて受験生自身を総合的に判断していこうと再定義されました。一般入試との違いはどこか一般入試は主に学力試験(筆記試験)によって合否を決定する入試方式です。全国共通テストや大学独自の筆記試験の点数をもとに、学力の高さが中心に評価されます。一方で総合型選抜は、学力に加えて人物面や将来性、学ぶ意欲などを重視して評価される点が大きく異なります。たとえば、面接や小論文、プレゼンテーション、活動実績などから「大学の教育理念に合っているか」「入学後にどのように学びを活かせるか」を多面的に判断します。つまり、一般入試が「学力重視」なのに対し、総合型選抜は「人物重視・意欲重視」の入試であるといえます。学力試験が得意な人は一般入試が有利ですが、自分の経験や将来への熱意をアピールしたい人には総合型選抜が向いているでしょう。AO入試との違いはどこか旧AO入試は「意欲や適性」を重視する入試として始まりましたが、当時は学力試験を課さない大学も多く、「学力を問わない入試」という印象が強く残っていました。これに対して、現在の総合型選抜は「学力も含めて受験生を総合的に評価する」ことが明確に打ち出されています。つまり、人物評価と学力評価のバランスを取った入試に進化したといえます。また、評価のプロセスもより体系的になり、志望理由書・面接・小論文などを通じて「大学が求める学生像(アドミッションポリシー)」との一致度が重視されるようになりました。これにより、受験生は自分の将来の目標と大学での学びを具体的に結び付けて表現する力が求められるようになっています。どのような選抜方法で行われるのか総合型選抜の選抜方法は調査書・志望理由書・自己PR書などの書類選考と面接や小論文、グループディスカッションによる選抜が基本です。ただし、「学力も含めて総合的に判断」と再定義されてから大学によっては共通テストや基礎学力テストの受験を課すところもあります。また大学によって選抜方法に特徴があり、中にはプレゼンテーションやケース面接、グループワークを行う大学もあります。志望する大学・学部の募集要項を確認して早めに対策をしておきましょう。総合型選抜を受験する4つのメリット学力という一面だけでなく、受験生ひとりひとりの魅力や強みにスポットを当て評価される総合型選抜には多くのメリットがあります。ここでは4つに絞って紹介していきます!出願条件が少なく幅広い受験生が挑戦できるAO入試(総合型選抜)は、大学が掲げるアドミッションポリシーに合った人物であることが基本条件であり、評定平均値や模試の得点といった制約は比較的少ないのが特徴です。例えば、評定がそこまで高くなくても「地域活動での取り組み」や「自主的な研究テーマへの挑戦」などが評価され、出願できるケースがあります。そのため、学力試験だけでは自分の力を示しにくい受験生にも挑戦のチャンスが広がります。AO入試を考える際は、まず志望校のアドミッションポリシーを読み込み、自分の経験や強みと照らし合わせてみましょう。一般試験より合格が早く決まるメリット1つ目は、一般選抜より合格が早く決まることです。文部科学省によれば総合型選抜の合格発表日は11月1日以降と定められています。一般選抜の大学入試では2〜3月に合格発表があるのでかなり早いタイミングで進学先が決まると言えます。合格発表が早い分、受験日も早いため計画的な受験対策が合格のカギになってくる総合型選抜ですが、早めに合格が決まることは受験生にとって何よりも嬉しい事ではないでしょうか?早い時期に合格が決まれば、大学進学までに時間と精神的な余裕ができるはずです。自由な時間を活かして気持ちをリフレッシュさせたり、大学で学ぶ専門分野について事前に調べてみるなど有意義に過ごしましょう。人生のキャリア設計をしやすいメリット2つ目は、長い人生におけるキャリア設計がしやすい事です。総合型選抜では、将来の目標に向けてどのような意欲を持っているか、目標に向けて一貫した活動を行ってきたかを審査されます。学力のみを問う一般試験よりも自分の将来を長い目で見て活動を行うため他の学生と比べ早い段階から自分の人生に向き合う事が出来ます。そのため、人生全体を通したキャリア設計を立てやすいのです。高校からの推薦がなくても受験可能メリット3つ目は、高校からの推薦がなくても受験が可能なことです。学校推薦型選抜では高校の校長より推薦状を貰えなければ受験できませんが、総合型選抜では推薦状は不要です。総合型選抜の選抜方法を採用している大学であれば、基本的にどこの高校からでも受験が可能です。自分が興味を持てる大学・学部を調べ、総合型選抜を実施していたらぜひ挑戦しましょう。総合型選抜を受験する4つのデメリット総合型選抜は志望大学に合格する可能性が増すためメリットも多いですが、受験する上で確認しておくべきデメリットもいくつかあります。受験生のみなさんは以下のデメリットも確認したうえで総合型選抜での受験を検討してみてください!大学ごとに選考基準が異なり対策が難しいAO入試(総合型選抜)は、大学ごとに評価基準や試験内容が大きく異なります。例えば、ある大学は小論文で社会課題に対する考えを問うのに対し、別の大学は面接で将来のキャリアビジョンを詳しく聞く場合もあります。また、プレゼンテーションやグループディスカッションを課す大学もあり、一律の対策では対応できません。そのため、志望校の入試要項を確認し、大学ごとに必要な準備を見極めることが重要です。出願しなくてはいけない時期が早いデメリットの2つ目は、出願時期が早いことです。総合型選抜の出願時期は高校3年生の9月頃が多いです。中には夏休み前の6月中にエントリーが必要な大学もあります。総合型選抜で大学を受験しようと考えている人は、エントリーに間に合うよう早くから対策・準備が求められます。選考期間が長くなる可能性があるデメリットの3つ目は、選考期間が長くなる場合があることです。総合型選抜の試験スケジュールは9月より順次選考が始まり、合格発表は11月1日以降なので、2か月程度合否がわからない状態で過ごさなくていけません。一般試験の勉強とのバランスが難しいデメリット4つ目は、一般選抜の勉強とのバランスが難しいことです。総合型選抜は受験から合格まで2ヵ月以上を要する試験です。合否を待っている間も不合格の場合に備え一般選抜の勉強も同時並行で進める必要があり、体力的にも精神的にも負担は大きくなるでしょう。総合型選抜のデメリットを乗り越えるために総合型選抜で受験を行う上でぶつかるデメリットを紹介しましたが、必ずしもデメリットにひとりで立ち向かう必要はありません。現在、総合型選抜対策を専門的に行う塾が全国各地に数多く存在しています。その中でも本記事では「はたらく部アカデミー」を紹介したいと思います。デメリットで紹介した「選考基準が大学ごとに異なる」「出願時期が早い」「勉強とのバランス」に関して、はたらく部では多面的なサポートを受ける事が出来ます。「はたらく部アカデミー」は総合型選抜対策をサービスとして提供していますが、受験生の伴走者となり受験のその先にある人生まで一緒に考えてくれます。そのため必要に応じて一般試験とのバランス調整・受験計画のサポートを行います。総合型選抜で必須の志望理由書を作成するには未来に向けて自身の過去を振り返りまとめる作業が必要です。「はたらく部アカデミー」では総合型選抜に精通した大人が受験生に合わせた指導と、受験生の興味分野に合わせて新しい知識を授けてくれます。また、二次試験でほぼ必ず設けられている面接はとにかく練習回数を積むことで面接という場に慣れることが合格の秘訣ですが「はたらく部アカデミー」では何度でも繰り返し面接練習に大人が向き合います。「はたらく部アカデミー」では総合型選抜に限らず推薦入試などの対策・相談も受け付けているため、まずは無料体験に申し込んで総合型選抜受験への第一歩を踏み出しましょう。自分のやりたいことを明確にし、総合型選抜に挑もうここまで総合型選抜の仕組みと受験するメリット・デメリットについて紹介してきました。総合型選抜では自分のやりたいことが明確になっているか、その大学に入りたい熱意が評価されます。この記事で紹介したメリット・デメリットを抑え、将来自分が成し遂げたいことを具体的にイメージしたうえで総合型選抜の受験に臨みましょう。🏆合格率92%!見れば納得、合格の秘訣はこちら!👇👇👇総合型選抜(AO入試)専門塾で対策するならはたらく部アカデミー.banner-link { display: block; 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東京で人気のおすすめ総合型選抜対策塾一覧!費用・評判を徹底比較

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「東京で総合型選抜塾を探してるけど、どこがいいの?」「比較して、自分に合った塾を見つけたい!」そんな方へ、東京でおすすめの総合型選抜対策塾をご紹介します!各塾の特徴や費用、口コミなどを調査しました。ぜひ、それぞれの違いを比較し、自分に1番合う塾を見つけてください!東京でおすすめの総合型選抜対策塾7選【早見表】塾名アクセス授業形式指導形態講師の質費用の安さ(入塾金+高3の約10ヶ月分の費用)課外活動のサポート塾の形式塾名はたらく部 総合型選抜アカデミーアクセスオンライン授業形式◯オンライン指導形態◯少人数制講師の質◎プロ講師費用の安さ(入塾金+高3の約10ヶ月分の費用)◎390,500円(税込)課外活動のサポート◎塾の形式総合型選抜専門塾塾名早稲田塾アクセス池袋校:池袋駅西口より徒歩4分大崎品川校:大崎駅東口前自由が丘校:自由が丘駅より徒歩2分新宿校:新宿駅西口・西武新宿駅より徒歩6分四谷校:四ッ谷駅・麹町口より徒歩3分吉祥寺校:吉祥寺駅西口前町田校:町田駅南口前・町田駅より徒歩1分授業形式◎対面+オンライン指導形態◎少人数制+個別指導講師の質◎大学生+プロ講師費用の安さ(入塾金+高3の約10ヶ月分の費用)△830,520円(税込)課外活動のサポート◯塾の形式専門塾ではない塾名総合型選抜対策塾AOIアクセス渋谷校:渋谷駅より徒歩8分上野校:御徒町駅より徒歩3分授業形式◎対面+オンライン指導形態◎個別指導講師の質◯大学生費用の安さ(入塾金+高3の約10ヶ月分の費用)◯445,000円(税込)〜課外活動のサポート◯塾の形式総合型選抜専門塾塾名洋々アクセス渋谷本校:渋谷駅宮益坂口より徒歩6分授業形式◎対面+オンライン指導形態◎個別指導講師の質◎プロ講師+大学生費用の安さ(入塾金+高3の約10ヶ月分の費用)◯695,500円(税込)(高3の料金の記載がないため高2を記載)課外活動のサポート△塾の形式総合型選抜専門塾塾名KOSSUN教育ラボアクセス御殿山イノベーション・オフィス:大崎駅より徒歩3分授業形式◎対面+オンライン指導形態◎個別指導講師の質◎プロ講師費用の安さ(入塾金+高3の約10ヶ月分の費用)△880,000円(税込)課外活動のサポート◯塾の形式総合型選抜専門塾塾名GUN塾アクセス渋谷校:渋谷駅より徒歩3分授業形式◎対面+オンライン指導形態◎個別指導講師の質◎プロ講師費用の安さ(入塾金+高3の約10ヶ月分の費用)◎357,500円(税込)課外活動のサポート△塾の形式総合型選抜専門塾塾名KOSKOSアクセス御伝山サテライト校:大崎駅より徒歩3分授業形式◎対面+オンライン指導形態◎個別指導講師の質◎プロ講師費用の安さ(入塾金+高3の約10ヶ月分の費用)637,714円(税込)課外活動のサポート△塾の形式総合型選抜専門塾 ※本記事は正確な情報を読者の皆さまへお届けすることを心がけております。記事内に事実と異なる内容がございましたら、こちらからお知らせいただけますと幸いです。直ちに修正いたします。1. はたらく部 総合型選抜アカデミー

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文理選択の決め方・後悔しない道は?理系文系の違いを踏まえて解説!

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高校に入学して間もないのに、「秋までには文系か理系か決めてください」と先生に言われ、戸惑っている人も多いのではないでしょうか。「まだ将来の夢なんて決まっていない」「得意科目だけで決めていいの?」と不安になるのは当然のことです。確かにこの選択は、その後の人生を左右する重要なイベントです。しかし、だからといって「失敗は許されない」と必要以上に追い詰められる必要はありません。この記事では、文理選択を「人生の最終決定」ではなく「今の自分にとって最良の仮決定」と捉えるための考え方と、後悔しないための具体的な戦略・時期について解説します。文系理系というくくりは日本にしかないそもそも文系理系というくくりは日本にしかない概念です。文系理系の英語訳はないのをご存知でしょうか。無理やり「Science and Literature」と誤訳されることが多いですが、さてここであなたは「science」という言葉を聞いて、文系と理系のどちらのイメージを抱きましたか?日本の教育を受けてきた多くの方は理系のイメージがあるのではないでしょうか。「science」=「科学」=「学問」です。つまり文系も「科学」ということになります。(literatureは単純に文学という意味です。文系という意味はありません。)アメリカを始め諸外国では大学入学後1〜2年間教養を学びます。つまり好きな授業を自由に受講できます。そして3学年目に自分の専門としたい「学部」を決めるのです。一度文系理系を決めてそこから学部を決めるということはありません。そもそも文系理系という概念がないからです。海外の多くの大学では、大学に入ってから文理や学部を選びますが、日本では海外、特にアメリカの大学生たちとは異なり、将来や世の中、学問に関する情報が圧倒的に不足している状態で文理や学部を選ばなければなりません。つまり、自ら人生やキャリアについて悩み、そして自ら情報を得ていく努力(例:周りの大人に聞く、など)をしなければならないのです。周りに社会人経験豊かな大人がいない場合やロールモデル(目標や参考になる人)になるような人がいなければそういった大人から直接コーチングを受けられるサービスを検討するとよいでしょう。手前味噌ですが、はたらく部では進路やキャリア、自分のことについて深掘りをしていく体験を提供しており、多様な経験している「師匠」であるコーチと出会ったことで人生が変わったといような言葉をいただいております。私自身もそのような考え方や人生が変わった受講生の一人です。文理選択が「人生の岐路」と言われる理由この早期の文理選択が単なる科目の好き嫌いの意味を超え、人生の岐路とまで言われるのには大きく2つの理由があります。受験科目が変わる最も直接的な影響は、大学入試に必要な「受験科目」が決定的に変わることです。理系を選択すれば「数学Ⅲ」や「理科2科目(物理・化学など)」が必修となり、文系を選択すれば「地歴公民(日本史・世界史など)」を深く学ぶことになります。怖いのは、「やっぱりあっちの学部を受けたい」と思った時のリカバリーが非常に難しい点です。例えば、文系クラスに進んだ後に「医学部に行きたい」と思っても、授業で扱わない数学Ⅲや理科を独学で習得するのは至難の業です。つまり、文理選択をした時点で、受験できる大学・学部の選択肢が物理的に絞られてしまうのです。なりやすい職業が変わる大学での学びが変われば、当然その先に続くキャリアも変わります。理系に進めば、エンジニア、医師、薬剤師、研究職といった専門職への道が開かれやすく、文系に進めば、営業職、マーケティング、法務、コンサルタントといったビジネスの最前線や、弁護士、公認会計士などを目指す人が多くなります。もちろん、理系出身の文系就職(文系職種につくこと)は比較的容易ですが、その逆は高いハードルがあります。高校1年生の段階での選択が、10年後、20年後の「職業人生のレール」を大きく敷くことになるのです。文系理系はいつごろ考えればいい?学部選択と切り離しては行けない理由「まだ大学のことなんて分からないから、まずは文系か理系かだけ決めよう」と考えていませんか? 実は、その考え方こそが後悔の元です。文理選択で失敗しないための鉄則は、「文理選択と大学・学部選びを同時に行うこと」です。なぜなら、文理選択は単なるクラス分けではなく「行きたい学部に行くための切符選び」だからです。多くの人が「得意科目」だけで文理を決めてから、その後に学部を探そうとします。しかし、これを別々のタイミングで行うと、以下のようなミスマッチが起こりがちです。「数学が得意だから理系」と決めたが… → 本当にやりたかったのは「経済学(文系)」だった。経済学は数学を多用する学問だが、理系クラスに進むと受験科目の負担が変わってしまい、遠回りになることがある。「国語が好きだから文系」と決めたが… → 興味があった「建築」や「看護」は、実は理系科目が必須の大学が多く、高2で気づいたときには手遅れになっていた。このように、学部を決めずに文理だけ先に決めてしまうのはもったいないです。高1の春から夏にかけては、得意科目の分析と並行して、世の中にどんな学部があるのかを調べる必要があります。文理選択は、あくまで学部へ進むための手段です。高1の早い段階から「学部選び」という目的とセットで考えることで、初めて納得のいく選択が可能になります。後悔しない文理選択のやり方【3選】将来の夢やなりたい職業から逆算するこれは最も堅実で、失敗の少ない選び方です。なぜなら、世の中には「理系に進まないと就けない職業」や「文系の方が有利な職業」が明確に存在するからです。例えば、医師、薬剤師、看護師などの医療従事者や、建築士、エンジニアになりたい場合、大学の「理系学部」で特定の単位を取ったり、国家試験の受験資格を得たりする必要があります。もし、これらを目指しているのに高校で「文系」を選んでしまうと、大学受験で必須となる数学Ⅲや理科科目を履修できず、スタートラインに立つことすら難しくなってしまいます。一方で、弁護士、公認会計士、税理士、あるいは商社マンや銀行員などを目指す場合は、法学部や経済学部などの「文系学部」に進むのが王道ルートです。もちろん、「ゲームクリエイターになりたい」というように、プログラミング(理系)とシナリオライティング(文系)の両方の側面がある職業もありますが、まずは「自分が憧れている職業は、どの学部に進めばなれるのか?」を調べてみてください。「職業名 なり方」「職業名 大学 学部」で検索すれば、必須となる文理の方向性がすぐに見えてくるはずです。大学で学びたい学問分野を探す文理選択において大事なのは、なんとなく数学が得意だから理系、国語が得意だから文系と決めるのではなく「大学で何を学びたいか」を基準にすることです。「数学が得意だから理系」「国語が好きだから文系」という教科の好き嫌いだけで決めてしまうと、大学入学後に「やりたいことと違った」というミスマッチが起こりやすくなります。なぜなら、高校の教科はあくまで基礎であり、大学の「学問」への入り口に過ぎないからです。幸せな自分の状態を想像し、それに必要な要素を考える人から認められたとき、人から感謝されたとき、趣味に没頭しているとき、安心しているとき、お金をもらったとき、好きなことをしているとき、友達といるとき、など幸福の形は千差万別です。その幸福を得るために必要な学びはなんでしょうか。例えば、「人生をかけて趣味に没頭していたい」という幸せを求めるときに必要な環境はなんでしょうか。住んでいる地域や仕事、年収が環境を決めるかもしれません。できるだけ趣味に時間を割くためには時間に対する報酬額が高い方がいいですし、趣味がなんであれ住んでいる地域によって利便性が変わることでしょう。そのように考えると将来の自分の姿が少しずつ見えてくるかもしれません。おぼろげながらも見えた姿から大学での学びをどうしたいのか、考えてみるのもよいでしょう。あまり良くない文理選択の方法よく保護者の皆様から聞く言葉として、「うちの子は数学が苦手だから文系かな」あるいは「数学が得意だから手に職つけるために理系にしたら?」というような言葉を聞くことがあります。実はこの言葉が子供たちの視野を狭めている可能性があるので要注意です。生徒たちは保護者の意向に意識的であれ無意識的であれ影響されています。それが最終的に自己評価につながり自分自身を決めつけてしまうことになるのです。まずはまっさらな状態から学部やそこから広がる人生の可能性について調べてみましょう。先入観のある状態ですと、どうしてもできる、できないが先に頭によぎってしまい心から自分が求める欲求が見えにくくなってしまいます。まっさらな心境で調べた結果から単純に興味のあることや好きなこと、魅力的なこと、なんとなく気になることが出てきたら、どうしてそれを感じたのか自分なりに分析してみましょう。それが自己理解へとつながり納得のいく未来の礎を築いてくれることでしょう。数学が苦手であっても克服した生徒はいくらでもいます。逆に数学が得意でもやりたいこととミスマッチしていたことに気づいて文転をした生徒もいます。できるできないではなく、何をしている自分が好きになれるのかを真正面から考えてみて下さい。文系の学部文学部系統文学部を一言で表すと、「人間と文化を探求する学問」 です。言葉、歴史、思想、芸術など、人間が生み出してきた多様な文化を深く掘り下げ、多角的な視点から物事を捉える力を養います。思想系、歴史系、言語文化系、行動科学系に分類されます。文学部と聞いて、「文学を研究しているのかな?」と思う人も多いですが、実際は人間と文化について扱う学問です。例えば九州大学文学部のHPに次のような記載があります。「汝自身を知れ(グノーティ・セアウトン)」。これは、古代ギリシアの都市デルフォイ、そのアポロン神殿に刻まれていた格言の一つです。人間が、人間自身を知ること——これこそ文学部の使命であると言えましょう。文学部では史料、哲学書、文学作品、芸術作品、古地図といったテクストを通して、挫折と希望の人間の歴史を学びます。例えば、講義やゼミで、芸術作品を見る、画家自身や画家をとりまく環境についての文献、先行研究や論文を読むといったことを通して、眼前の作品の持つ美術史的/歴史的な価値や位置づけを考えたり、現代の視点から再解釈・再評価したりする力が得られます。文学部での学びは「人間はどういう存在か」「人間はどう生きるべきか」「幸せとは何か」などといった科学では答えられない問いに答える手がかりを与えてくれます。工学部や経済学部に比べれば、直接社会人として活かせるスキルはあまり学べないかもしれませんが、そもそも役にたつかどうかは学問に求められていないのではないでしょうか。向いている人読書や美術館巡りが好きな人:例えば、物語や歴史、芸術に触れることが好きで、その背景にある「なぜ?」を深く知りたいという知的好奇心がある人。物事をじっくり考えるのが得意な人:例えば、流行や表面的な情報に流されず、自分の頭で深く考えを巡らせることに面白さを感じる人。コミュニケーション能力を高めたい人:例えば、言葉の持つ力や、人と人とのコミュニケーションのあり方に興味がある人。文学部で培われる読解力と表現力は、人間関係を円滑にする上でも役立ちます。外国語学部系統外国語学部は、英語だけでなく、中国語、フランス語、スペイン語など、特定の言語と文化を深く学びます。大学にもよりますが、単に言葉を習得するだけでなく、その国の歴史や社会、人々の考え方まで理解することを目指すことが多いようです。例えば、外国語学部でスペイン語を学ぶ学生は、スペインの歴史やフラメンコ音楽の背景、さらには貧困問題といった社会問題についても学ぶ機会があります。ここで大事なのは「その外国語を学んで何をするのか」ではないでしょうか。ただ外国語を話せるようになりたいという目的ならば、留学をする・独学で勉強するという選択肢もあり、そちらの方が効率よく喋れるようになる可能性もありますよね。外国語を文化として研究できることが外国語学部の魅力です!向いている人外国の言葉や文化に強い興味がある人:例えば、特定の国や地域について、言葉だけでなく、その国の映画、音楽、料理などにも関心がある人。コミュニケーションをとるのが好きな人:例えば、言葉の力を使って、さまざまな背景を持つ人々と交流したいと考える人。探究心が旺盛で、知的好奇心がある人:例えば、外国の文化や社会の「なぜ?」を深く掘り下げて探求したい人。教育学部系統教員免許の取得を目指すだけでなく、子どもの成長や教育の仕組み、心理学などを学びます。教員になること以外にも、教育関連企業や公務員など、幅広い進路があります。一般的には教員養成系と教育学系に別れており、教育養成系では基本的に教科ごとにコースが別れており、必ず教育免許を取得できます。一方教育学系では教育学を専攻し、教育や人間の発達のすべてを研究の対象としています。向いている人教育に強い興味がある人:例えば学校教育や塾、家庭での教育など、さまざまな教育のあり方について関心がある人。人の成長をサポートしたい人:例えば 他者の成長を間近で見守り、その手助けをすることに喜びを感じる人。教えることが好きな人:例えば自分の知識や経験を分かりやすく伝え、相手の理解が深まることにやりがいを感じる人。人間や社会に興味がある人:例えば 教育の歴史や社会的背景に関心があり、教育を通じて社会をより良くしたいと考える人法学部系統法律や政治について学びます。社会のルールや仕組みを理解し、論理的に物事を考える力が身につきます。公務員や法律家を目指す人だけでなく、一般企業でも重宝される論理的思考力を養えます。例えば税理士については、商学部・経済学部・法学部で税理士試験の基礎となる授業が受けられるので、少しでも税理士に興味があるならばこれらの学部への進学を視野に入れるべきです。向いている人社会のルールや仕組みに興味がある人:例えば法律がどのように私たちの生活を支えているのか、なぜ政治が必要なのかといった根本的な問いに関心がある人。論理的に物事を考えるのが得意な人:例えば複雑な事柄を整理し、筋道を立てて考えることが好きな人。正義感が強く、社会に貢献したい人:例えば社会の不公平や不正に対し、法的な知識を用いて解決したいという意欲がある人。文章を正確に読み解くのが得意な人:例えば法律条文や判例集など、膨大な量の文章を正確に読み解くことに苦労しない人。経済学・経営学部系統経済学は、お金の流れや社会の仕組みを、経営学は、企業や組織の運営方法を学びます。企業の経営者や公務員、銀行員など、将来の選択肢は非常に広いです。また、資格を取得することにも有利にはたらくことが多いです。例えば税理士については、商学部・経済学部・法学部・社会学部系統の卒業や一定の単位取得が受験資格の一つとして定められています。起業に興味があったり、お金自体やお金がもたらす影響に興味がある人にとって面白いと感じられる学びが得られるでしょう。向いている人お金の流れや社会の仕組みに関心がある人:例えば、なぜ商品の値段が上がるのか、なぜ円安になるのかなど、身近な経済現象の背景を深く知りたい人。数字やデータを用いて物事を分析するのが得意な人:例えば、 数学や統計学に抵抗がなく、データから社会のトレンドやパターンを読み解くことに面白さを感じる人。論理的思考力と探究心がある人:例えば複雑な社会問題をシンプルにモデル化し、その本質を探求することにやりがいを感じる人。将来、ビジネスや社会の第一線で活躍したい人:例えば経営者、公務員、銀行員、コンサルタントなど、幅広い分野で活躍するための専門知識と教養を身につけたい人。国際関係学部系統世界中の政治、経済、文化、紛争など、国と国の関係性を学びます。国際機関や商社、マスコミなど、グローバルな舞台で活躍したい人におすすめです。向いている人世界の政治、経済、文化、歴史に興味がある人:例えば 国際的なニュースや出来事の背景にある複雑な事情を深く知りたい人。グローバルな視点から物事を捉えたい人:例えば世界を舞台に活躍することを目指し、国際社会の課題解決に貢献したい人。異なる文化や背景を持つ人々と積極的に交流したい人:例えば 海外でのボランティアや留学、国際交流イベントなどに強い関心がある人。社会学部系統社会の仕組みや人間関係、社会問題などを多角的に探求します。マスコミや広告、NPOなど、様々な分野で活躍できます。向いている人身近な社会問題や人間関係に疑問を持つ人:例えば、なぜ格差は生まれるのか、なぜ流行は起こるのか、といった「当たり前」のことに疑問を抱き、その本質を解き明かしたい人。多角的な視点から物事を分析し、課題を解決することに関心がある人:例えば、一つの事象を様々な角度から見て、その背後にある構造や原因を明らかにしたい人。人と話したり、調査したりするのが好きな人:例えば、インタビューやアンケートを通して、人々の考えや行動の理由を探ることが好きな人。芸術学部系統美術、デザイン、音楽、映像、演劇など、感性や創造性を活かして表現する方法を学びます。クリエイターやアーティストを目指す人だけでなく、感性を活かした企画職や広報職など、多様な進路があります。向いている人美術、デザイン、音楽、映像、演劇など、特定の分野で自身の感性や創造性を表現したい人:何かを創作することに喜びや情熱を感じる人。新しいものを生み出すことに喜びを感じる人:既存の枠にとらわれず、独自のアイデアや表現方法を追求したい人。感性が豊かで、それを形にしたい人:美しいものや心揺さぶられるものに感動し、その感動を他者と共有したいと考える人。理系の学部理学部系統数学や物理、化学、生物、地学といった基礎科学を深く探求します。研究者になる人が行く学部というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。これらの基礎科学に人一倍興味を持って研究し、未知の発見に貢献しているのは唯一無二ですし、私たちの知的好奇心を満たしてくれる憧れの存在ですよね!一方就職の観点で見ると、企業が「研究職」として採用するのは、修士卒以上が多いし、専門性が一致していないと、採用されない場合が多いようです。学部卒だと塾講師などが多いようです。理学部で学んだことを就職でいかしたい場合は、大学院まで含めて何を専門に研究してそれを就職に繋げるかをしっかり考えることが大切ですね!向いている人基礎科学が好きで、自然界の真理や法則を解明することに喜びを感じる人:例えば、科学の未解明な部分に魅力を感じ、探求することに情熱を注ぎたい人。論理的に物事を考え、探求していくことが好きな人:複雑な問題を一つひとつ分解し、筋道を立てて解決することに面白さを感じる人。知的好奇心が旺盛な人:例えば、身の回りのあらゆる現象に対して「なぜ?」と疑問を持ち、その答えを科学的に追求したい人。工学部系統理学部で学んだ基礎科学を応用して、モノづくりや技術開発を行います。機械、電気、情報、建築など、様々な分野があり、社会の基盤を支える仕事に繋がります。向いている人モノづくりや技術開発に強い興味がある人:例えば、科学の知識を応用して、社会の役に立つ製品やシステムを創造したい人。現実の問題を解決するために、論理的な思考と創造性を結びつけられる人:例えば、物事を体系的に考え、新しいアイデアを形にすることに喜びを感じる人。好奇心旺盛で、探求心が強い人:例えば、機械の仕組みや電気回路の働きなど、身の回りの技術に対して「なぜ?」と問いかけ、その答えを自分で見つけたい人。農学部系統食料生産や環境、動物の健康について学びます。農業技術者や食品メーカー、獣医など、食と健康、環境を守る仕事を目指せます。向いている人食料生産、環境問題、動物の健康などに関心がある人:例えば、自然や生命を科学的に探求することに興味があり、それらを通して社会に貢献したい人。食と健康、環境を守る仕事に就きたいと考えている人:例えば、農業技術者、食品メーカーの研究者、獣医など、人々の暮らしを支える仕事を目指している人。探究心が旺盛で、実践的な学びを好む人:例えば、机上の空論だけでなく、実験やフィールドワークを通して自ら課題を解決したい人。医学部系統人間の身体の仕組みや病気について学び、医師を目指します。人の命を救うという、非常に責任が重い仕事です。向いている人人の生命、健康、病気に関心がある人:例えば、人体の仕組みを科学的に探求することに強い興味があり、その知識で人々を助けたいという情熱を持つ人。人々の命と健康を守る仕事に就きたいと考えている人:例えば、患者と向き合う臨床医、新しい治療法を開発する医学研究者、国際的な保健医療に貢献する専門家など、高い倫理観と責任感が求められる仕事を目指している人。探究心と共感力があり、実践的な学びを粘り強く続けられる人:例えば、膨大な知識の習得に加え、実習や臨床の現場で常に最善を尽くし、他者の痛みに寄り添いながら冷静な判断ができる人。看護学・医療学・栄養学部系統看護師、理学療法士、管理栄養士など、医療の現場で活躍する専門職を目指します。高齢化社会が進む中で、ますます需要が高まっています。向いている人人の命や健康に対して強い責任感を持ち、真摯に向き合える人:例えば 人の役に立ちたいという強い使命感と、目の前の患者さん一人ひとりと向き合う真摯な姿勢を持っている人。生物学や化学、医学に強い関心がある人:例えば、科学的な探究心があり、複雑な人体の仕組みや病気の原因を解き明かすことに喜びを感じる人。学習意欲が高く、継続して努力できる人:例えば、 膨大な量の知識を習得する必要があるため、地道な努力を惜しまない人。歯学部系統歯や口腔の健康について学び、歯科医師を目指します。人々の健康を支える重要な役割を担います。向いている人人々の歯や口腔の健康を守ることに強い関心がある人:例えば、 歯科医療を通じて、人々の健康と笑顔に貢献したいという強い思いがある人。手先の器用さや精密な作業が得意な人:例えば、歯を削ったり、詰め物をしたりと、細かい作業を正確にこなすことが得意な人。探究心が旺盛で、継続して努力できる人:例えば、 膨大な知識と技術を習得する必要があるため、地道な努力を続けられる人。薬学部系統薬の知識を学び、薬剤師を目指します。病院や薬局だけでなく、製薬会社で新薬開発に携わることもできます。向いている人薬や化学に興味がある人:例えば、薬がどのように作られ、私たちの体にどのような影響を与えるのか、その仕組みを科学的に解き明かしたい人。人の健康を守るという責任感が強い人:例えば、患者さんの命や健康を預かるという重い責任を自覚し、そのために地道な努力を惜しまない人。細やかな作業を正確にこなせる人:例えば、薬剤師として正確に調剤したり、研究者として精密な実験を行ったりと、几帳面で丁寧な作業が得意な人。文理選択は「最終決定」ではなく「今の自分にとって最良の仮決定」文系・理系の選択が将来を左右する重大なものだと感じられ、不安な気持ちになる高校生も多いのではないでしょうか。しかし、この選択を人生最終決定だと捉える必要はありません。むしろ、これは「今の自分にとって最良の仮決定」と捉えましょう。高校生である今のあなたは、まだ世界や学問について知り尽くしているわけではなく、文系・理系の学習を進め、様々な知識や大学での学びについて触れるうちに、本当に興味を持つ対象や適性が変わる可能性は十分にあります。また、現代の大学入試や社会では文系・理系の垣根は以前ほど明確ではなくなっており、大学に入ってから専攻を変えたり、文理融合型の分野に進んだりする選択肢もありますし、卒業後のキャリアも高校での選択によって完全に固定されるわけではありません。大切なのは、この仮決定を後悔のないものにするために、興味のある分野の大学のシラバスを調べたり、なぜその分野に興味があるのかを突き詰めて考えたり、現時点で得意なことを優先してその分野で高いレベルを目指すことが、次のステップでより多くの選択肢を生み出します。文理選択は、あなたの未来の可能性を狭めるものではなく、今のあなたを最も輝かせるための最初のステップですから、もし途中で方向が変わっても、その時にまた最良の「仮決定」をすればいいのです。どうぞ、プレッシャーを感じすぎずに、今の自分に正直な選択をしてください。最後に:自分が選んだ文理や学部が間違いだったかもと不安な人へもし、進んだ先で「自分には合わなかったかもしれない」と感じてしまっても、決して絶望する必要はありません。その「違和感」に気づけたこと自体が、あなたの自己理解を一歩深めた証だからです。自分に何が向いていないかを知ることは、自分に何が向いているかを探す上で、何が好きかを知るのと同じくらい重要な発見です。また、たとえ第一志望の分野でなかったとしても、そこで学ぶ思考プロセスや研究手法、あるいは人との出会いは、将来あなたが本当に進みたい道を見つけた時に、他の誰にも真似できない独自の視点や武器となります。長い人生において、無駄な学びなど一つもありません。回り道に見える今の経験が、いつか思いがけない形で未来の自分を助けてくれる日が必ず来ますから、今の選択を「失敗」と決めつけず、今の場所で吸収できることを貪欲に取り込み、その後の軌道修正のエネルギーに変えていってください。自分の「興味」を発見したいなら、「はたらく部」がおすすめ「将来やりたいことが見つからない」「そもそも世の中にどんな仕事があるのか分からない」……。もしあなたがそんな風に悩んでいるのなら、ぜひ「はたらく部」を覗いてみてください。実は、この記事を書いている私自身も「はたらく部」に参加して、視野が広がった経験があります。ここでの出会いや対話がきっかけで、自分の進みたい道や大切にしたい価値観がクリアになりました。一人で机に向かって悩むよりも、まずは一歩踏み出して、社会とつながってみませんか? 今度はあなたが、自分の可能性に出会う番です。まずは気軽な気持ちで参加してみてください。はたらく部についての取り組みはこちらをご覧ください!

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指定校推薦と総合型選抜は両方受けられる?辞退の罰則・評定・校内ルールを解説

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指定校推薦と総合型選抜の併願を考えている高校生は、決して少なくありません。 「チャンスを広げたい」「第一志望を逃したくない」という思いから、どちらも視野に入れている人も多いはずです。 一方で、受験生の皆さんはこんな言葉を一度は耳にしたことがないでしょうか。「指定校推薦は辞退したら罰則がある」 「指定校推薦はほかと併願できない」こうした”噂”のような情報を聞くと、 本当に両方ねらって大丈夫なのかもしルール違反になったらどうしよう高校や後輩に迷惑をかけてしまうのでは… と不安になり、併願に踏み切れない人も多いと思います。 この記事では、このようなモヤモヤを解消するために、 指定校推薦と総合型選抜は本当に併願できるのか、どこまでがOKでどこからがNGなのかを、ルールと考え方の両面からわかりやすく整理していきます。そもそも総合型選抜と指定校推薦の違い総合型選抜と指定校推薦の併願についてお話しする前に、まずはそれぞれの方式の違いを以下に分かりやすくまとめました。より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。→「AO入試(総合型選抜)と推薦入試(学校推薦型)の違い」総合型選抜指定校推薦(学校推薦型)出願条件総合型選抜推薦不要指定校推薦(学校推薦型)学校推薦必須出願時期総合型選抜9月~11月頃指定校推薦(学校推薦型)11月以降併願可否総合型選抜大学によって併願可指定校推薦(学校推薦型)基本併願不可主な試験内容総合型選抜書類・面接・小論文・ プレゼンテーションなど指定校推薦(学校推薦型)書類・面接・小論文・学力試験ありの場合も評価の基準総合型選抜大学と受験生のマッチング指定校推薦(学校推薦型)成績(評定平均)、出席率、学校生活態度選考方法総合型選抜多面的・総合評価指定校推薦(学校推薦型)成績・人物評価を中心合格後の進路変更総合型選抜大学によっては辞退可指定校推薦(学校推薦型)基本辞退不可向いている人の特徴総合型選抜自己PR力があり計画的に準備が出来る人指定校推薦(学校推薦型)成績や出席率に自信があり早期合格したい人向いていない人の特徴総合型選抜自己分析や準備が苦手、 自身の将来像が不明確な人指定校推薦(学校推薦型)日頃の成績や出席率に不安がある人、進路未決定の人指定校推薦と総合型選抜は両方受けられる?結論と前提条件結論として、指定校推薦と総合型選抜は制度上併願できるケースが多いです。 ですが以下の二点において確認が必須です。 大学ごとの入試要項に書かれたルール(専願か併願か、合格後の併願可否など)高校ごとの校内規定(AOを出したら指定校NG、同じ大学を複数方式で出願不可など) 以下、詳しく解説していきます。専願と併願の違いをおさえようまず初めに、専願とは合格したら必ずその大学・学部に入学することを前提に出願する方式のことです。つまり「この入試で受かったら、他の大学には行きません」と約束して受ける入試です。一方、併願とは、複数の大学・学部に出願し、その中で合格したところから最終的な進学先を選べる方式です。 指定校推薦と総合型選抜の併願を考える際は必ず大学の要項で確認しましょう。入試要項でチェックすべきポイント志望大学の入試要項でチェックすべきポイントは大きく3つあります。 「専願」「単願」の表記1つ目は、「専願」「単願」とはっきり書かれているかどうかです。 たとえば「本学の総合型選抜は専願とする」「本学部の学校推薦型選抜は単願とし、合格した場合は本学に入学すること」などとあれば、その方式で合格した場合、原則として他大学への進学は認められないと考えます。 実質的言い換え表現の有無2つ目は、「専願」という言葉がなくても、実質的に専願と同じ意味になる文言がないかどうかです。たとえば「合格した場合は本学への入学を確約できる者に限る」「合格後に他大学への進学を希望する者は出願を認めない」といった書き方がされている場合、名前こそ専願でなくても、中身としては専願とほぼ同じ扱いになります。 「他方式・他大学との併願」に関する注意書き3つ目は、「他方式・他大学との併願」に関する注意書きです。「本学の総合型選抜と一般選抜の併願は認める」「学校推薦型選抜との併願は不可」「他大学との併願を妨げない」など、別項目として細かいルールが書かれていることも多いので、見落とさないようにしましょう。総合型選抜と指定校推薦の両方を受けたい、総合型選抜で合格しても一般入試を受けたい、と考えている人ほど、この部分の確認が重要になります。 もし入試要項を読んでもよくわからない場合は、まず高校の入試担当の先生に質問し、それでもわからない場合は遠慮せずに大学の入試課に問い合わせましょう。校内規定でNGになるケースさらに、見落としがちですが、各高校が独自に定めている「校内規定」もとても重要です。 「総合型選抜(AO)を出願した生徒は、その大学の指定校推薦の候補から外す」「同じ大学・学部を総合型選抜と指定校推薦など複数方式で受験することは禁止する」「総合型選抜との併願は認めるが、他の学校推薦型選抜との併願は認めない」 といったルールが、学校ごとに決まっている場合があります。こうした高校独自のルールは、ネット検索ではまず出てきません。そのため、指定校推薦と総合型選抜の併願を考えている受験生は、できるだけ早い段階で担任や進路指導の先生に、具体的に質問しておくことが不可欠です。 「総合型選抜を出願した場合、同じ大学の指定校推薦は校内ではどう扱われますか?」「総合型選抜と指定校推薦を両方希望することはできますか?」 このように、聞きたいことをはっきり言葉にして相談すると、自分の高校での扱いがクリアになり、後から「そんなルールだったなんて知らなかった…」と後悔するリスクを減らすことができます。指定校推薦と総合型選抜の併願における最重要ポイント指定校推薦と総合型選抜を両方検討するとき、多くの人が最初に考えてしまうのは「総合型選抜と指定校推薦、どっちが受かりやすいか?」です。もちろん合格率は大事ですが、指定校推薦と総合型選抜を併願する上で一番重要なポイントがあります。それが「自分の“第一志望の大学”を、どの入試方式で取りに行くのか」という視点です。基本的に、併願におけるトラブルは「専願で受験して合格をもらったにもかかわらず、他の大学へ進学する」というケースで発生します。そのため一番行きたい第一志望を専願の方式にすることで、トラブルを回避する事が出来ます。併願において優先すべきは指定校推薦先ほど専願と併願の違いについて説明しましたが、もう一度ポイントを整理すると、指定校推薦は基本的に「専願」です。大学側も高校側も、「合格を出したら必ずその大学に入学してくれる生徒」という前提で、枠や合否を決めています。一方で、総合型選抜は大学によって専願だったり併願可だったりとルールが分かれますが、「指定校推薦で併願可にしている大学」は、まずほとんどありません。 指定校推薦は、「この大学に来ます」と約束してもらう代わりに、ほぼ間違いなく指定の大学に合格できるという大きなメリットを受ける制度だからです。この前提に立つと、「指定校推薦で合格しておいて、あとから総合型選抜で別の大学に進学する」というパターンは、原則NGになります。これはルール違反というだけでなく、高校と大学の信頼関係を傷つけ、後輩の指定校枠にも悪影響が出かねない行為です。世間で指定校推薦は辞退したら罰則があるといわれているのは、指定校推薦で受験をするという事には大学と高校間での信頼が関係しているからです。つまり、指定校推薦の受験を決めた時点で第一志望の大学が総合型選抜で受験する大学になるということはありえません。第一志望が総合型選抜での受験になるなら指定校推薦は諦めましょう。 したがって、「指定校推薦と総合型選抜を併願する」という前提に立つなら、受験スタイルは1つしかありません。 指定校推薦=第一志望で狙う大学総合型選抜=すべり止め・練習 として位置づける受験スタイルです。この大枠を押さえたうえで、次に「指定校推薦を第一志望にしたときに現実的な併願パターン」を具体的に見ていきましょう。パターン①:第一志望の指定校推薦+滑り止めとしての総合型選抜指定校推薦と総合型選抜を併願する上で基本のパターンです。まず「本当に行きたい大学・学部」は指定校推薦でねらいに行きます。 そのうえで、総合型選抜では「受かったら進学してもよい」と思える大学を受験します。指定校推薦は専願=合格したら必ず進学する前提なので、第一志望を指定校推薦で受験するのが大前提です。総合型選抜はあくまで、 早めに合格を1つ持っておく安心材料指定校にもし届かなかったときの進路候補 という位置づけにとどめ、出願校を増やしすぎないことがポイントです。パターン②:第一志望の指定校推薦+本番の練習としての総合型選抜もう一つのパターンは、総合型選抜を「経験値を積む場」として割り切る使い方です。本命はあくまで指定校推薦の大学・学部に置き、総合型選抜では志望理由書の提出や面接など、指定校推薦と似た形式の入試を練習として受けてみます。目的は「その大学に行くこと」よりも、 志望理由書を締切までに書き上げる練習本番に近い雰囲気で面接を経験しておくこと といった“場慣れ”です。総合型選抜で合格をもらえたとしても、「最優先は指定校推薦の第一志望」という軸を崩さない前提で活用するイメージです。今からできる受験計画|今日から始める3ステップここまで、指定校推薦と総合型選抜の違いや、併願のときに考えるべきパターンを見てきました。「なんとなく方向性はわかってきたけど、結局“今日から”何をすればいいの?」という人のために、ここでは 今すぐできる3ステップの受験計画 をまとめます。 一度に考えると難しく感じますが、以下のステップを順番にこなしていくことで安全な受験計画を立てる事が出来ます!まずは「ルールを知る → 自分の現在地を知る → 直近の行動を決める」という順番で、一つずつ整理していきましょう。ステップ① 校内規定&志望大学の入試要項をチェックする最初にやるべきことは、「自分が戦う土俵のルール」を知ることです。 指定校推薦と総合型選抜の併願を考えるなら、ここをあいまいなまま動き出すのはかなり危険です。やることはシンプルで、次の2つです。 志望大学の入試要項を読む高校の先生に、校内ルールを確認する 入試要項では、とくに次のポイントをチェックしましょう。 〇総合型選抜・学校推薦型選抜のページに「専願」「単願」と書かれていないか「合格した場合は本学への入学を確約できる者」などの表現がないか「他大学との併願を妨げない」「学校推薦型選抜との併願不可」などの注意書きがないか そのうえで、学校の先生にはこんなふうに聞いてみるとスムーズです。 「私の学校では、総合型選抜と指定校推薦を両方ねらうことはできますか?」「総合型選抜を出願した場合、同じ大学の指定校推薦はどう扱われますか?」 ここで高校でのルールがはっきりすると、「そもそも自分は指定校推薦を第一志望にできる立場なのか」「総合型選抜をどこまで併用できるのか」が見えてきます。ステップ② 自分の現在地を紙に書き出すルールがわかったら、次は「自分の現在地」を整理します。頭の中だけで考えず、必ず紙やノートに書き出すのがおすすめです。紙とペンの準備は出来ましたか? 〇志望校候補行きたい大学・学部を、第一志望〜第3志望くらいまで書く 〇評定平均現時点の評定志望している指定校推薦の評定条件との“差” 〇活動実績部活・生徒会・委員会・ボランティア・探究・コンテスト・アルバイトなど「総合型選抜で語れそうなエピソード」を★マークしておく 〇1週間の生活リズム平日と休日ごとに「勉強に使える時間」をざっくりメモ ここまで書き出すと、 「評定は指定校推薦のラインに届きそう・ギリギリ・厳しそう」「総合型選抜で話せそうなネタは意外とある・あまりない」「今のままだと、とても総合型選抜+指定校推薦の両方はこなせない」 など、自分のリアルな状況が見えてきます。 自身の状況を直視したうえで、どのパターンが自分に合うかを考えると、今後の受験計画がブレにくくなります。ステップ③ 併願における受験パターンを決め、直近1〜3ヶ月の「やることリスト」を作るステップ①・②で、 「自分が置かれているルール」(大学&高校)「自分の現在地」(志望レベル・評定・活動・時間) がだいたい見えてきました。ここまで来たら、次にやるのは 「併願パターンを1つに決めて、それに合わせた“やることリスト”を作ること」 です。 まずは、この記事で整理してきた指定校推薦と総合型選抜の併願における2つのパターンから自身にはどちらが合っているか選んでください。 パターン①:第一志望の指定校推薦を本命にしつつ、総合型選抜で「行ってもいい大学」を1〜2校だけ受けておく パターン②:第一志望はあくまで指定校推薦に置き、総合型選抜は「本番前の練習」として1校だけ受けてみる 自分の評定や志望度、活動実績、時間の余裕をふまえて、「どちらのパターンが現実的か」「自分と相性がよさそうか」を決めてしまいましょう。 パターンを決めたら、次は 直近1〜3ヶ月の「やることリスト」 を3〜5個にしぼって書き出します。 (例:パターン①の場合)指定校推薦で狙いたい大学・学部の候補を3つにしぼり、先生に相談する総合型選抜で受ける大学は“最大1校”と決め、その大学の条件と日程を調べる総合型選抜で話せそうな活動エピソードを3つメモにまとめる次の定期テストで、指定校推薦の評定条件に近づくように勉強計画を立てる (例:パターン②の場合)指定校推薦で第一志望にしたい大学・学部を決め、募集条件と校内選考基準を確認する練習用に受ける総合型選抜の大学を1校選び、志望理由書のテーマや形式を調べる自己PRと志望理由の「たたき台」を400〜800字くらいで1本書いてみる友達や先生にお願いして、簡単な模擬面接を1回やってみる 併願パターンが決まり、「やることリスト」が手元にあれば、 指定校推薦と総合型選抜のどちらにどれくらい力を割くか今週・来週、何から手をつければいいか が一気に明確になります。ここまで来れば、あとはリストを1つずつつぶしていくだけです。 「指定校推薦を本命にしたうえで総合型選抜をどう使うか」という軸をぶらさずに、少しずつ受験準備を前に進めていきましょう。指定校推薦と総合型選抜の併願で迷っている方へここまで、指定校推薦と総合型選抜をどう併願するか、そのルールや考え方を整理してきましたが、 「指定校推薦を本命にするのか」「総合型選抜をどこまで使うのか」「そもそも第一志望をどこに置くのか」 理解はしてきたけれど、いざ自分一人で決断するとなると、不安やモヤモヤが残る人も多いはずです。「TANQ BASE~総合型選抜コース~(旧:はたらく部アカデミー)」では、指定校推薦や総合型選抜で大学進学を目指す高校生に向けて、 自己分析志望理由書・活動報告書の添削面接・プレゼンの練習 といった「スキル面の対策」だけでなく、 指定校推薦×総合型選抜×一般をどう組み合わせるか自分の評定・活動実績・忙しさに合った併願パターンはどれか大学受験の先までふくめた「キャリアの方向性」まで、経験豊富な大人たちが一緒に整理していきます。もしあなたが今、 「指定校推薦と総合型選抜、どう併願すればいいのか」「大学受験だけでなく、その先の進路まで含めて考えたい」 と感じているなら、ひとりで抱え込む必要はありません。 自分の強みやキャリア、そして“自分らしい併願パターン”を一緒に考えてくれる大人と出会える場所、それがTANQ BASE~総合型選抜コース~(旧:はたらく部アカデミーです。指定校推薦を本命にしつつ、総合型選抜をどう使うか迷っているなら、 ぜひ一度、ご相談をお伺いさせてください。そもそもの進路をどうするかの相談も大歓迎です。「どっちがいい?」ではなく「指定校を本命にしたうえで総合型をどう使うか」本記事では、指定校推薦と総合型選抜の併願について、ルール・校内規定・受験パターンを整理してきました。結論として大事なのは、「総合型選抜と指定校推薦、どっちが良いか?」ではなく、指定校推薦を第一志望としておき、そのうえで総合型選抜をどう位置づけるかを考えることです。 指定校推薦は基本的に専願=「受かったら必ず行く」入試です。だからこそ、一番行きたい大学は指定校推薦でねらい、そのうえで総合型選抜を「すべり止め」や「本番前の練習の場」として、自分の状況に合わせて最小限・戦略的に使うのが現実的な併願の形になります。指定校推薦と総合型選抜の併願を狙っている受験生の皆さんは確実に志望校の合格をもらおうと努力している方だと思います。だからこそ本記事を読んでトラブルに巻き込まれることなく確実に合格を勝ち取ってください!みなさんが良い結果を得られることを願っています!

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【厳選】総合型選抜対策におすすめのオンライン塾7選

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「オンラインの総合型選抜対策塾ってどんなことをするの?」「会社による違いは?」あなたはこんな悩みを抱えている受験生ではありませんか?この記事では、7つのオンライン塾をご紹介していきます。合格実績やカリキュラムを見比べて自分にあった塾を探し出し、志望校の合格が掴める受験生になりましょう!オンラインの総合型選抜対策塾を探している方必見です!総合型選抜対策にはオンライン塾がおすすめ総合型選抜対策には、オンラインの塾がおすすめです。オンライン塾がおすすめな理由として、例えば移動時間がかからないことや、一般受験の対策塾と両立がしやすいことなどが挙げられます。ここからはオンラインの塾がおすすめな3つの理由を詳しくご紹介いたします。メリット1:移動時間がかからないオンラインなら、受ける環境とやる気さえ準備できていれば、どこからでも受講が可能です。空いた時間は志望理由書や小論文対策に回せるので、時間の有効活用の実現や集中力を途切らせることなく対策ができます。メリット2:自分に合った講師の先生に教わることができるオンライン塾では、全国の講師の先生から教わることができます。志望大学に特化した塾でプロの講師と対策をしていくことで、合格の可能性が高まるでしょう。メリット3:一般受験の対策塾と両立がしやすい一般受験と並行して、総合型選抜対策をしたいという人も多いと思います。オンラインであればスキマ時間を有効活用して、総合型選抜の対策ができます。オンラインで総合型選抜対策をすることができれば、対面の一般選抜対策に通塾しながら、スキマ時間を有効活用できます。受験生にとって重要な時間を余すことなく受験対策に使いましょう。オンライン塾を選ぶときのポイントオンラインの総合型選抜対策塾を選ぶ際に、確認しておくべきポイントは主に4点あります。これらに当てはまる数の多い塾がおすすめです。合格実績があるかあなたの志望校・志望学科の合格実績はありますか?過去にあなたの志望校に合格した先輩がいる塾の方が、知識や技術の蓄積がある対策が受けられるため合格に近づけます◎課外活動の実績作りのサポートはあるか総合型選抜で重要なのは、課外活動の実績です。どんな活動をしそこから何を得たのか、言語化できていますか?これをサポートしてくれるカリキュラムになっているかを確認しましょう。例えば、はたらく部アカデミーでは、課外活動の実績作りからサポートしてもらえます。志望理由書の添削から小論文や面接対策まで一貫したサポートがあるか総合型選抜は多くの大学が、一次試験は書類審査、二次試験で小論文や面接といった形式をとっています。一貫してサポートが受けられる塾であることが重要です。例えば、はたらく部アカデミーでは、課外活動の実績作りから、志望理由書や小論文の添削、面接の対策まで一貫したサポートが受けられます。合格まで同じ塾でサポートを受けられる方が、塾を新たに探す手間がなくなったり、関係値が高い講師から教わることができたりといった観点からもおすすめです!リアルタイムですぐに疑問を解消できるか自己分析や志望理由書は何度も添削をしてもらって修正をするという作業の繰り返しです。塾や先生といつでも連絡が取り合える環境がおすすめです。例えば、はたらく部アカデミーでは、メッセージアプリ「Slack」を使って、いつでもどこでも添削や疑問解消をすることが可能です。総合型選抜対策オンライン塾の比較早見表塾名サービス形態3年次総額(4月〜12月)指導形態講師面接対策課外活動のサポート塾名はたらく部アカデミーサービス形態サブスク制(定額制)3年次総額(4月〜12月)354,750円指導形態◯ 少人数制講師◎ プロ講師面接対策◎課外活動のサポート◎塾名yoursサービス形態コマ制3年次総額(4月〜12月)⚠︎直接問い合わせ指導形態◎ 個別指導講師◎ プロ講師面接対策◎課外活動のサポート△塾名早稲田塾サービス形態サブスク制3年次総額(4月〜12月)430,920円〜指導形態△ ZOOMを活用したライブ型講師◎ 大学生+プロ講師面接対策△課外活動のサポート◯塾名ニッコマサービス形態サブスク制3年次総額(4月〜12月)⚠︎ 直接問い合わせ指導形態◯ 少人数制講師◎ 大学生+プロ講師面接対策◎課外活動のサポート△塾名洋々サービス形態サブスク制3年次総額(4月〜12月)⚠︎ 直接問い合わせ指導形態◎ 個別指導講師◎ 大学生+プロ講師面接対策◎課外活動のサポート◯塾名Loohcs志塾サービス形態サブスク制+コマ制3年次総額(4月〜12月)280,500円〜指導形態◯ 少人数指導講師◯ 大学生面接対策◎課外活動のサポート◯塾名総合型選抜専門塾AOIサービス体系コマ制3年次総額(4月〜12月)⚠︎ 直接問い合わせ指導形態◎ 個別指導講師◯ 大学生面接対策◎課外活動のサポート◯※本記事は正確な情報を読者の皆さまへお届けすることを心がけております。記事内に事実と異なる内容がございましたら、こちらからお知らせいただけますと幸いです。直ちに修正いたします。総合型選抜対策オンライン塾おすすめ7選ここまでオンラインの総合型選抜対策塾のメリットをご紹介してきました。ここからは、おすすめのオンライン塾7つをご紹介していきます。特徴や合格実績、学費や口コミ等を参考にあなたにあった塾を探してみてください!はたらく部アカデミーはたらく部アカデミーは経験豊富な社会人プロ講師の手厚いサポートとともに、志望校の合格を目指していきます。講義は大学生ではなくすべて社会人コーチが担当しており、難関大学の合格実績をもとに志望理由書や小論文、面接対策だけでなく、活動実績の作り方からサポートがある点が業界唯一の特徴です。はたらく部主催イベントでは、活動証明書の発行もあり、総合型選抜で合格を目指す高校生にとって大きな魅力です。また、メッセージアプリを使っていつでもどこでも添削や疑問解消ができるため、質の良い書類作成が実現できます。特徴経験豊富な社会人プロ講師!授業料が安い!業界唯一の活動実績作りからサポート!実績・事例慶應義塾大学、青山学院大学、立教大学、立命館大学、他多数学費入会金33,000円(税込)※無料体験申込から受講すれば入会金50%OFF 【授業料】高校1年生・高校2年生19,250円(税込)高校3年生35,750円(税込)口コミ・評判「社会人講師の方々が将来について親身に相談に乗ってくれ、自分の目標が明確になった。」「集団と個別のバランスが良く、毎回前向きなフィードバックをもらえるので、やる気の継続できた。」「目標が何もない所から、これまでの人生を振り返り、社会人講師の目線で情報やアドバイスをくれる点が一番の魅力だと思う。」など、普段関わることのできない社会人の講師と関わることで、自身の新たな可能性や目標を見つけられたという口コミが多くありました!yoursyoursは、志望校に合わせた専属のパーソナルコーチがつき、全面サポートが受けられる塾です。一人ひとりの強みを最大限に引き出す個別指導や、特色のある入試・小論文・面接等の対策では過去問をもとに効率的な指導を行うため、より本番に近い対策ができます。特徴完全1対1(集団面接演習やディスカッション対策等は、他の受講生と受講する場合あり。)合格率94%実績・事例早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、青山学院大学学費直接問い合わせ口コミ・評判「パーソナルコーチによる小論文添削と面接に自信がつき、合格につながった。」「質の高いオンライン授業で、添削やプレゼン・面接対策を丁寧にサポートしていただきました。褒めて伸ばす指導が励みになり、安心して本番に臨めた。」など、パーソナルコーチの存在が大きく感じられたという口コミが多くありました。参考:合格者の声 | 全国オンライン【総合型選抜(AO入試)】専門塾yours(ユアーズ)早稲田塾早稲田塾は、私大の総合型選抜や学校推薦型選抜対策に強い塾です。AO入試・推薦入試で合格したポートフォリオデータをもとに、合格者のトータルな状況や成功要因を分析、客観指標に基づいた指導が受けられます。特徴私大の総合型選抜や学校推薦型選抜の現役合格者が最も多い。慶應義塾大学SFCの合格者が多い。実績・事例上智大学、東京理科大学、GMARCH等学費入会金32,400円(税込) 【授業料(高校2年生)】プレミアムコース478,440円(税込)スタンダードコース276,480円(税込)ベーシックコース207,360円 (税込) 【授業料(高校3年生)】プレミアムコース1,196,640円(税込)スタンダードコース798,120円(税込)ベーシックコース398,520円 (税込)口コミ・評判「講師の方々は熱心で丁寧に対応してくれます。定期的に連絡もあり、相談しやすい雰囲気だった。」「やや高めだが、総合型選抜に特化した内容や個別サポートの充実度を考えると納得できます。」などと授業料金は高いと感じる一方で、サポート内容や、保護者も含め講師との距離が近いことが高く評価されていました。参考:早稲田塾の口コミ/評判|口コミ・料金をチェック【塾ナビ】ニッコマニッコマは、逆転合格を掲げており、少人数指導や24時間チャットができる環境が整っている塾です。0からでも合格できるメソッドと、講師とチューターによるサポート体制で逆転合格へ導きます。特徴日東駒専の合格率が100%少人数指導実績・事例日東駒専、成蹊大学、桜美林大学、東海大学等学費HP非公開口コミ・評判「先生はニッコマ以上の大学出身で信頼でき、自己分析や志望理由書の添削にも何度も付き合ってくれた。1人じゃないと感じられる場面も多く、モチベーション維持につながった。」「料金は他塾と比べて高めに感じました。結果が出れば納得できますが、そうでなければ割高に感じると思う。」など、サポート面の満足度は高い傾向がありましたが、授業料金についてはやや高めだったという意見が見られました。参考:【日東駒専専門】総合型選抜専門塾ニッコマの口コミ評判まとめ – 神戸市灘区水道筋王子公園の学習塾リアル-小中学生公立高校受験専門洋々洋々では、ビジネスの世界で使われるメソッドを活かした講義スタイルがとられています。大学入試の先にある将来を見据えてのサポートが特徴的です。すべての講座が完全個別指導であり、1人の受講生に対してプロとメンターの2名が専属で担当に就くため、手厚いサポートが受けられることが魅力です。特徴完全1対1大学入試の先まで見据えたサポート実績・事例早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学学費入会金27,500円(税込) 【授業料】高校1年生39,300円(税込)~高校2年生66,800円(税込)~※高校3年生の料金はHP非公開口コミ・評判「大学生メンターとは自由にメッセージで相談でき、困ったことがあれば事務局にもすぐに連絡が取れるので安心した。」「授業は”教える”というより”一緒に作る”スタイルで、深く考える力がついた。オンライン対応や受講生限定のイベントもあり、他の生徒と交流できる点も良かった。」などと、大学生のメンターとの距離が近く、不安や疑問の解消がスムーズにできたという意見が多くありました。参考:総合型選抜の個別指導塾 洋々の口コミ・評判一覧Loohcs志塾Loohcs志塾は、ディスカッションや対話に重きを置いた授業展開をしている塾です。講師陣の多くは、総合型選抜入試の合格者であり、指導内容や授業料を柔軟に調整可能なオーダーメイドのプランであることが特徴です。特徴講師は総合型選抜合格者難関大学進学率86.1%実績・事例2024年度慶應義塾大学の総合・学校推薦型選抜合格者数136名(合格定員の3分の2以上が、Loohcs志塾)学費入会金33,000円(高3生7月以降45,000円)在籍基本料11,000円(税込) 【授業料】コマ単位16,500円(税込)月極コース(月4コマ)59,800円(税込)月極コース(月6コマ)79,800円(税込)月極コース(月8コマ)89,800円(税込)※月8コマ以降は1コマあたり11,000円(税込)口コミ・評判「講師のサポートも一定の質はあり、本人のやる気も高まりました。」「受験方式に合わせたカリキュラムが組まれている点に安心感があり、授業の振替など柔軟な対応も好印象。ただ、長期休暇の特別講習はやや高めに感じた。」など、授業料は少し高く感じる一方で、講師のサポートやカリキュラムが質の高いものであったという口コミが見られました。参考:Loohcs志塾の口コミ/評判|口コミ・料金をチェック【塾ナビ】総合型選抜専門塾AOI総合型選抜専門塾AOIは、ワークブックや映像資料が豊富な塾です。AOI独自のカリキュラムで、逆転合格を目指すことを掲げています。1対1の個別授業や、専用チャットとオンラインスペースを活用した授業外のサポート等、合格に向けた徹底的な進捗管理を受けられることが魅力です。特徴オーダーメイドの戦略をもとにしたサポート160以上の映像授業の用意実績・事例立命館大学、関西学院大学、同志社大学、関西大学学費入会金33,000円(税込) 【授業料】高校1年生・高校2年生44,000円(税込)〜高校3年生48,750円(税込)〜口コミ・評判「個人でプランを決められるため、授業料は安く抑えることができた。」「自分の目的をはっきりさせて積極的に活用できる人には向いている。ただ、完全に受け身の姿勢だと、かかった費用に対して得られる成果が物足りなく感じるかもしれない。」などの口コミがありました。授業料は選択の幅が広い一方で、授業における自主性が求められるようです。参考:総合型選抜専門塾AOI(旧AO推薦入試)渋谷校 の評判・口コミ活動実績に自信がないならはたらく部アカデミーがおすすめこの記事では、オンラインで受けることのできる総合型選抜対策塾について取り上げてきました。数多くのオンライン塾があると、どの塾が自分に1番合っているのかわからなくなってしまいますよね。まずは無料体験の授業に参加し、カリキュラムや講師の人柄等を参考にしながら、自分が最後まで頑張ることができる環境を見つけてみてください。私は総合型選抜で大学に進みたいと決めたは良いものの、活動実績が学内のものしかなくとても焦っていました。そこで、課外活動の活動実績を積むためのサポートが受けられる総合型選抜の塾はないか探し、はたらく部アカデミーに出会いました。「活動報告書に書けることがない」「アピールのための客観的資料がない」とお困りの方には、はたらく部総合型アカデミーがおすすめです。はたらく部アカデミーでは活動実績作りからサポートを受けることができます!ぜひ一度無料体験にお越しください!!

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【体験談】慶應義塾大学文学部の自己応募推薦入試(AO入試)の難易度や対策を合格者が紹介

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「慶應義塾大学文学部を自己入試(総合型選抜)で受験したいけど、難しい?」「自己推薦で慶應文受けてみたいけど、何をすればいいのだろう…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、慶應義塾大学文学部の自己応募制推薦入試(総合型選抜・AO入試)の難易度や対策方法を、実際に合格した筆者が経験を踏まえて解説しています。さらには、実際に送った志望理由書も紹介しています。正直、有料級です。そのため慶應義塾大学文学部の受験を検討しているが、難しそうなため受験を躊躇っている人や、どのように対策すればいいか分からない人は、必見です!慶應義塾大学文学部の自己応募制推薦入試とは慶應義塾大学文学部の自己応募制推薦入試(自主応募制による推薦入学者選考)とは、自分の学生時代の経験や入学の意欲をアピールする入試方法のことです。慶應と聞いて、難易度が高いと感じる方もいらっしゃると思いますが、実は難関大学の中ではとても穴場の学部となっています。選考方法は主に書類審査と小論文しかなく、面接など無いため、受けやすいのも特徴です。それでは、慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の特徴や出願資格など、詳しい情報を見ていきましょう。入試の特徴慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の特徴として、「毎年倍率が2倍程度」「選考内容が書類提出と小論文のみ」が挙げられます。早慶などの難関大学の総合型選抜に対して、倍率も高く難しいイメージを持つ方も少なくないと思います。しかし、慶應義塾大学文学部の自己推薦入試は、倍率があまり高くなく、しっかり対策すれば誰でもチャンスがある選考内容のため、難関大学の中でも特に穴場の入試であると言えるでしょう。倍率や選考内容についての詳しい情報はこの後記載していますので、ぜひご覧ください。選考スケジュール慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の選考スケジュールは、毎年およそ10月中旬から出願が始まり、11月後半に入試と合格発表といった流れになっています。総合型選抜や推薦入試の中では、比較的遅めの時期に行われる入試です。出願資格出願資格として、主に以下の3つが挙げられます。合格した場合、入学を確約できる者現役生(入試が行われる年度に卒業見込みの者)高校全期間の評定が4.1以上の者合格した場合に必ず入学する必要があることや、受験できるのは現役生かつ評定が4.1以上と厳しめの条件となっています。しかしその分、浪人生などのライバルがおらず、出願する人数が絞られます。そのため、筆者の個人的な気持ちではありますが、慶應を目指す現役生にとてもおすすめしたい入試です。出願資格は年度によって変わる可能性もありますので、毎年の募集要項をよく読み、出願するようにしてください。募集人数と倍率募集人数は、毎年およそ120名です。倍率は2倍〜3倍と、比較的低めの傾向があります。他の大学の総合型選抜や推薦入試と比べても、120名と募集人数が多いのも、慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の特徴です。出願条件が厳しめであるのと、募集人数が多いことが、2倍〜3倍と毎年安定した倍率につながっていると予想できます。正直、難関大学で倍率が2倍なんて、慶應義塾大学文学部くらいだと思います。そのため慶應を目指しており、出願できる人は、かなり受験をおすすめしたいです。ただし、最近は総合型選抜や推薦入試の普及もあり、急に倍率が高くなることもあるため、その点はご承知おきください。慶應義塾大学文学部の自己応募制推薦入試の難易度は?慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の難易度は、一般入試と同じ程度です。そう言うと、難しそうと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、正確には、一般入試の小論文に挑む力があれば、特別難しすぎると感じることはないレベルだと思います。(飽くまで筆者個人の感想です。)この入試では、学力というよりは要約力や表現力が求められるため、仮に一般入試で受けたとしても合格できる自信が無い人でも、しっかりと対策を行えば十分合格の可能性があります。慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の選考内容慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の選考内容は、主に「書類提出」と「小論文」です。その中でも小論文は、「総合考査Ⅰ」「総合考査Ⅱ」に分かれています。入試を受けるためには書類の提出は必須で、その後に総合考査Ⅰ・Ⅱを受ける流れとなります。書類選考などはなく、出願書類を提出すれば、誰でも総合考査を受けることができます。それでは、それぞれどのような内容なのか、詳しく見ていきましょう。書類提出出願のために提出する書類は、主に「志願確認票」「調査書」「評価書」「自己推薦書」の4つです。この中でも特に対策が必要なのは、「自己推薦書」です。自己推薦書は、いわゆる志望理由書のようなものです。書く内容は主に以下の2つです。高校時代に力を入れてきたこと。なぜ文学部を第1志望としたか。また、大学で何を学び、どのように将来に活かしたいか。自己推薦入試なので、受験生はこの自己推薦書で、自分が慶應義塾大学文学部で学ぶのに相応しい人物であるということをアピールする必要があります。「自己推薦書なんて、読まれてないんじゃない?適当でいいや」と思った方、気を抜くと危険です。慶應に限らず、総合型選抜や推薦入試では、生徒自身の強みや興味が重視されます。そのため、せっかく唯一自分をアピールできる自己推薦書を蔑ろにするのはとても勿体ないです。自己推薦書も気を抜かずに、しっかりと対策していきましょう。対策の方法は、後ほど紹介していますので、ぜひ見ていってくださいね。総合考査Ⅰ総合考査Ⅰ・Ⅱはともに、小論文が課されます。その中でも総合考査Ⅰは、120分間で長文の日本語の課題論文を読み、その一部を400字程度で要約する問題を2問解きます。また、本文に2箇所ラインが引かれており、その文を日本語以外の言語(主に英語)に翻訳する問題も2問出題されます。課題論文はおよそ9000字程度と、かなり長文です。そのため、文章の理解力だけでなく、速読力、集中力も試されます。さらに、長文の一部を400字にまとめなければならないため、基礎的な文章力と簡潔にまとめる要約力も求められます。また、英訳は、意外と長く、複雑な構成の文章を訳さなければなりません。これは実際に2024年度入試に出された問題ですが、「物質的に豊かになるために技術的な手段を数多く持っているのにも関わらず、それらを平和と幸福のためだけには使えないという矛盾の中を現代人は生きている。」といった文章です。このような翻訳の問題2問も含めて、120分間の中で解く必要があります。ドイツ語、フランス語など、英語以外の言語でも回答することは可能です。ここまで聞いて「うわ、絶対難しい。やめとこう」と思う方も少なくないはずです。しかし、まだ諦めるのは早いです。私は訳あって入試の1ヶ月前からしか本格的な対策ができず、正直過去問を見たときは、文字の多さに震えました。しかも英検2級しか持っていなかった私にとって、英訳もかなり難しく感じました。しかし、1ヶ月間集中して過去問を対策をした結果、無事に合格することができました。もちろん基礎的な文章力をつけるためにはずっと前から対策をする必要はありますが、それさえあれば、1ヶ月でも合格できる可能性は十分にあります。この後に小論文や英訳の対策方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。総合考査Ⅱ総合考査Ⅱは、短い課題文を読み、自分の意見を400字以内で記述するといった、60分間の試験になっています。総合考査Ⅰの要約力などが重視される問題とは異なり、総合考査Ⅱでは自分の意見が求められるため、表現力に加え、想像力や思考力が試されます。400字と聞くと、原稿用紙1枚分のため、楽勝に感じるかもしれませんが、400字という短い中で、いかに自分の意見を端的に伝えられるかがカギとなります。でも「60分もある」と思った方もいるのではないでしょうか。いや、「60分しかない」んです。私も、総合考査Ⅰに比べたら楽かもと思ってしまっていた時がありました。しかし、過去問を解いているときも、60分という短い時間、そして400字以内と限られた文字制限の中で、筋の通った論を述べつつ、「自分らしさ」を表現するのがいかに難しいかを実感しました。考えてみてください。試験会場には、厳しい出願条件を潜り抜けた、自分と同レベルもしくはそれ以上のライバルが集まっているわけです。その中で、ありきたりな文章を書くわけにはいきませんよね。総合考査Ⅱも、十分な対策が必要です。この後に対策方法を紹介しているので、ぜひ見てみてくださいね。慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の対策方法慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の対策方法についてご紹介します。対策としては、「自己推薦書・志望理由書」「小論文」「英訳」の3つが主に必要です。「自己推薦書・志望理由書」は、自分の高校時代の経験を整理し、将来を見据えた学習計画をつくるといった対策が必要です。「小論文」「英訳」は、とにかく過去問を解きまくることが大切です。それでは、それぞれの対策方法について、詳しく見ていきましょう。自己推薦書・志望理由書自己推薦書・志望理由書の対策は、主に以下の流れで行ってください。高校時代の活動実績や経験を整理する経験から何を学んだかを書く経験を通して、大学で学びたいことを考える慶應義塾大学文学部にしかない特徴を調べる大学卒業後は何をしたいか考える自己推薦書では、項目が2つあり、それぞれざっくり言うと「高校時代に何をしたか」「なぜ文学部を第一志望としたか」を書く必要があります。まず1つ目の項目では、「高校時代に何をしたか」が聞かれます。ここでは、もちろん高校時代に行った活動や経験したものを書きますが、それに加えて、自分がその経験を通して何を学んだかを書くと良いでしょう。ただ単に「こんな活動をしました!」をアピールするのみではなく、「こういう経験をしたから、このようなことを学ぶことができました」と書いた方が、大学側から見ても「この子はこういう学びを得た子なんだな」と印象に残りやすいです。また、コンテストでの入賞経験や、大会での優勝経験、プレゼンの経験など、具体的な名前や数値が書ける場合は、積極的に書いていきましょう。例えば、「私はバスケットボールの2025年度高校生全国大会で1位になりました。」「〇〇(具体的なイベント名)というプレゼンコンテストで、1000人の前でプレゼンし、6組の中で1位に輝きました。」等と書くことができます。具体的な数字や固有名詞を用いることで、信ぴょう性も上がります。また、もし証明書などがあれば、添付することができるので、証明書の準備も忘れずに行ってください。ここまでが、1つ目の項目に書く内容となります。2つ目の項目では、「なぜ文学部を第一志望としたか」を書く必要があります。この項目は、1つ目の「高校時代に何をしたか」を書く項目とつながるように書くことが肝要です。高校時代に経験したこと、そしてそれから学んだことを書いた後に、それを学んだ上で大学ではさらに何を学びたいか、今学び足りていないことは何かを書くといった流れです。さらにそれに加えて、大学ではどの学問分野を学びたいか、大学での学びを将来にどのように活かしたいかと発展させて書く必要があります。このように「一貫性を持たせて書く」ことで、将来のことをしっかり見据え、勉強する意欲がある生徒であるということをアピールできます。また、「慶應義塾大学文学部にしかない特徴」を書くことも、とても重要です。志望理由を書く時には、自分が学びたいことを書くだけではなく、それが志望大学で学べるのか、どうしてその大学・学部でないといけないのかも書く必要があります。筆者は、慶應義塾大学文学部にしかない特徴を、大学公式のホームページを見たり、現役生の先輩の声を聞いたりして調べました。また、他の大学の文学部のホームページを見て、比較をして特徴を見つけるなどもしていました。「慶應義塾大学文学部にしかない特徴」を書いた方がいいと言われると、自己推薦書に書くためだけに調べようとしがちです。しかし、しっかりと他大学の文学部の特徴も見て、本当に慶應文学部でいいのかも見極めましょう。自己推薦書の対策は、活動実績の整理なども含めると、高校3年生の春には始めた方が良いでしょう。10月に出願開始なので、早いと感じる方もいるかもしれませんが、自分の経験から、何を大学で学びたいか、どの教授のもとで学びたいか、などを整理するのは、思っているより時間がかかります。そのため、4月頃から内容を考え始めると、余裕を持って志望理由書を書くことができるでしょう。早めに内容を考えることで、書くことを明確にできるため、実際に書き始めるのは、出願開始の2〜3ヶ月前でも大丈夫です。(個人差がありますので、飽くまで1つの参考としてください。)小論文小論文の対策を、「基礎的な文章力をつける対策」と「総合考査のための対策」と2つに分けてご紹介します。基礎的な文章力をつける対策基礎的な文章力をつけるには、とにかく書きまくることが大切です。今まで小中高と作文をする機会はあったかと思いますが、作文と小論文は似ているようで全くの別物です。小論文はある程度の型に沿って書く必要があり、またオリジナリティがある且つ筋の通った意見を述べる必要があります。小論文の対策をし始めるのは、遅くても高校3年生の春頃が良いでしょう。小論文の基礎的な対策方法は、こちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。総合考査のための対策総合考査Ⅰ・Ⅱのための対策としては、とにかく過去問を解きまくることが大切です。Ⅰ・Ⅱともに年によってテーマは様々ですが、だからこそどんなテーマが来ても対応できるようにしておく必要があります。またテーマは様々なものの、出題形式は毎年あまり変わっていないので、問題の出し方に慣れるという意味でも、過去問は必ず解いてから試験に挑みましょう。過去問は、毎年5年度分が収録されたものが販売されています。「たった5年分しかないの?」と思うかもしれませんが、過去問は1回解いて満足したり、何十年分も遡って解いたりするのではなく、「同じ問題を繰り返し解く」ことが非常に重要です。「繰り返し解いたら、回答覚えてしまうのでは?」と疑問に思った方もいるでしょう。実際に繰り返し解いてみると分かりますが、意外と忘れているし、意外と書けません。繰り返し解いた方が、過去の自分が書いた文章との比較をすることができ、復習にもなるため、おすすめです。過去問を対策し始める時期としては、基礎的な文章力がついていることを前提にすると、2〜3ヶ月前が良いでしょう。という筆者は1ヶ月前から始めたのですが、その1ヶ月間は過去問三昧だったので、2〜3ヶ月前からだと余裕を持って対策できると思います。英訳問題総合考査の対策と同時に、英訳問題の対策も進めていきましょう。問題の難易度は、英検2級があればなんとか解ける程度だと思います。実際に筆者も受験時は英検2級程度の英語レベルで、かなり難しいと感じました。慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の英訳問題の特徴は、使われている単語自体は簡単なものが多いですが、構造がかなり複雑な点です。先ほども例に挙げましたが、「物質的に豊かになるために技術的な手段を数多く持っているのにも関わらず、それらを平和と幸福のためだけには使えないという矛盾の中を現代人は生きている。」主語はどこ!?目的語が長い!と感じるような文章が出題されます。英訳問題を解くコツは、「簡単な単語を使ってもいいから、とにかく言い換えて書く」ことです。複雑な文章が出てくると、焦って難しい単語を使おうとしがちです。しかし、難しい単語を使って間違えるよりは、とにかく簡単に噛み砕いたり言い換えたりして着実に訳す方がおすすめです。慶應文学部自己推薦入試の合格体験記慶應義塾大学文学部の自己推薦入試に現役で合格した筆者の合格体験記を記しています。実際に合格した先輩の声を聞きたい!という方は、ぜひ参考にしてください。実際の自己推薦書を公開!いきなり有料級コンテンツを公開します。合格をもらった私が実際に送った自己推薦書の内容を大公開します!ただ、真似するのではなく、飽くまで1つの参考にして、あなたのオリジナリティが溢れる自己推薦書を書いてみてくださいね。1. 高等学校では何に力を入れ、どのような成果を上げましたか。具体的に書いてください(資格を取得した場合は、そのことについても触れてください)。A.私は探究活動として「はたらく部」での活動に力を入れてきた。はたらく部とはNTTdocomoが運営する、ビジネスやキャリアについて学ぶ中高生向けのオンラインコミュニティである。週一回のセッションを通して、それらの知識を身に着けている。私は元々消極的な性格であったが、この活動を通して自分に自信を持てるようになった。所属してから1年経った現在では、はたらく部の魅力を広めるために公式インスタグラムを運営したり、著名人をお招きしてイベントを企画運営したりする等、運営の支援を行っている。所属する前は学校を越境することに不安を感じていたが、はたらく部の仲間との関わりが刺激になり、以前より積極的に発言できるようになったりポジティブな思考ができるようになったりと自分を変えることができたため、挑戦することの大切さを学んだ。また、プレゼンイベントや起業について学ぶキャンプ等様々な場に赴き、多様な人生を歩んできた人々と出会うことで、変化し続ける社会で自分は何ができるのか考えられるようになった。この経験から得られた挑戦力は私の誇れる強みとなっており、現在私は高齢者の孤独解消と高校生の探究活動を始めるきっかけを作ることを目指す「〇〇(情報保護のため省略)プロジェクト」を立ち上げ、活動している。2. 文学部をなぜ第一志望としたのですか。また、文学部で何を学び、将来、どのように活かそうと考えていますか。具体的に書いてください。A.私は自身が「はたらく部」での探究活動で自己変容できたことを踏まえ、探究活動が学生の自己肯定感に与える効果ついて研究したいと考えている。そのため私は貴校で人間科学を専攻し、社会心理学を中心に学びたいと考える。探究活動で私が変わることができたのも、自己肯定感をあげてくれる仲間との協働があったからだという仮説を持っている。社会心理学を勉強することで、探究活動をする集団の中で学生の自己肯定感がどのように変化するのかを研究していきたい。また1年次は社会心理学に限らず、哲学や教育学等様々な学問に触れることで多角的な面から探究を研究し、2年次からの専攻に備えてどの学問が研究に必要なのかを見極めたい。貴校での学びや研究を通して、将来私は学生にとって理想の探究の場を法人として立ち上げ、起業家かつキャリア教育コーディネーターとして学生の自己肯定感を高めることのできる探究プログラムを作っていきたい。そして、自分に自信を持つことで学生がより活発に越境し成長できる社会を実現したい。対策スケジュール対策のスケジュールは、自己推薦書の対策を高3の4月、小論文の対策を高2の3月から始めました。これは実際に書き始めたという意味ではなく、自己推薦書は自分の活動実績を整理したり書く内容を考え始めたりした時期で、小論文は基礎的な文章力をつけるための対策を始めた時期です。実際に自己推薦書を書き始めたのは、出願の1ヶ月前からでした。また、小論文の過去問対策を始めたのも入試の1ヶ月前からでした。しかし、これは訳あって(他の大学に落ちまくって)1ヶ月前という直前からの対策になってしまっただけなので、おすすめはしません。対策方法自己推薦書の対策方法は、私は「はたらく部アカデミー」で活動実績の整理から将来の展望までの整理を行ってもらいました。また、自己推薦書の添削もお願いしていました。自己推薦書は、一見、自分1人で書けるもののように思えますが、私はちゃんと対策してもらわなかったら、1人で書くことは難しかったなと感じています。確かに文章を書くこと自体は誰でもできますが、自分が何を経験してそこから何を学びたいのか等、熱意のこもった自己推薦書を書くためには、しっかり見てもらうことをおすすめします。自己推薦書は、ただ大学に出願するために書くのではなく、ある意味将来の自分のために書くものでもあると思います。「出願するためだけの自己推薦書」ではなく、「自分が将来どうなりたいのか」までも一緒に考えてくれるのは、「はたらく部アカデミー」だけではないでしょうか。小論文は、一般選抜を専門としている塾の小論文コースを受講していました。そこで基礎的な文章力を身につけました。過去問の対策は、塾の先生に加え、担任の先生にもお願いしました。1人の方に見てもらうだけでなく、色々な方に見ていただくことで、様々な方向からのフィードバックをもらうことができるので、可能であればたくさんの人に教えてもらいながら対策しましょう。入試当日の様子や手応え入試当日は、全員が頭良く見えて、とても緊張しました。小論文を書く手が震えました。ただ、1ヶ月間集中して対策を行ったという自信があったので、「絶対合格してやるぞ!」といった意気込みで臨みました。総合考査では、たまたま自分が興味のあるテーマが出題され、「勝ったな」と思いながら解きました。おかげで緊張も解れました。全ての試験が終了した後も、「これは合格したな」と確信するほど、手応えがありました。受験直後はこんなに自信満々だったのに、いざ合格発表となると「あそこダメだったな…」とか「やっぱり落ちるかも…」ととても不安になっていました。受験生に一言実は私は、慶應文含め6校受験し、合格したのは慶應文のみでした。慶應文以外にはSFCや立教、成城などを受験しましたが、全落ちです。今では笑い話ですけどね!そんな私が受験生に伝えたいのは、「絶対諦めるな!」ということです。正直私は落ちまくったし、一般選抜で慶應に合格できるほど頭も良くありません。ただ、こんな私でも、「諦めない」ことはできました。5校落ちた私でも、踏ん張って合格できたので、受験生の皆さんも絶対に諦めず、頑張ってください!慶應義塾大学文学部の自己応募推薦入試まとめ慶應義塾大学文学部の自己推薦入試は、一見難易度が高いように見えますが、対策をすれば誰にでも合格する可能性が十分にあります。「慶應にどうしてもいきたい!諦めたくない!」という方は、受けることを本当におすすめします。やらない後悔よりやる後悔。熱い想いと十分な対策さえあれば、必ず合格できます。自分を信じて頑張って!

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総合型選抜の課題レポートの書き方と例文を高校生に分かりやすく紹介

ナレッジ

「総合型選抜の課題レポートの書き方が分からない…」「課題レポートの例文を知りたい!」といった方も多いのではないでしょうか。この記事では、総合型選抜の課題レポートの書き方と例文をご紹介します。この記事を見れば、総合型選抜で評価されるレポートを書けるようになるでしょう。総合型選抜における課題レポートとは?総合型選抜における課題レポートとは、総合型選抜を受けるときに大学から課される、テーマ型のレポートや小論文のことです。課題レポートはよく、第一次選考のときに志望理由書や活動報告書などの書類とともに、提出を求められます。課題レポートと活動報告書の違い課題レポートは課されたテーマに沿って自分の意見を述べる小論文なのに対し、活動報告書は高校時代に行った活動について記述したものです。課題レポートの中には、「自身の経験を踏まえて記述しなさい」などといったテーマが課されるものもありますが、活動報告書とは違い、あくまでテーマに沿って自分の意見を述べるものになっています。活動報告書は、活動した内容や活動して考えたことについてのみを書くものです。課題レポートでは何が評価されるのか課題レポートで評価されるのは以下の3つです。基本的な文章の構成ができているか自分の意見を論理的に記述できているかその人の色が出ているかまず、自分が言いたいことを正しく相手に伝えるには、基本的な文章の構成に基づいて記述できていることが前提です。課題レポートの基本的な書き方は、次の章でご紹介します!次に重要なのは、「自分の意見を論理的に記述できているか」です。意見を言うだけでなく、なぜその意見になったのか等を筋道立てて、矛盾なく説明できている必要があります。最後に、一番大切なことは、「その人の色が出ているか」です。どれだけ論理的な意見を言っても、誰もが書けるような文章だと、他人との差別化を図れません。課題レポートに自分の色を出すには、自分の経験や今までに考えてきたことを入れ込む必要があります。そのためには、受験生になる前からたくさん課外活動をしたり、日々ニュースを見て自分はどう思うかを考えたりしましょう。総合型選抜の課題レポートの書き方総合型選抜の課題レポートは、「PREP法」を用いて書きましょう。この方法を使えば、自分の主張を整理して論理的に分かりやすく、自分の意見を述べることができます。それでは早速、PREP法について見ていきましょう!レポートや小論文にはPREP法を使え!PREP法とは、自分の意見を筋道立てて、相手に分かりやすく自分の意見を伝えるための方法です。PREPとは、Point(要点)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(要点)の頭文字です。文字数制限が200字以下など、少ない場合は多少構成を変更する必要がありますが、基本的にはこのPREPの流れで記述していきましょう。Point|書き出し(結論)まず、文章の最初に自分の意見を一言で述べます。その後、その結論に至った理由を簡潔に述べましょう。Reason|理由(本論)Reasonでは、自分の主張の裏付けとなる理由を記述しましょう。例えば、主張のテーマに関する最近の社会問題や風潮などを取り上げ、「確かに今そんな現状があるよね」と読み手に納得させることで、説得力を増すことができます。また、ここでは自分の主張に対して予想できる反論に、反駁しても良いでしょう。反駁の際は、「確かに、〜。しかし〜」という流れで書くと書きやすいですよ。Example|具体例(本論)Exampleでは、Reasonで挙げたテーマに関する事例や、実際に自分が体験したことを挙げましょう。「具体例って、課題レポートの中ではあんまり重要じゃないんじゃないの?」と思ったそこのあなた、それは間違いです。実は、自分の個性を出すためには一番の場所です。自分の具体例を書き、「お、この生徒面白いな」と思わせた上で、自分の主張と結びつけられたら最高です。Point|主張(結論)最後の段落では、再び自分の主張を書きましょう。再度結論を書くことで、自分自身が考えを整理することができるとともに、読み手側にも自分が何を主張したのかということを再認識させることができます。ここでは、今まで述べてきたことを1〜2行で簡潔にまとめ、「そのため私は〇〇であると考える。」などと締めくくりましょう。ただ、最後に一番注意して欲しい点は、「最初のPointで使った言葉をなるべく置き換えて記述する」ということです。例えば、最初に「私は、総合型選抜や推薦入試が広がり個人の興味や非認知能力が評価される現在、これからの社会には一人ひとりの挑戦を支える仕組みがますます必要になると思う。」と書いたとします。それでは、最後の結論はどのように書くべきでしょうか。あくまで一例ですが、「以上のことから、勉強以外の能力が求められるようになった現在、学生一人ひとりの挑戦をサポートする仕組みを、社会はこれから創っていくべきだ。」と書くことができます。このように、なるべく同じ表現を繰り返し使わないことで、表現のレパートリーが増え、自分の表現力をアピールすることができます。課題レポートの種類別の例文課題レポートには、主に以下の4つの種類があります。「〇〇について」のような短いテーマ自分の経験を交えて書くパターン文章を読んで書くパターン図や表を見て書くパターンそれでは、各種類別の例文を見ていきましょう。「〇〇について」のような短いテーマの例文「〇〇について」のような短いテーマのときは、テーマがシンプルで細かな規定がないので、自由に意見を書くことができます。設問例「多様性との関係について」解答例文「多様性とは自由な生き様や思考を作り出せるような関係であるべきだ。なぜなら、現在、人々は多様性を求めるあまり自由ではなくなってしまっているからだ。近年、多様性や個性を持つためには他者との差異を確立しなければならないという思考にとらわれ、自由な生き方ができていない人が多い。しかし、多様性には子後の人生の背景という意味があるように、多様性は本来、他者との違いを強調するものではない。そのため、人々は多様性の本来の意味を認識し、差異を確立しなければならないという思考から解放されることによって、自由に生きることのできる社会を構想すべきだ。私自身、飛び抜けた特徴を持っておらず悩んでいた時期があったが、個性を他人と比較せず、様々な人と関わった結果、自分の多様性を見つけることができた。この経験からも言えるように、多様性が比較されないことで自由が生まれる社会が実現されるべきである。」自分の経験を交えて書くパターンの例文自分の経験を交えて書くパターンでは、テーマに沿った自分の意見を書きつつ、自分が高校時代にしてきた活動実績をアピールする必要があります。設問例「他者との関わりの中で価値観が変わった経験と、その変化について説明してください」解答例文「私は他者との関わりを通して、挑戦することへの価値観が変化した。近年の日本では、総合型選抜や推薦入試が増えていたり、総合的な探究の時間が必修化されたりと、学力以外の能力が求められるようになっている。私の高校も、探究学習や課外活動に力を入れている高校の一つである。しかし、高校に入学した当初の私は将来の夢や興味ある分野もなく、そのような活動に興味を持つことができなかった。課外活動をやっても意味がないと思っていたり、面倒臭いものだと感じていたりした。しかし、周りの友達や担任の先生に勧められたため、私は最初に高校生のビジネスコンテストに出場してみた。そうすると、意外にも楽しいことを知った。私は課外活動やビジネスコンテストに積極的に取り組んでいる人のことを「意識高い系」と思ってしまっていたが、それは挑戦できていない私と、「意識高い系」の人たちを比べた際に生まれる嫉みであると気づいた。そこから、挑戦することへの価値観が私の中で大きく変化した。挑戦することは、面倒くさいことではない。むしろ楽しいし、自分を成長させるものであるということを、他者との関わりによって知った。」文章を読んで書くパターンの例文文章を読んで書くパターンでは、まず文章の要点をまとめ、その後自分の意見を記述しましょう。設問例近年、AI(人工知能)の発展は著しく、私たちの生活や仕事の在り方を大きく変えつつある。私は、AIの発展は社会に多くの恩恵をもたらす一方で、人間がどのようにAIと関わっていくかという「倫理的な態度」がより重要になると考えている。AIは医療や教育、物流などさまざまな分野で人間の能力を補完し、効率化や安全性の向上に貢献している。特に私が関心をもったのは、発話障害を持つ人がAI音声を使って自分の言葉を再構成する技術である。AIは、従来の社会的障壁を乗り越える「橋渡し」の役割を果たすことができるのだ。しかしその一方で、AIに過度に依存し、自分で考える力や判断力を弱めてしまうリスクもある。また、AIが扱うデータの偏りや差別的判断が社会に新たな格差を生む可能性もある。人間はAIにすべてを任せるのではなく、常に「判断する主体」として関わり続ける必要がある。私は将来、教育に関わる仕事を目指しているが、AIをただの「便利な道具」として使うのではなく、人間の想像力や多様性を広げる手段としてどう活かすかを考えていきたい。AIと人間が補い合いながら、より良い社会をつくるにはどうすればよいか、その問いを持ち続けたい。この文章を読み要点をまとめた上で、あなたの意見を述べなさい。解答例文私は、教育の観点から見て、人間とAIの関係性をもう一度見直すべきと思う。なぜなら、AIに頼ることで創造力が身につかないからだ。近年、世界中でAIが発展しており、その使用も普及している。様々な分野でAIを導入することにより、作業の効率化を測ることができるとともに、人間にとって危険な作業もAIが行うなどすることにより、安全性の向上も期待できる。もはや私たちはもうAI無しでは生きられないほど便利で、私たち人間に良い影響をもたらしてくれる。しかし筆者はAIへの依存を強く危惧しており、AIに頼りすぎることによって、自分で考える力や判断力を弱めてしまうのではないかと主張している。筆者の意見に対して、私は強く賛成する。現在、生成AIの発展によって完成度の高い文章を一瞬で作ることができる。しかし、この環境は、教育に大きな影響を与えてしまうと私は思う。大学や高校での生成AIの使用がよく問題になっているが、自分で考えて記述すべきだからこそレポートなどの課題が出ているのにも関わらず生成AIを使うのは、生徒の考える力を益々衰えさせるきっかけになると思う。AIは人間が楽をするために作られ、そのこと自体は否定しないが、使っていい場面と悪い場面を明確に区別するべきだ。 図や表を見て書くパターンの例文図や表を見て書くパターンでは、図や表から読み取り推測できることを記述し、その後自分の意見を述べましょう。設問例以下の2つのグラフのうち高校生の数値に注目し、推測できることを述べた上であなたの意見を述べなさい。グラフ1…不読者の割合 

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