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高校生の進路の決め方は?手順や大切なことについて解説
目次
本記事では、高校生の進路の決め方、手順、進路を決めるうえで大切なことについて詳しく解説しています。大人と子どもの「はざま」にいる高校生、将来を思い悩む人も少なくないでしょう。高校生卒業者の進路割合についても解説しているので、進路に悩む高校生の方は、ぜひお読みください。
「高校生が進路を決めるうえで大切なことは?」
「高校生の進路の決め方や決める時期は?」
「高校生卒業者の進路割合を知りたい」
大人と子どものはざまとも言われる高校生、将来を思い悩む人も少なくないでしょう。
本記事では、高校生が進路を決める手順から大切なポイントまで、詳しく解説していきます。
進路に悩む高校生の方は、ぜひ最後までお読みください。
高校生が進路を決めるうえで大切なこと5つ
まずは、高校生が進路を決めるうえで大切なポイントを紹介していきます。
主なポイントは以下の5つです。
- 進学候補先へ実際に行く
- 学部や教授をしっかり調べる
- なりたい職業がある場合は逆算して進路を考える
- 合格の目処はあるか
- 自分が納得できているか
どれも忘れがちですが、大切なポイントです。
進学候補先へ実際に行く
実際に足を運んで学校を見学することで、授業や施設、生活環境などを直接確認できるため、自分に合った学校を見つけられます。
設備が乏しかったり、学舎が汚かったり、敷地が狭ければ、授業や生活に支障をきたすかもしれません。
パンフレットや公式HPで満足せず、実際に行って学校内を見て回り、求めている環境が実際そこにあるのかを確認しましょう。
学部や教授をしっかり調べる
同じ名前の学部でも、大学によっては内容が異なる場合があるため、大学ごとに学部をしっかり調べる必要があります。
たとえば、同じ「心理学部」でも、医療や福祉の現場で活躍する「臨床心理学」と、人間社会の傾向や個人間のコミュニケーションに関する「社会心理学」では、学ぶ内容が大きく変わってきます。
また、教授によって得意分野や実際に研究できる分野も異なります。
同じ心理学部の例で言えば、犯罪心理学に精通している教授が在籍していない大学も珍しくありません。
学部だけでなく、教授についてもしっかりと調査しておきましょう。
なりたい職業がある場合は逆算して進路を考える
ここでの「逆算」とは、目標とする職業に必要なスキルや知識、資格などを具体的に洗い出し、それを達成するために必要な進路や取るべきアクションを決定することです。
たとえば、国語の高校教諭になりたい場合は、教育学部の国語教育専攻か、文学部の国文科専攻を選択するのが一般的です。
入学後も、教職課程を履修する必要など、通るべきポイントがいくつかあります。
そのポイントを逃さないよう、逆算して進路を決定しましょう。
合格の目処はあるか
ここでの「合格の目処」とは、単純に偏差値が足りているかというだけでなく、最適な受験方法や受験制度を選択できているか否かも含まれます。
たとえば、学力や志望校レベルに不安がある場合でも、得意科目のみで受験できる制度や推薦制度を利用することで、合格にグッと近づくかもしれません。
また、滑り止めの学校もしっかりと検討し、万が一の場合に備えることも意識して進路選択を行うことも大切です。
自分が納得できているか
進路選択に限らず、人生におけるすべての選択は、常に後悔する可能性をはらんでいます。
しかし、選んだ瞬間に自分が納得できていれば、それが将来の自分の納得材料になります。
「なんとなく」ではなく、自分が納得するためにも根拠を持って進路選択を進めていきましょう。
高校生で進路が決まらない場合はどうすればいい?進路の決め方の手順
ここからは、実際に進路を決める手順を紹介します。
大まかに分けると、以下の3ステップが基本です。
- 自己分析を行う
- 就職か進学かそれ以外かを決める
- 目的に応じて進路を決める
それぞれ順に見ていきましょう。
手順1.自己分析を行う
はじめに自己分析を行うことは進路選択において非常に重要なステップです。
進路が決まらないという方は、このステップを飛ばしている可能性があります。
自分自身の長所や短所、やりたいこと、得意を明確にすることで、適職や進学先を絞っていきましょう。
自己分析の方法としては、自己探求のワークショップやキャリアカウンセリング、職業診断テストなどがあります。
それぞれの手法を活用し、自分自身を客観的に見つめ直すことが重要です。
自分で見つけられない時は大人に相談することも大切です。家族や先生以外の大人に相談することもあらたな自分を発見するのに有効でしょう。
手順2.就職か進学かそれ以外かを決める
自己分析を経て自身の興味や長所・短所がわかったところで「就職か進学かそれ以外か」を決めていきましょう。
このステップでは、自己分析を活用して、なりたい職業ややりたいことを具体化します。
なりたい職業に就くためには進学が必要な場合もあれば、実力を磨くために就職し、その後転職する方向性もあります。人生は長いので回り道しながら選択していく方法もありです。
手順3.目的に応じて進路を決める
最後は、目的に応じて具体的な進路先を絞っていきます。
ここでは、以下の2パターンに分けて深掘りします。
- 就職
- 進学
それぞれ自分に合った方を確認してください。
就職の場合
就職を選択した場合の考え方は、基本的に「なりたい職に就く」か「やりたい仕事へつながる職に就く」の2通りです。
後者の場合、自分の希望する職種を明確にし、その職種に必要なスキルや知識を身につけるために、適切な就職先を選びましょう。
また、入社後にも上司や先輩からの学びは絶えません。
将来的にも、希望する職種に就くために必要な経験を積んでいくことが大切です。
「勉強が苦手」という消極的な理由で選択しないよう注意しましょう。
進学の場合
進学する場合、将来何をしたいかを明確にし、その目的にあった進学先を選ぶことがもっとも望ましい決め方です。
たとえば、医療系の仕事に興味がある場合は、医療系の大学や専門学校をリサーチして、カリキュラムや実習内容、就職実績、教員の経験などを比較検討して決めましょう。
ただし、大学在学中に新しくやりたいことが見つかることも少なくなく、その道もまた素晴らしい選択です。
将来何をしたいかを明確にできない場合でも、不安がる必要はありません。
このステップが進路選択にもっとも大きな影響を与えるため、十分な時間と精神的余裕を持って進学先を決めるようにしましょう。
高校生が進路を決める最適な時期
高校生が進路を決める時期は、一般的に高校2〜3年生の頃です。
早ければ2年生の頃から自己分析を行い、就職や進学など各々の進路選択のために必要な情報を得る人が一定数います。1年生のうちから活動すれば周りと差をつけられるでしょう。
残りの人は、高校3年生の春・夏ごろから行われる入試説明会やオープンキャンパスなどの結果を踏まえ、進路を選択します。
ただし、遅すぎて困ることはあっても、早すぎて困ることはありません。難関大学であるほど合格する人は早いうちから活動しています。
この記事を読んでいる今日、できることから始めていきましょう。
高校生卒業者の進路割合
最後に、高校生卒業者の進路割合を見ていきます。
令和元年度の高校卒業者の進路を見ると、88.7%の人が以下の3つのいずれかの進路に進んでいます。
- 大学・短期大学進学
- 専門学校進学
- 就職
ここからは、それぞれの割合と特徴を解説していきます。
大学・短期大学進学
令和元年度の大学・短期大学進学率は54.8%です。
大学・短期大学進学は高校生卒業者の主要な進路の一つで、高度な専門知識・技術を4年で身につけられる4年制大学、短期間で幅広い知識を身につけ、専門的な技能が学べる短期大学などがあります。
大学や短期大学卒業後には、各分野で幅広いキャリアチャンスがあります。
専門学校進学
令和元年度の専門学校進学率は16.3%です。
専門学校進学は、主に実学に特化した教育を受け、就職に必要な技術を短期間で身につけるために選ばれる進路です。
美容系やIT・Web、福祉、ビジネスなど、専門分野・職種ごとに学ぶことができ、専門知識を身につけることで即戦力として活躍できます。
就職
令和元年度の就職率は17.6%です。
高校生卒業者の進路の一つである就職は、社会で働きながら、経験を積み、技術やスキルを身につけることができます。
就職先として、大手企業や中小企業、さらには公務員、各種専門職などがあります。
高校生の進路決定はリサーチが命
自分が持つ能力や興味に合った進路を見つけるためには、周囲の人の意見や、進路に関する情報を収集する必要があります。
情報が豊富にあるなかで、正しい判断をするためにも、さまざまな角度からリサーチしましょう。大人と話す機会を増やすことで人生のモデルが見つかることもあるかもしれません。積極的に課外活動をすることをお勧めします。
はたらく部LOG編集部
はたらく部LOG編集部は、中高生のみなさまやその保護者の方々に役立つ情報を発信していきます。