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総合型選抜(AO入試)の活動報告書のわかりやすい書き方を解説!3つの例文あり
目次
総合型選抜(AO入試)活動報告書のわかりやすい書き方を解説!3つの例文あり
総合型選抜で第一志望に合格したいと思ってるけど、活動報告書が書けない。そもそも活動報告書がなんなのかわからない。そんな最初のステップで諦めてる人いませんか? この記事ではそんな方に向けて以下の3つについて記載しました!
- ①活動報告書の書き方の5つのステップ
- ②総合型選抜向け活動報告書例文2選
- ③総合型選抜で合格を勝ち取った現役大学生の活動報告書 Before & After
ぜひこの記事を参考に第一志望の大学への合格を掴みましょう!
総合型選抜に向けた活動報告書の書き方の5ステップ
活動報告書の書き方は大きく分けて5つのステップに分けられます。
- 自身の活動を書き出す
- 深堀りする
- 活動報告書の下書きを作成する
- 下書きを添削する
- 本書きをする
活動報告書を書く前に
5つのステップに入る前に、そもそも活動報告書にどんなことを書くべきかはご存じでしょうか? 活動報告には主に、高校生時代に力を注いできたことを記載します。
例えば、部活動で仲間と協力し努力してきた経験、資格獲得のために勉強に励んできた経験、ボランティアをはじめとした学校外での活動経験などが挙げられます。 これらの活動を記載し、志望する大学へ向け「あなたはどんな人間性をもっているのか」をアピールするのが活動報告書です。
しかしこれらの活動をただ書けば合格に近づくということはありません。書き方のコツを掴み、周りとは一味違った報告書を作成することが重要です。 活動報告書をこれから書き始める人はまず、本記事を読んでから書き始めましょう。
自身の活動を書き出す
まずいきなり活動報告書を書き始めるのではなく、高校在学時に自分が取り組んできた活動を振り返りましょう。 主な活動例は下記のようになっています。
【学内の活動】
- 部活動
- 委員会活動
- 生徒会活動
- インターンシップ活動(就業体験)
- 学習(定期試験に向けた勉強など)
- 探求活動
【学校外での活動】
- 海外留学
- クラブチーム
- 地域貢献活動(市民団体での活動など)
- 趣味、特技
- 芸術、文化活動
- 教育イベントへの参加
- 学生起業
深堀りする
ステップ①の「自身の活動を書き出す」で書き出した、自分の取り組んできた活動を深掘りしましょう。 深掘りのやり方としては、「どのような活動でどんな結果を残すことが出来たのか」、「その活動をした目的、その結果を出すためにどのような工夫をしたのか」を自問自答しましょう。
また5W1H「何を(What)」「いつ(When)」「どこで(Where)」「誰が(Who)」「なぜ(Why)」「どのように(How)」を活用することもおすすめです。 「下書きの下書き」のようなイメージで、どのような構成にするのか、読み手側にとってどのような文章だと読みやすいのか、あなたのアピールしたいポイントとはどこなのか、を考え深掘りしましょう。
部活動における活動の深堀り例
「どのような活動でどんな結果を残すことが出来たのか」 →野球部に所属し、地区大会で優勝することができた。 「その活動の目的、その結果を出すためにどのような工夫をしたのか」 →野球部員全員の意識を統一するために毎月一回部活ミーティングを開くことを提案し、毎月実施してきた。
下書きを作成する
深掘りした活動をもとに、下書きを作成しましょう。いきなり本書きをするのではなく、ノートや紙に記載しましょう。メモアプリやGoogleドキュメント等に記録として残しておくと、後で見返したり、書いたものが紛失するなどのリスクを回避できます。
また大学からの指示に従って敬体(です。ます。表現)、常体(だ。である。表現)を使い分けましょう。はたらく部総合型選抜対策コース講師陣の見解として、特に指示がない場合は常体を使用することをおすすめします。
敬体だと余分な文字数を使うことになることがデメリットとしてあるためです。
なお、その他の細かい表現については下記を参考にしてください。
・文章に大学名を記載する際:〇〇大学→貴学
・一人称:僕、自分、俺→私
実際に書き始めるにあたり、下の4つに注意して書き始めましょう。
①数字を使い、活動を定量的に表す
これまでの活動を定量的(数字を用いて)に表すことが読み手にあなたの活動やその成果をより理解してもらいやすくなるポイントの一つです。 例えば「高校2年生の時に海外へ語学留学へ行き、英語力を上げることが出来ました」→「高校2年生の時に3か月間の語学留学へ行きました。その結果英語の偏差値を60から65まで上げることができました」のように数字を使い、あなたの活動をアピールしましょう。
②活動を客観的考える
活動報告書では主観的な見解と客観的事実を分けることが重要です。「〇〇を頑張った」ではなく「〇〇において〇〇のような結果を残した」のように主観的な見解(〇〇を頑張った)と客観的な事実(〇〇のような結果を残した)を分けて考え、自分の活動を客観視して書きましょう。
③志望校のアドミッションポリシーに沿った内容を記載する
活動報告書とはただ自分の活動や実績を記載すればよいというわけではありません。大学が出しているアドミッションポリシー(大学の教育理念、目的、特色等に応じて受験生に求める能力、適性等についての考え方をまとめたもの)に沿った内容を記載することも重要です。大学が求めている人物像とこれまでの自分の活動でマッチしている部分を探し出し、記載しましょう。
④失敗した経験をもとに逆境エピソードを書く
活動を振り返ると失敗した経験、挫折してしまった経験もあるかと思います。その失敗エピソードは実は強みに変えることができます! 失敗から何を学んだのか、その失敗を乗り越えるためにどのような工夫をしたのか、その経験から何を学び、今後どのように活かしていくのかなど、あなたにしか書くことのできないオリジナルのアピールポイントとなります。
下書きを添削する
下書きを最後まで書き終えたら、添削をしましょう。自分では気づくことの出来なかった、ケアレスミスの発見や、文法の誤り等を見つけることができます。 添削の相手には、学校や塾の友人、家族、学校の先生に確認をお願いするのが良いでしょう。 また1度に限らず何度も添削をしましょう。何度も下書きと添削を往復する作業を繰り返すことが最重要ポイントです。
本書きをする
納得いくまで下書きを作成したら、本書きをしましょう。本書きの書類は大学に提出することになります。誤字脱字に気をつけ、綺麗な字で丁寧に記載しましょう。 本書きを書く際にはまず鉛筆やシャープペンシルで薄く下書きをし、その後ペンやボールペンで上書きしましょう。(大学によってはデジタルでの提出を求められます。)
総合型選抜向け活動報告書例文2選
部活動編
私は高校3年生のサッカー部で部長を務め、県ベスト8という成果を達成しました。しかし、その過程でチームの意識統一に大きな課題がありました。特に、試合前のミーティングで意見が対立することが多く、チーム全体の士気が下がることがありました。 この経験を通じて、私は多様な意見を尊重しつつも、共通の目標に向かって一致団結する方法を学びました。対立が生じた際には、各メンバーの意見を丁寧に聞き、調整役としての役割を果たしました。これにより、チーム全体の信頼関係が強まり、最終的には県ベスト8という結果を得ることができました。 大学では、この経験で培った調整能力やコミュニケーションスキルを活かし、学内外の活動でリーダーシップを発揮していきたいと考えています。特に、チームプロジェクトやディスカッションにおいて、全員が納得する形で結論を導く力を磨いていきたいです。
留学編
高校2年の夏、私はオーストラリアへの語学留学を決意しました。英語力向上はもちろん、異文化体験を通して自分自身を成長させたいという強い思いがありました。そこで私は、留学期間中に現地の人々と積極的に交流し、5人とご飯に行くことを目標にしました。 当初、英語力不足や文化の違いから、積極的に話しかけることに躊躇していました。しかし、現地の学生との交流イベントやホームステイを通して、少しずつ英語でのコミュニケーションに慣れ、積極的に話しかけるようになりました。また、積極的に現地のイベントに参加し、趣味や価値観を共有できる仲間を見つけました。 5人の現地の人々とご飯に行くという目標を達成できたことは、私にとって大きな自信となりました。英語力向上の成果を実感できただけでなく、異なる文化を持つ人々と積極的に交流し、互いを尊重しながら関係を築くことの大切さを学びました。大学では、国際関係学部に進学し、国際社会における多様な価値観や文化を理解し、相互理解を促進するための学問を専攻する予定です。留学で培った「主体性」と「多様性への尊重」を活かし、積極的に海外の学生や研究者と交流し、国際社会における課題解決に貢献できる人材になりたいと考えています。
総合型選抜で合格を勝ち取った現役大学生の活動報告書 Before&After
こちらの活動報告書は昨年度はたらく部を卒業した現役大学1年生が受験生当時、志望大学合格に向けて書いたものです! 当初の活動報告書から下書きを重ね、かなり内容も変わりながら見事第一志望の合格を勝ち取りました! ぜひこのbefore&afterを参考にしてください!
Before
私は高校時代にサッカー部のマネージャーとして活動してきた。出欠確認や道具の準備、怪我の手当など選手のサポートを徹底して行った。しかし、マネージャーと選手の関係性は薄く、放課後や休日など長い時間を共に過ごす関係性がこのままでは惜しいと感じた。そのため、選手の誕生日を把握し祝ったり、部活終了後全員が帰宅するまで残り、一緒に過ごす時間を増やしたりするなど、部活の業務以外で選手と関わる機会を積極的に作った。これらの行動で徐々に友情や信頼関係が生まれ、雑談をしたりプライベートで遊んだりする仲になることができた。また、私たちの学年の仲の良さが他の学年にも伝わり、それぞれの学年が仲を深めるきっかけや部活の雰囲気の改善に貢献することもできた。仲を深める努力が部活内に広がり、選手とマネージャーに距離がある部活から学年や性別、立場などに関係なく誰とでも親しみやすい部活に変えることができた。
After
私は高校時代にキャリアや起業に関する課外活動に積極的に取り組んだ。特に「はたらく部」主催のイベントでは運営の集客として携わった。イベントの概要は、グループで短尺の動画を作成し人気動画クリエイターに採点していただいて順位を競う、中高生を対象としたものだ。幅広い学年から参加者を募ることは難しく思えたが、今まで参加してきた課外活動で出会った人達との繋がりを活かして人を集め、当日は賑やかにイベントを行うことができた。また、イベント終了後に友人から「学校以外で初めて友達ができた」という感想をもらった。集客という自分の役割を務めただけだと感じていたが、新たに人と人が繋がることにも貢献することができていた。 この経験は、行動が及ぼす影響力を意識するきっかけとなった。たったひとつの動きでも喜んでもらえたり、不愉快な気持ちにさせてしまったりする。様々な展開を想定して責任ある行動をしていきたい。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。活動報告書の書き方について理解することが出来たでしょうか?
上記に記載したような書き方に関する内容もとても大事なポイントですが、何よりも大事なのは「ここまでやれば絶対に受かるという自信がもてるまで何度も何度も書き直すこと」です。
最後の最後に力技や根性論のような話になってしまいますが、合格を掴む多くの受験生が必ず行っているのがこの「何度も繰り返す」という作業です。 この活動報告書で深掘りしたことが二次の面接試験や、その後の大学生活でも必ず役に立つ時が来るでしょう。
この記事を読んでくださったあなたが第一志望に合格することを心から願っております。 受験生の皆さん、頑張ってください!
石原 成
「学生とイケてる社会人が当たり前に出会える世界の実現」を理念に教育×ビジネスの現場にて経験多数。主に御殿場西高等学校経営企画室インターンや、はたらく部インターンにてビジネス経験を積んできた。また現在では教育方法を学ぶためNexTeachersにてコーチングスキルを活かした家庭教師の活動をしている。