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専門学校と大学の違い・実際どれくらい違うの?【給料編】

目次目次

    専門学校と大学の違いについて自分なりに調べている人も多いでしょう。その中の1つに給料の違いについて調べている人もいるのではないでしょうか。進路や就職を考えるうえで、何を大切にするのかは人それぞれ違っていて良いと思います。それでも働いた対価として支給される給料が高いことに不満を感じる人はいないでしょう。今回は専門学校と大学の違い【給料編】と題して実際にどのくらいの違いがあるのかお伝えしたいと思います。専門学校と大学の違いについて自分なりに調べている人も多いでしょう。その中の1つに給料の違いについて調べている人もいるのではないでしょうか。進路や就職を考えるうえで、何を大切にするのかは人それぞれ違っていて良いと思います。それでも働いた対価として支給される給料が高いことに不満を感じる人はいないでしょう。今回は専門学校と大学の違い【給料編】と題して実際にどのくらいの違いがあるのかお伝えしたいと思います。

    専門学校と大学の違い【初任給】

    「専門学校と大学の違い」をまずは初任給で比較してみましょう。日本全国を対象にした初任給の資料はありませんが、学校数の多い東京の大学、短大、専門学校、高校を対象に調査した東京労働局の資料を参考にします。

    専門学校 短大 大学
    令和2年 195,000円 195,000円 210,000円
    令和3年 197,700円 196,000円 210,000円
    令和4年 200,000円 200,000円 210,000円

     

    (参考:Microsoft Word – 統計表(040310) (mhlw.go.jp)

    令和2年からの3年間は、専門学校と短大で初任給が上がっています。対して大学は、金額こそ一番高いものの、ここ3年の給料は21万円で変動がありません。

    令和2年の給料を比較すると専門学校・短大と大学では1万5千円の差がありました。令和4年になると、専門学校・短大と大学では1万円の差となり、だんだんと差が縮まっているのが分かります。

    初任給だけで給料を比較すると、専門学校と大学の違いはあまり大きくないように感じるかもしれません。むしろ専門学校に関しては給料が上昇傾向であり、「学歴は関係なくなるのでは」と思う人もいるかもしれません。他の観点でも比較してみましょう。

    専門学校と大学の違い【年齢別の給料】

    「専門学校と大学の違い」を年齢別の給料で比較をしてみましょう。厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査で発表されているデータをもとに、学歴別の給料の違いをまとめましたは次の通りです。

     

    学歴 平均月収
    高校 273,800円
    専門学校 294,200円
    高専・短大 292,500円
    大学 362,800円
    大学院 464,200円

     

    参考:令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省(学歴別参照)

     

    専門学校と大学では、平均月収に70,300円もの差があります。65歳まで働き続けた場合の生涯年収で計算すると約2,800万円もの差があります(大卒者は22歳から、専門卒者は20歳から働き始めると仮定した場合)。

    実際にはボーナスもあるため、両者の差はさらに大きくなるでしょう(ボーナスの金額は基本給をベースに計算するのが一般的です。そのため、基本給が高い大卒者の方が、専門卒者よりも多くのボーナスをもらえることが多いです)。

    なお、表の平均月収はすべての年齢層の平均です。20~24歳では大学卒233,600円、専門学校卒215,600円の平均月収ですが、年齢が上がるほど両者の差は大きくなっていきます。

    男性と女性で比較した場合の給料の差

    専門学校と大学の違いを学歴を軸に給料面で比較してきましたが、少し視点を変えて性別でも比較してみましょう。厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査を参考に、男女別の欄、ここでは最も金額に差が出る50歳からの給料で比較してみます。

     

    学歴・性別 平均月収
    専門学校(男性) 316,000円
    大学(男性) 392,100円
    専門学校(女性) 269,400円
    大学(女性) 294,000円

     

    参考:令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省(学歴別参照)

     

    学歴による給料の差は男性の方が女性よりも大きいようです。

    なお、男女の給料に差があるのは職種や平均勤続年数などに違いがあるからでしょう。女性には出産や育児にともない休職・離職する人も多いです。管理職や総合職(※)に就いたり目指したりする人は、女性より男性が多いのが現状です。

    もちろん、男女間の給料に格差があるのは良くありません。国としてもこれを問題視し、法律の施行や改正を続けてきました。

    ただ、大切なのは自分の人生設計です。男性でも女性でも将来どんな風に働きたいのか、仕事と私生活のバランスをどのように取りたいのか、自分に合ったキャリアプランを早めに考えておきましょう。

    ※総合職とは?

    総合職とは企業のコアな業務にあたるポジションです。転勤やジョブローテーションの機会が多く、その分給料も高いです。

    これに対して総合職や組織全体のサポートをするポジションを一般職と呼びます。総合職に比べて残業や転職が少なくライフワークバランスを取りやすいですが、その分給料は低めです。

     

    男性(専門学校) 男性(大学) 女性(専門学校) 女性(大学)
    50歳~54歳 37万7900円 50万 29万4400円 36万4200円
    55歳~59歳 38万7200円 51万3800円 30万6200円 37万5700円
    60歳~64歳 30万2700円 37万7300円 27万1600円 31万2400円

     

    男性(専門学校)の50歳~54歳の給料と男性(大学)50歳~54歳の給料の差は12万2100円です。女性(専門学校)の50歳~54歳の給料と女性(大学)50歳~54歳の給料の差は、6万9000円です。男性と女性で比較してみると、5万円以上の差があります。

    こうして比較してみると、専門学校と大学の違いもさることながら、男性と女性での違いにも大きな差が出ることが分かります。

    あくまで今回参考にした資料による結果ではありますが、給料で比較した場合の専門学校と大学の違いは、こうして年齢や性別とともに差が大きく出てくるのが現状のようです。

    なぜ専門学校と大学で給料に違いが出るのか

    専門学校と大学の違いを給料面で比較してお伝えしてきました。そもそも、なぜ専門学校と大学の違いがでるのでしょうか。

    最初に答えをお伝えすると、専門学校と大学の違いで給料の差がでる理由には、明確なものや裏付けのあるものがありません。

    ただ、専門学校と大学を卒業した人を比べると、専門学校を卒業した人の方が資格取得者の総人口が多く給料の相場が下がりやすいという傾向にあります。

    また、専門学校を卒業してから進む業界はさまざまですが、専門学校は専門職に就くための知識や技術を学ぶ場所です。そのため大学と比べると卒業後の進路が狭まる傾向にある点、個人事業主や小規模事業者になる人が多いという点も給料が低くなる理由の1つになっていると考えられます。

    高学歴だからといって必ずしも高収入ではない

    今回は、専門学校と大学の違いを給料面に焦点をあててお伝えしました。数字だけで比較をすると「専門学校よりも大学を卒業した方が良い」と感じた人もいるかもしれません。

    しかし、必ずしも大学を卒業した人の方が給料が高いとは限りません。既存の統計から得た平均値であり、個人で見ると、専門学校を卒業した人の方が高い場合ももちろんあります。

    今後の選択や行動、もちろん個人の努力次第で、専門学校を卒業した人が大学を卒業した人よりも給料が高くなることは当然あり得ます。

    また、同じ大学を卒業しても、業種や職種が違うことで給料は変わってくることを忘れないようにしましょう。

    そして、仕事は給料だけで選ぶものではありません。

    (引用:202101_gakuseichosa_k.pdf (disc.co.jp)

     

    株式会社ディスコが2022年卒業の学生を対象に行った調査によると、就職先企業を選ぶ際に重視する点の第1位は「将来性がある」でした。

     

    「給与・待遇が良い」「休日・休暇が多い」などは上位に入っているものの、昨年に比べるとポイントは減少傾向となっています。逆に「社会貢献度が高い」「仕事内容が魅力的」などは、ポイントが上昇傾向です。

    このように、時代の変化と共に仕事に求めるものは変わってきています。何よりも自分が仕事を通じて成し遂げたいものや得たいものが何なのかを考えると、おのずと進路が見えてくるでしょう。

    専門学校と大学の違いは給料以外にもたくさんありますので、自身の夢や目標を達成するにはどういった進路に進むべきかたくさん比較し、見極めていってください。

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    はたらく部LOG編集部

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