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高卒の給料と平均年収・年収アップの5つのコツ
目次
一般的に高卒の平均年収は、厚生労働省の調査によると大卒に比べて約89万円も低いと言われています。しかし、この数字はあくまで参考値でしかないため、実際には高卒でも高待遇を目指せる職種や、学歴に関係なく給与を伸ばす方法は少なくありません。そこで今回は、高卒でも就職しやすい職種や、スキルや努力次第で給料を伸ばしやすい仕事について解説します。大学への進学か就職で迷っている方や、大学卒以外でも高収入を目指せる業界・職種を知りたい方は、是非参考にしてくださいね。
高卒の年収は平均274万円
厚生労働省によって行われた調査によると、高卒の平均年収は約274万円となっています。
(引用:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/dl/03.pdf)
大卒より4年早く社会に出て経験を積めるものの、給料の差は初任給だけでなく、勤続年数に応じた昇給率にも大きく影響するのが現状です。
大卒の平均年収は363万円、差額は89万円
によると、大卒の平均年収は363万円、高卒との差額はおおよそ89万円程度です。
東京や大阪を始めとする都市部では400万円を超えるエリアもあり、地方でも300万円を切ることはほぼないので、大卒と高卒における平均年収の差が顕著に現れています。
高卒の年代別の平均年収
高卒の年代別の平均年収は、男女で差があることも生まれるのも事実です。
高卒者における男性・女性の平均年収を比較しましょう。
男性高卒者の年代別の平均年収
男性高卒者の平均年収を年代別にまとめると、以下のようになります。
年代 | 平均年収(千円) |
〜19歳 | 188.2 |
20〜24歳 | 211.4 |
25〜29歳 | 239.2 |
30〜34歳 | 263.8 |
35〜39歳 | 287.2 |
40〜44歳 | 311.2 |
45〜49歳 | 335.4 |
50〜54歳 | 346.4 |
55〜59歳 | 350.3 |
60〜64歳 | 279.2 |
65〜69歳 | 241.2 |
70歳〜 | 220.7 |
(参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/dl/03.pdf)
女性高卒者の年代別の平均年収
女性高卒者における年代別の平均年収は、以下の通りです。
年代 | 平均年収 |
〜19歳 | 178.7 |
20〜24歳 | 193.5 |
25〜29歳 | 205.3 |
30〜34歳 | 214.4 |
35〜39歳 | 220.2 |
40〜44歳 | 229.2 |
45〜49歳 | 234.7 |
50〜54歳 | 240.2 |
55〜59歳 | 242.1 |
60〜64歳 | 211.4 |
65〜69歳 | 197.2 |
70歳〜 | 204.7 |
(参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/dl/03.pdf)
統計を見ると、同じ高卒者でも男性の方が女性よりも平均年収が数十万円〜100万円ほど高い傾向にあることがわかります。
大卒や大学院卒においても同様な現象が見られるものの、男女両方において高卒と大卒以上の給与の差が100万円以上現れている年代も存在しているのが事実です。
高卒が大卒よりも給料が低い理由
高卒が大卒よりも給料が低い理由は学歴至上主義やフィルターにあり、未だに多くの企業にこの考え方が残っているのが事実です。
なぜ高卒は大卒よりも給与が低くなりがちなのか、具体的な理由を解説します。
専門的な知識やスキルに不安を感じられてしまう
大学では高校までの一般教養や主要科目とは異なり、特定分野における専門知識やスキルの習得や、アルバイトやインターンシップを通した社会勉強が可能です。
しかし高卒の場合、商業や工業系の学校でない限り、社会人になってから業務を覚えるのに必要な専門知識に触れる機会が少なくなってしまいます。
多くの企業における採用担当者に「高卒=大卒よりも専門知識やスキルが少ない」と先入観を抱かれがちなのも、高卒者の給与が伸びにくい原因の一つです。
学歴フィルターにより、就職できる業界・業種が限られる
学歴フィルターとは、企業が採用活動を行う際に学歴を採用・評価の判断材料として重要視することを指します。
多くの大企業では、応募条件を大卒以上に限定していたり、特定職種のみ募集しているケースもあるため、高卒の場合は自然に選択肢が狭まってしまうのです。
学歴が高いほど給料も高くなるよう、給与体系が組まれているから
学歴フィルターや大卒者への優遇は、初任給だけに止まりません。
多くの企業における給与体系自体が高卒と大卒で異なるケースは多く、場合によっては同等の業務を行っていても、支払われる金額に十数万円以上の差が現れます。
高卒でも就職しやすく、給料が高い業界
高卒は大卒に比べて就職や給与アップに苦労するイメージですが、中には学歴を問わず就職しやすく、スキルによっては高待遇を狙える業界も存在します。
高卒でも就職しやすく、高い給料を狙いやすい業界を3つ見てみましょう。
実力次第でかなり稼げる「保険営業職」
保険営業職は、高卒でも実力次第ではかなり稼げる職種として有名です。
完全歩合制の求人も多く、労働環境やノルマが過酷なためハイリスクではあるものの、能力次第で大卒以上の給与を得られるようになっています。
保険営業よりも低リスクな「営業職」
保険業界以外の営業職は、高卒でも比較的低リスクでチャレンジ可能です。
営業職はあらゆる業界において必要不可欠なポジションなので、入社後にノウハウを身につければ、高卒でも安心して生活していける給与を稼げます。
中には成績に応じてインセンティブが支給される企業もあるので、やりがいのある仕事を求めたい高卒の方にもオススメです。
20代なら未経験も可「IT・情報通信」
ITや情報通信業界の場合、20代なら高卒でも未経験からの応募を受け付けている企業も少なくありません。
中でもITエンジニアやプログラマーは人手不足から、高卒で未経験でもポテンシャル重視で採用活動を行っている会社も多いので、興味のある方は情報収集を行いましょう。
就職しやすく、資格取得で上を目指しやすい「介護職」
人材不足により就職難易度が低く、資格や実績によって上のポジションを目指しやすい介護職も、高卒から挑戦しやすい職種の一つです。
介護職は基本給が低く大変なイメージがあるものの、実務経験を積んで業務の幅を増やすことで、学歴を問わず管理職へキャリアアップしやすいのが魅力となっています。
短期集中で貯金をつくるには最適な「長距離ドライバー」
長距離ドライバーは、短期集中型で貯金を作りたい高卒の方にとって魅力ある職種です。
大型免許の取得が必要なほか、体力的にも過酷な業務が多い反面、高卒でも比較的高い給与を得やすいことで知られています。
高卒で給料を上げるために、今すぐできる5つのこと
高卒で就職した方が給料を上げるためには、目標の明確化や業界選びが欠かせません。
自分のなりたい姿を思い描きつつ、資格取得やスキルアップに努めるのも大切です。
高卒でも給料を上げるための思考・行動のポイントを解説します。
まずはキャリアプランを明確にする
給与を上げるための方法を考えたい方は、まず将来のキャリアプランをしっかり固めましょう。
目先の収入ばかり追いかけるのではなく、長期的に活用したいスキルの習得に努めつつ、数年後の目標を立て、逆算して継続的なスキルアップに努めるのが大切です。
昇給しやすい業界・業種に転職する
自分のなりたい理想像がある程度固まったら、次は高卒でも昇給・キャリアアップしやすい業界・職種をリサーチして選ぶステップです。
学歴よりもスキルや成績が重視され、実力次第で高収入を得やすい業界・職種について調べたら、次は自分自身の特性や価値観に応じて、興味のある分野を絞り込みましょう。
スキルアップや資格取得でキャリアアップを狙う
挑戦したい目標やチャレンジしたい業界・職種を考えつつ、転職活動と同時に自身のスキルを継続的に伸ばすことも必要不可欠です。
資格取得により手当を得たり、スキルアップして人材としての価値を高めましょう。
複業で収入源を増やす
「どの業界も想像以上に給与・待遇が良くない」「高卒でもお金を貯めたい」と考える方は、複業を通して収入源を増やすのも選択肢として考えましょう。
復業を考えたい方は、安定した収入を得られる仕事を本業として続けつつ、無理のない範囲で空き時間を活用してできる副業を探すのがオススメです。
学歴不問のフリーランスになる
学歴や職歴に囚われず、専門知識やスキルを活かしたい方は、フリーランスへの挑戦も検討しましょう。
フリーランスの場合、会社員とは違って安定した給与はもらえないものの、時間や固定給に縛られないため、スキル次第では学歴を問わず高収入も狙えます。
高卒の給料は戦略と努力次第で上げられる
高卒の平均年収は多くの業界において、大卒よりも低い傾向にあります。
しかし、学歴よりも実力を重視される業界や職種を選ぶ、複業や独立をしたりするなど、大卒以上の給料を得る方法も世の中には様々です。
高卒での就職を考えている方、大卒以上の給料を稼ぎたい方は、学歴に囚われず高待遇を目指せる働き方を実現するため、継続的なスキルアップに努めましょう。
はたらく部LOG編集部
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