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中学校におけるキャリア教育・実施する目的とその効果

目次目次

    キャリア教育とは、子どもたちや若者がキャリアを形成していくために必要な知識や能力などの育成を目指す教育のことを指します。働くことに対する理解を深め、キャリアを形成するために主体的に選択できる人材を目指すことは中学生からでも遅くはありません。社会の変化が激しい現代において、学校から社会への移行が円滑になるように中学校の学習過程でキャリア教育が推進されています。

    中学校のキャリア教育とは

    キャリアには、「職業の地位や経歴などを捉える考え方」と、「人生そのものを捉える考え方」の2通りがあります。キャリアと聞くと一般的には、仕事においてのキャリアをイメージしがちですが、人生を表すもっと広い意味でも使われる言葉です。そんなキャリアを教育する「キャリア教育」とはどういった意味を持つのでしょうか。

    キャリア教育の意味

    キャリア教育とは、子どもたちや若者がキャリアを形成していくために、必要な知識や能力などの育成を目指す教育のことを指します。中央教育審議会はキャリア教育を“一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育”と定義しています。

    職業教育との違い

    キャリア教育に含まれるものとして職業教育があります。中央教育審議会は職業教育を“一定又は特定の職業に従事するために必要な知識、技能、能力や態度を育てる教育”としています。具体的な専門性を磨く職業教育に対して、キャリア教育は広い意味での能力や態度を身につける教育であることが分かります。

    引用:今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について|中央教育審議会

    キャリア教育で育つ4つの能力

    キャリア教育では、次の4つの能力を育てていきます。

    1.人間関係形成・社会形成能力

    自他の立場を理解し、協働しながら社会に働きかける力を指します。他者の立場や考えを理解することや自分の考えを伝えることができ、社会に参画していくことは社会生活の中で基本的な力です。具体的な要素としては、他者に働きかける力・コミュニケーション力・チームワーク・リーダーシップなどが含まれています。

    2.自己理解・自己管理能力

    自分がやりたいことやできることについて肯定的に理解し、主体的に行動しつつ進んで学ぼうとする力を指します。自信や自己肯定感が低い子どもや若者が多いと言われていますが、自分を理解したうえで、できると思ったことをやってみる力が求められています。具体的な要素としては、前向きに考える力、忍耐力、ストレスマネジメント、主体的行動などが含まれます。

    3.課題対応能力

    課題を発見してから解決まで、分析や適切な計画を立てながら対応できる力を指します。ただ単に課題に対応するのではなく、従来の考えに囚われず、情報収集しながら解決に向けた策を実行していくことが重要です。具体的な要素としては、情報の理解・選択・処理等、本質の理解、原因の追求、計画立案、実行力などが含まれます。

    4.キャリアプランニング能力

    働くことの意味を理解し、様々な情報を適切に選択しながら自らキャリア形成を主体的に判断していける力のことを指します。この能力は生涯にわたり社会人として生活していくために必要な能力とされています。具体的な要素としては、学ぶこと・働くことの意義や役割の理解、多様性の理解、将来設計などが含まれます。

    キャリア教育の目的

    キャリア教育はなぜ行われるのでしょうか?文部科学省は「中学校キャリア教育の手引き」において以下の目的とその効果について述べています。

    目指すもの

    キャリア教育の目標は定義にあるように“一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促すこと”としています。そして、これらを踏まえて、中学校のキャリア教育では、入学から卒業までの3年間で以下の4つを育成することを課題としています。

     

    ・肯定的自己理解と自己有用感の獲得

    ・興味・関心等に基づく勤労観・職業観の形成

    ・進路計画の立案と暫定的選択

    ・生き方や進路に関する現実的探究

     

    中学校の3年間でキャリア形成の基本的な能力から、進路選択や生き方の選択における理解と判断力を身につけることを目標としています。

    キャリア教育の効果

    キャリア教育を実施することでどのような効果が得られるのでしょうか。

    文部科学省国立教育政策研究所が2014年に実施した「キャリア教育・進路指導に関する総合的実態調査」において、キャリア教育は学習意欲を向上させる傾向にあるとの結果を報告しました。中学校においてはキャリア教育の充実度が高い学校のうち55.1%の学校で学習意欲向上が認められ、キャリア教育の充実度が中程度・低い学校と比較し、明らかに差が生じています。

    引用:キャリア教育・進路指導に関する総合的実態調査|文部科学省国立教育政策研究所

    中学校で取り組むキャリア教育の種類

    中学校で取り組むキャリア教育には、どのような内容があるのでしょうか。代表的なものを4つ紹介します。

    授業

    キャリア教育を中学校の各授業と紐づけることで、教育活動の質が高まります。例えば、国語・英語・美術はキャリア教育で育む能力のひとつである「人間関係形成・社会形成能力」に密接に関わっており、スピーチやディスカッションでの話す力や、互いの評価を通して他との関係性を築く能力を育みます。このようにキャリア教育はすべての教育活動と繋げて展開していくことが必要です。その他の教科におけるキャリア教育とのつながりは以下の図の通りです。

    引用:中学校キャリア教育の手引き 第3章第3節|文部科学省

    上級学校訪問

    大学や専門学校を訪問し施設や設備を見学するほか、講義が受講できる時間を指します。中学生が大学や専門学校に進学するかどうかを考えるきっかけや大学生活の具体的なイメージをもつ目的で行われます。中学生にとって高校進学の後のキャリアを考えることになりますが、キャリアを形成するにあたって先を見据えた行動や情報収集は必要不可欠です。

    ボランティア活動

    ボランティア活動もキャリア教育の1つです。福祉の知識を身に付けたり、福祉の世界へ興味を持ったりすることもそうですが、中学校と地域の連携や、クラスメイトとの連帯感を高めることで、互いに認め合い、高め合う人間関係を築けます。

     

    職場見学・職場体験

    地域の企業や市役所などを訪問し、働く人々と接したり業務体験をしたりする学習活動のことです。職場見学や職場体験を通して、職業や将来を考えるきっかけとなります。また、なぜ将来に向けて学ばなければならないのか、何のために学校で学んでいるのかなどを知るきっかけにもなり、学習への関心や意欲を高められます。

    中学校の頃からキャリアを考えはじめてみよう

    中学校のキャリア教育の目的や、キャリア教育の種類について詳しく説明しました。中学校の教育課程において、キャリアについて学んだり考えたりする機会は多くあります。中学生にとっての最初のキャリア選択は高校選びですが、その後も大学選び・企業選びとキャリアについて考える機会はいくつもあります。

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    この記事を書いた人

    はたらく部LOG編集部

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