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将来必要な職業・厳選6選「機械化」が進む社会で求められる仕事とは?
目次
将来必要な職業を6つ紹介します。それぞれなぜ必要なのか、社会の流れやテクノロジーの進化などの視点から解説します。具体的な仕事内容や、各職業で将来どんな人材が必要となるのかもお伝えするので、仕事選びの参考になるでしょう。将来にわたってひとつの仕事を極めたいと考えている人、仕事選びの軸が「安定性」だという人は参考にしてみてください。
将来必要な職業1.「営業職」
現在も将来も、人間がビジネスを行う限り必要な職業が「営業職」です。機械化・AI化が進んでも、人が何かを選ぶ決め手は”人”だからです。
インターネットが普及した現代には情報があふれています。何か商品やサービスを選ぶとき、多くの人はWebの比較記事や口コミサイト、SNSなどを参考にするでしょう。
特に保険やローンなどの金融商品では、条件を入力していくことで自分に合った商品をピックアップしてくれる診断サービスもあります。
しかし、どんなに情報収集がしやすくなっても診断サービスが進化しても、営業職へのニーズはなくならないでしょう。人が商品やサービスを選ぶ決め手は、その商品・サービスの性能や品質、値段だけではありません。
比較検討から購入までに何を体験しどんな感情になるかという「購入体験」、不具合や不明点があったときもすぐに解決できるという「安心感」など、さまざまな要素が購入の決め手になります。住宅や車、法人向け商品などの高額商材では特に誰から買うか、は重要です。
将来必要な職業2.「保育士」
核家族世帯が増え続ける日本において、将来必要な職業として「保育士」が挙げられます。
グラフは世帯構造別の世帯数の推移を表したものです。夫婦のみ・夫婦とその子どものみの「核家族世帯」は増え続け、三世代世帯(大家族世帯)は減り続けています。
父母とその子ども・親(祖父母)で構成される大家族世帯では、子どもの世話を仕事を引退した祖父母にいつでも頼めるでしょう。祖父母は子育て経験者であるため相談もしやすいです。夫婦が収入の柱として、祖父母が子育ての柱として、役割分担ができます。
核家族世帯でも祖父母に子どもの世話を頼むことはできますが、いつでもというわけにはいきません。
しかし、子育て・家事・仕事を父母のみでこなす負担は大きいです。子育てに疲れて夫婦仲が悪くなったり、仕事に集中できず家計が不安定になったりすることもあるでしょう。
そんな核家族世帯のピンチヒッターとなるのが保育園や一時預かりなどの育児支援サービスです。日本では少子化が続いているものの核家族世帯も増え続けており、保育士へのニーズは将来も安定してあるでしょう。
将来必要な職業3.「介護士」
少子高齢化が続く日本で将来必要な職業といえば、やはり「介護士」でしょう。
グラフは厚生労働省が公表した「日本の人口の推移」です。このままのペースで少子高齢化が続くと、日本の高齢化率は2070年には39%になるといわれています。大家族世帯の減少もあり、介護系の職業へのニーズはますます高まっていくでしょう。
ただ、介護職の平均年収はそう高くありません(保有資格なしだと平均月給は約27万円)。働く施設にもよりますが夜勤や交代制勤務もあり、ずっと続けるにはきつい仕事かもしれません。
しかし、それは保有資格がない場合です。介護職では資格取得とキャリアアップ・月収が密接に結びついており、資格を取ることで着実に出世していけます。
介護職は将来必要な職業の中でも、「努力が報われやすい仕事」「特別な経験やスキルがなくても目指せる、やりがいのある仕事」といえるでしょう。
将来必要な職業4.「農業」
人が生きるために欠かせない「食」と密接にかかわる仕事が「農業」です。農業はこれまでもこれからもずっと必要な職業といえます。
現代はテクノロジーの発達によりさまざまな仕事が機械化され、農業にも機械化の波は押し寄せています。事実、トラクターをはじめとする農機は農作業を効率化し、必要な時間と人手を何分の一、何十分の一にまで減らしました。
しかし、農業でほぼ完全に人手がいらなくなるのは遠い未来でしょう。土づくりから収穫、収穫後の片づけまで、農業では工程ごとにさまざまな作業が発生します。さらに作物によってどんな作業が必要となるかは全く異なります。
毎年安定的に供給するためには、毎年変わる気候に応じた調整や、経験者でしかわからない塩梅が必要になるなど、農業は専門的な職業です。
これらの理由から、ホワイトカラーの仕事に比べ、農業の仕事は完全なる機械化が難しい職業です。機械化が難しいこと、人が生きるために欠かせない仕事であることから、将来にわたって人間が必要な職業といえます。
将来必要な職業5.「物流業界」
「産業の血液」といわれる物流業界、特にトラックドライバーは将来も必要な職業といえます。
どんな商品も、物流がなければ私たちの手元に届きません。商品を作るための原材料が、工場まで届かないとなると、商品を作ることすらままならないでしょう。物を作るためにも届けるためにも、物流はなくてはなりません。
そんな物流業界で懸念されているのが「2024年問題」です。2024年4月1日から施行される「働き方改革関連法」により、トラックドライバーの時間外労働時間の上限が年間960時間に制限されます。それにより発生する諸問題のことをいいます。
2022年に経済産業省などが公表した「『物流の2024年問題』の影響について(2)」によると、1年の拘束時間が3,300時間以上のドライバーは全体の26.6%にものぼるとされています。これが年間960時間に制限されることで、日本の輸送能力は14.2%不足すると考えられています。
ドライバー1人あたりの稼働時間(≒輸送量)が減るのをこれをカバーする主な方法は3つで、「業務効率化」「輸送以外の業務をドライバーにさせない」「ドライバーの数を増やす」です。
業務効率化には限界があります。荷物の積み下ろしなどの輸送以外の業務をドライバーにさせず、荷物の送り主で行うにしても、人手不足の会社は多いです。
加えて、コロナ禍の影響によりECサイトの利用者・利用頻度は高まり、物流に対するニーズはさらに高まりました。
2024年問題の解決のためにも、今後も増え続けるであろう物流へのニーズに応えるためにも、物流関係の仕事は将来ますます必要になってくるでしょう。効率化のためのシステムが作れるようなIT人材の必要性も高まっています。
将来必要な職業6.「クリエイター」
AIなどテクノロジーの進歩が進む将来の社会では、クリエイターの必要性が高まっていくでしょう。近年、AIチャットボットの誕生などで、AIがコピーライティングをしたり、イラストを描いたりできる時代になりました。AIが進化したとしても、それらを使いこなすのは人間です。
たとえばChatGPTはライターが書いたかのような文章を書けるし、デザインスキルがなくてもバナーや図解が作れるツールもあります。
しかし、深い知見を活かした記事や、道行く人が思わず足を止めるようなデザインは、やはりその道の専門家でなければ作れません。AIやソフトウェアはそういったものを生み出す過程の一部で活躍はしますが、専門職としての経験やスキルは今後も必要です。
また、商品やサービスのマーケティング・プロモーションをするためにも、これらのクリエイターは必要です。広告がマス媒体からウェブ媒体に以降し、商品・サービスを紹介するポスターや記事、SNSに載せる画像、YouTubeにアップする動画などを作るクリエイターが求めらています。
将来、マーケティングの媒体が増え、手法が細分化されるほど、そのためのクリエイターも必要とされるようになっていくでしょう。
機械化が進んでいるからこそ、将来必要になる職業がある
将来を正確に予測できる人はいません。ここまで紹介してきた仕事が本当に将来必要な職業かは、誰にもわかりません。
しかし、機械化が進んでも必要な仕事、機械化が進んでいるからこそ必要になる仕事はたしかにあります。
「機械に仕事を奪われたらどうしよう」と考えるよりも、「この仕事は機械化が進んだらどう変わるかな?」「機械化によりどんな人材が求められるようになるかな?」と考える方が良いでしょう。
そうすることで、やりたい仕事を探したりキャリアプランを立てたりしやすくなります。
はたらく部LOG編集部
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