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高校生のキャリア教育の実践例5選・自分らしい働き方を探す方法

目次目次

    近年、キャリア教育が注目されています。特に高校生のキャリア教育は、注目を集めており、実践していくことで、自分らしい生き方や働き方を見つけることができます。この記事では高校生のキャリア教育の実践例や自分らしい働き方を探す方法について詳しく解説していきます。近年、日本でもキャリア教育が注目されており、さまざまな高校で実践されています。自分らしい働き方を見つけるためにも、高校生のうちからキャリア教育についてしっかりと理解しておきましょう。

    キャリア教育とは

    キャリア教育とは「キャリア教育を一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」と定義されています。キャリア教育を実施するにあたって最も重要なのは、「キャリア発達」を促す教育です。

    「キャリア発達」とは、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していく過程を指します。複雑な出来事を主体的に判断し、自分をどのように位置づけ、他者とともに課題を解決していくための「生きる力」を持った若者の育成が必要なのです。

    高校生のキャリア教育に求められるもの

    高校生は社会人になる一歩手前の段階ということもあり、高校生に対するキャリア教育が重要視されています。高校生のキャリア教育には「他者の個性を理解する人間関係形成」「社会形成能力」「自己の役割を理解する自己理解」「自己管理能力」「課題の発見」「計画立案」「実行など課題対応能力」「学ぶこと・働くことの意義を学ぶキャリアプランニング能力」の育成が求められています。

    特に高校生のキャリア教育には、「学ぶことの意義」「学ぶことの価値」に触れつつ、自立する際に必要となる判断力や価値観を体験活動を通して学習できるように働きかけることが求められています。

    「学ぶことの意義」「学ぶことの価値」に触れつつ、自立する際に必要となる判断力や価値観を体験活動を通して学習できるように働きかけます。

     

    参考:https://studystudio.jp/contents/archives/40794

    https://www.blog.studyvalley.jp/2022/07/15/career-education/

     

    人間関係形成・社会形成能力

    多様な立場を理解し、相手の考えを聞いて自分の考えを伝えられる力です。また、自分の役割を果たしながら他者と協働し、今後の社会を積極的に形成する力も含まれます。具体的には、他者の個性を理解する力、コミュニケーション・スキル、チームワークなどが挙げられます。

    自己理解・自己管理能力

    自分の可能性などについて肯定的に理解しながら主体的に行動し、今後の成長のために進んで学ぼうとする力です。具体的には、自己の役割の理解、前向きに考える力、自己の動機付けなどが挙げられます。

    課題対応能力

    仕事をする際の様々な課題を発見・分析し、適切な計画を立てて解決できる力です。具体的には、情報の理解・選択・処理等、本質の理解、課題発見などが挙げられます。

    キャリアプランニング能力

    「働くこと」の意義を理解し、多様な生き方に関する様々な情報を取捨選択・活用しながらキャリアを形成していく力です。具体的には、学ぶこと・働くことの意義や役割の理解、将来設計など挙げられます。

     

    高校生のキャリア教育・5つのプログラム

    では、高校生のキャリア教育プログラムにはどのようなものがあるのでしょうか。

    ここでは高校生のキャリア教育プログラムの例を5つ紹介します。

    1.ワークショップ

    キャリア教育プログラムの1つ目の例は、「ワークショップ」です。ワークショップは学びや問題解決などに取り組めるものです。ファシリテーターと呼ばれる司会者を中心に、参加者全員が自発的に参加者が自発的に通常の授業よりも意見を活発に交わすことができ、自ら考え主張する主体的な経験をすることでより理解を深めることできます。

    2.職業体験

    キャリア教育プログラムの2つ目の例は、「職業体験」です。インターンシップや、社員とのワークショップ、オフィスの見学など高校生では体験できない実際の仕事を体験することで、将来の自分の仕事について考える機会になります。また直接目で見て感じることができるので、働くことの厳しさ、楽しさ、やりがいなどを学ぶことができ、高校生が社会との接点やつながりを持つこともできます。

    3.社会人講師による講義

    進路選択をしてきた先輩やすでに社会で活躍する方などを講師として招きます。実際に経験された方のお話を聞くことで、体験的で共感を得やすいため、知識としての学びではなく、生徒の具体的な挑戦、行動が期待できるからです。

    4.国際交流

    キャリア形成の可能性を広げ、生徒の将来の選択肢を増やすためにグローバル人材を育成します。高校生のうちから他国の言語を日常的に使う機会をもち、海外留学生の受け入れや高校在学中に留学する機会も設けることで、それぞれの国の文化や慣習の違いを認め、理解し合う気持ちを育むことでグローバルな人材としての態度を身につけます。

    5.ビジネス体験

    職業体験ではなく、自らビジネスを行うことで、自主性を育みビジネスとしてのマナーや情報処理力、課題解決力など社会を生き抜くために必要な多くの力、スキルの育成を行います。教えられるのではなく、直面した課題などを自発的に考えるので、高校生のうちに社会に出てから必要なスキルを必然的に学ぶことができます。

    高校生のキャリア教育の実践例

    では高校生のキャリア教育はどのように実践されているのでしょうか。ここでは5つの高校で実際に行われているキャリア教育の実践例を紹介します。

    秋田県立能代高等学校

    高校生のキャリア教育の実践例の1つ目は、秋田県立能代高等学校です。取り組まれているキャリア教育は「Will Project」です。これは生徒に「大きな夢と高い志」を持たせ、自己の可能性に挑戦する気概を育てることを目的とした取り組みです。

    1年生では、職業研究や社会人講話、2年生でインターンシップやオープンキャンパスなどの多くの進路講話、講演会が開かれます。3年間で将来の夢や志を含めたライフプラン、より近い未来についてのWillプランの達成を目指します。これによって、将来について考えて、そこに向けた行動をとることができます。

    参考:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo10/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2010/02/12/1289068_2.pdf

    兵庫県立加古川北高等学校

    高校生のキャリア教育の実践例の2つ目は、兵庫県立加古川北高等学校です。ここで取り組まれているキャリア教育はジョブシャドウイングです。ジョブシャドウイングとは生徒が実際に企業に訪問して、社員の方が働いている姿を観察するものです。

    同校では、一般的な高校が行っている総合的な学習の代わりに「公共」という科目を設定し、この授業は「キャリア教育」「道徳教育」「課題教育」の3つを軸に進めています。

    キャリア教育でジョブシャドウイングに力を入れ、生徒は社員の方を観察するだけであるため、専門的な知識や作業を行う職場にも訪問することができ、自分が従事する可能性が高い仕事に生で触れられるようになります。同校のキャリア教育は生徒に将来の自分をリアルに体感させる機会になっているでしょう。

    参考:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo10/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2010/02/12/1289068_2.pdf

    和歌山県立桐蔭高等学校

    高校生のキャリア教育の実践例の3つ目は和歌山県立桐蔭高等学校です。ここで取り組まれているキャリア教育は、「キャリアの桐の葉」という授業です。一般的な高校が行っている総合的な学習の代わりとして創られました。

    この授業では、まず学びの意味の理解を生徒に促します。教科・部活・特別活動で得られた学びを今後の人生にどのように役立てていくかがまとめられた教材「桐蔭の学び入門」を用いて授業が行われます。これを踏まえて、生徒数人がグループを作り、教員にインタビューをして、学びについてまとめた報告書を作成します。

    その後、キャリア設計に関するテーマの「桐蔭リーダー塾」という取り組みが行われます。これは社会人講師がテーマに合わせた講演を行い、生徒がグループでそのテーマについてまとめた発表をするものです。最後には講師からフィードバックをもらい、振り返りができます。実際に活躍する社会人が携わっているため、生徒はキャリア形成についてより考えるでしょう。

    参考:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo10/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2010/02/12/1289068_2.pdf

    茨城県立日立工業高等学校

    高校生のキャリア教育の実践例の4つ目は茨城県立日立工業高校です。ここで取り組まれているキャリア教育は地域産業の担い手育成プロジェクトです。

    これは体験的な学習や地域企業と連携を図った現場での長期間の実習などです。小型機器を独自に作る過程や社会としてのルール・職業観・勤労観についても指導がなされています。

    週1回継続的に実習が実施されるため、生徒の技術・技能・職業観の向上やコミュニケーション能力の向上があります。この取り組みによって高等学校と地元企業に新たな協力関係が生まれるなど、地域全体で地域のものづくりを担う人材育成を図っています。

    参考:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo10/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2010/02/12/1289068_2.pdf

     

    県立取手第二高等学校

    高校生のキャリア教育の実践例の5つ目は県立取手第二高等学校です。ここで取り組まれているキャリア教育は各活動の関連付けを体系化し、組織的に実施するというものです。元々進路指導やキャリア教育を行っていましたが、生徒の主体的な進路選択において充分に機能をすることができていませんでした。

    そのためキャリア教育の推進のための組織づくりとして新しく委員会の設置、キャリア教育の全体計画の策定を行いました。またキャリア教育に対する共通理解の形成、校内での研修などを示した年間指導計画を策定し、各学年におけるキャリア教育の計画的・系統的な推進を行うことで目標設定を可視化し、行うべき指導内容が明確になり一貫性をもたせることができています。

    参考:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo10/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2010/02/12/1289068_2.pdf

     

    高校生はキャリア教育を通して自分らしい働き方を探そう

    ここまで高校生のキャリア教育について詳しく解説してきました。高校生のキャリア教育は自身のキャリア発達に向けて重要なものになっています。キャリア教育によって、社会で求められる多くの力やスキルを身につけることができます。

    さまざまなキャリア教育が実践されているので、高校生の方はキャリア教育を通して、将来について考え、自分らしい働き方を探していきましょう。

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    この記事を書いた人

    はたらく部LOG編集部

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