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高校生にアントレプレナーシップが求められる理由と背景

目次目次

    変化の早い現代社会では、高校生にも自主的に行動できる「アントレプレナーシップ」が求められるようになってきました。アントレプレナーシップとは、「起業するための精神」ではなく、今までとは違う機会や変化に自ら飛び込み、自分自身で新しい何かを創り出すことができる力のことを指します。本記事では、アントレプレナーシップの基本から身につける方法まで説明します。

    最近、アントレプレナーシップという言葉がよく聞かれるようになってきました。社会人やビジネスの世界だけの話だと思われがちですが、高校生の皆さんにとって決してほど遠いものではありません。今回は、アントレプレナーシップの基本から高校生が身につける方法を紹介します。

    アントレプレナーシップとは

    アントレプレナーシップを日本語に訳すと「起業家精神」という意味になります。経営学者のピーター・ドラッカーはアントレプレナーシップを「イノベーションを武器として、変化の中に機会を発見し、事業を成功させる行動体系」定義しており、ハーバード大学の教授であるハワード・スティーブンソンは「コントロール可能な資源を超越して、機会を追求する精神」としています。

    アントレプレナーシップは「起業するための精神」ではなく、今までとは違う機会や変化に自ら飛び込み、自分自身で新しい何かを創り出すことができる力のことを指します。高校生であっても日常生活のなかで身につけることができます。

    身につく能力

    アントレプレナーシップによって身につく能力は大きく分けて3つあります。高校生の皆さんも部活動や学校行事、勉強など普段の生活でこれらを実践できないか考えてみてください。

     

    1.チャレンジ精神

    1つ目は、チャレンジ精神です。情熱や初めての体験やリスクを恐れない心が身に付きます。アントレプレナーシップが身についている人は、どんな出来事もポジティブに捉える事ができ、失敗も新たなバネとなります。

     

    2.起業家的能力

    2つ目は、起業家的能力です。起業家として事業を設立したり、売り出したりすることができる能力が身に付きます。例えば、課題発見力・コミュニケーション力・論理的思考力・情報収集力などが挙げられます。自ら課題を発見し論理的に考え、周りを巻き込んで形にすることが可能です。部活動や学校行事などあらゆる場面で、意識してみましょう。

     

    3.ビジネススキル

    3つ目は、ビジネススキルです。アントレプレナーシップが身についている人は、経済活動がどんな仕組みで動いているのか、どんな考え方をもって行動しているのか理解できます。そのため、実際のビジネスに近い経験ができれば、実務の知識も自然と身についていきます。仕事についていなくとも、ニュースなどをみて、考えることはできます。疑問に思うことがあればなんでも調べてみましょう。

    アントレプレナーシップが求められる背景

    なぜ私たち高校生にもアントレプレナーシップという言葉が聞かれるようになり、求められるようになったのか、その背景について説明します。

    成果主義

    これまでの日本の企業は、日本型雇用と言われる終身雇用や年功序列が主流でした。しかし、近年は業務による成果によって給料やキャリアが決まる成果主義を取り入れる起業が増加してきています。社長や上司から言われたことをこなすだけではなく、自ら行動しなければ、十分な給料や目指したいキャリアをつくることは難しいでしょう。

    雇用の多様化

    成果主義と同様に雇用形態も広く複雑になってきています。会社に務めるだけではなく、フリーランスとして個人と企業の契約をもって仕事を得ている個人事業主や自ら起業して社長になる人もいます。副業としてフリーランスになる人もいます。雇用が多様化していることにより、枠にはまったはたらき方ではなく、自ら責任をもって仕事をこなしたり、仕事量や仕事内容を管理することが必要です。

    グローバル化

    グローバル化によって、新たな商品が諸外国から入ってきたり、SNSなどのインターネットサービスで新たな価値観がすぐに共有されるようになったりと、モノや情報が多くなっています。変化がはやく複雑化した現代で、正しい情報を見極めたり、多様な価値観を理解できる人材が求められています。

     

    なぜ高校生にアントレプレナーシップが必要なのか

    ではなぜ高校生にアントレプレナーシップが必要なのでしょうか。社会人だけでなく私たち高校生がアントレプレナーシップを身につけるべき理由について説明します。

    自主的に行動できる人材が求められているから

    高校生になるまで、人から言われて行動したり与えられたものだけやっていけば良かったのですが、今後は自分で情報を集め行動していかなければなりません。

    高校生の皆さんにとって重要な進路選択にあたっては、自分がどんな人間になりたいのか、どんな選択をしなければならないのか自分で決める必要があります。

    また、自主的に行動できるスキルは社会に出てから自然と身につくものではありません。チャレンジしてみる行動力と失敗をバネに再挑戦できる忍耐力は高校生のうちから身につけることで、社会に出て大きな成果を出せる人材として活躍することができるのです。

    社会の不変性に対応できるようになるため

    もう1つの理由としては、グローバル化が進んだことで様々な情報が飛び交い、技術の変化も速くなっています。社会の動きを捉え、複雑に変化する世の中に対応し続けられるのはアントレプレナーシップをもった人間です。

    情報を取捨選択し、課題を見極め、最適な解決策を導き出すことは簡単ではありません。この力は、高校生活で何かを決めなければいけないときや課題を解決するときに役立ちます。

    高校生のうちからアントレプレナーシップを意識していけば、将来大きな壁にぶつかった時も乗り越えられる力が身につきます。

    アントレプレナーシップを身につけるために

    これまで、アントレプレナーシップの基本や必要な理由について解説してきました。では、高校生がアントレプレナーシップを身につけるにはどのような方法があるのでしょうか。

    読書

    1つ目は、読書です。アントレプレナーシップに関する本でアントレプレナーシップの基本から応用まで学ぶことが可能です。また、ビジネス書や自己啓発本などから、著名人の実践的なアントレプレナーシップの知識を取り入れることも可能です。

    高校生向けに書かれたアントレプレナーシップの本も出版されているため、初めて読む人には易しい本から読むのをおすすめします。

    学校教育

    2つ目は、学校教育です。学校の授業の一環としてアントレプレナーシップを学んだり、アントレプレナーシップを育む教育課程にアレンジしている学校も存在します。しかし、すべての高校がアントレプレナーシップの教育を導入しているわけではありません。

    もし、自分が通っている学校でアントレプレナーシップが身近でないと感じる高校生がいたら、学校の行事や委員会のリーダーなどに積極的に手を挙げてみてください。立候補するという行動だけでもチャレンジ精神が育ち、責任感を持って役を勤め上げれば、アントレプレナーシップが身につきます。高校生活の中にもチャレンジするきっかけはたくさん転がっています。

    アントレプレナーシップ・プログラムの参加

    3つ目は、高校生向けのアントレプレナーシップ・プログラムに参加してみることです。学校教育では十分な学びが得られないことも多々あります。そんな時は民間の企業が開催するイベントや教育プログラムに参加することで十分にアントレプレナーシップを学べます。

    将来の選択肢として起業も考えてみよう

    高校生にとってアントレプレナーシップを身につけることはとても身近で効率的な成長方法です。将来は、会社員になるという選択だけでなく、自分の力で会社を立ててみるという選択肢も自然と出てくるのではないでしょうか。今からアントレプレナーシップを身につけ、周りの高校生と差をつけていきましょう。

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    この記事を書いた人

    はたらく部LOG編集部

    はたらく部LOG編集部は、中高生のみなさまやその保護者の方々に役立つ情報を発信していきます。

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