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不景気、AI化など変化の早い社会でこれから求められる仕事とは
目次
機械化やAI化が進んだこれからの社会で求められるのはどんな仕事なのか、6つの職種を紹介します。いつの時代も食いっぱぐれない人、これからの時代に求められる人材になるために、たった2つ意識すべきこともお伝えします。
AI時代だからこそ活きる!これから求められるであろう仕事とは?
2022年11月30日に公開されたChatGPTは世界に大きな衝撃を与えました。あまりにも目覚しいAIの進歩を人々に見せつけました。
「これからの時代では、機械やAIに仕事を奪われる人が出てくる」という話題が出て久しいですが、ChatGPTはこの「機械が人間の仕事を奪う論」を加速させたといえます。
しかし、機械はどこまで行っても機械、人間の指示がなければ動けません。新しい機械を生み出すのも、機能や動作を改善していくのも人間です。
機械化・AI時代だからこそ輝く仕事があります。これから求められる仕事、AI時代だからこそ人間であることが活きる仕事を5つ紹介します。
これから求められる仕事1.AIをブレーンにベストな提案「営業職」
営業では、提案の内容がどんなに良くても「この人は何か嫌だな」と思われては買ってもらえません。反対に、商材に弱みがあっても「この人から買いたい」と、人柄で売れることもあります。
AIにより営業の在り方はたしかに変わるでしょう。AIがデータを活用し、お客さま一人ひとりに合ったより良い提案を考えてくれるようになるでしょう。
しかしそれをお客さまのもとに持っていくのも、その良さを伝えるのも、これからも人間の仕事であるはずです。
これからの時代はAIやデータを活用して提案内容に活かせる営業職、お客さまとより深い関係が築ける営業職が求められるでしょう。
これから求められる仕事2.AI時代だからこそ「エンジニア」
これからはAIの進歩がさらに加速していくでしょう。これにより、プログラマーの仕事は少なくなっていくかもしれません。しかし、エンジニアはAI全盛のこれからの時代だからこそ輝く職業となるでしょう。
エンジニアはどんなシステムを作るのか考え、設計図を作る人。プログラマーは設計図を見て実際にコードを書く人です。
AIの進化により、「機械にコードを書かせること」はできるようになってきました。しかし、どんなシステムを作るのかを考えるのは人間の仕事のままです。
エンジニアは機械と向き合う仕事に見えるかもしれませんが、実は、どこまでも人と向き合う仕事です。
どんなシステムが人の悩みを解決するのか、楽しい気持ちにさせるのか、快適に使えるのか。
人の心の深い部分に向き合い続けるのがエンジニアです。これからは、機械・AI全盛の時代だからこそ、人間を深く理解しシステムに反映できるエンジニアが、より求められるようになっていくでしょう。
これからはIT化やDX推進のためにさまざまなシステムが必要になること、AI活用によりコードを書く時間を短縮できることなども、エンジニアがこれからも求められる大きな理由です。
これから求められる仕事3.AI活用で分析精度をアップ「マーケター」
マーケターもエンジニアと同じく、人の心の深い部分に向き合う仕事です。
どんなデザインが、キャッチコピーが、人の心に響くのか。それを考え、人の興味や購買意欲をかき立てる仕事です。
そのためには人の反応を見なければなりません。人からの反応を見て、マーケティングを改善していくために、マーケターはさまざまな分析ツールを使います。
これからの時代、このようなツールの精度はより高くなっていくでしょう。だからこそ、それを使いこなせる優れたマーケターが求められます。
これから求められる仕事4.AIにはない、人間ならではの知見を「コンサルタント」
コンサルタントは自らの知識や経験を活かし、お客さまの課題を解決したり成功に導いたりする仕事です。
マーケター同様、コンサルタントにも高い分析能力が求められます。お客さまの課題や状況、それを取り巻く市場について分析し、最適な提案ができなければなりません。
そのために必要なのがAIを活用した分析ツールや、業務の効率と精度を高めるシステムです。
AI全盛のこれからの時代だからこそ、人間としての思考力や知見が活きてきます。深く広い知見を持ち、AIにはできない提案ができることが、これからのコンサルタントに求められています。
これから求められる仕事5.DXの遅れが深刻だからこそ「建設関連職」
建設業は慢性的な人手不足と若手不足に苦しむ業界です。建設業界の平均年齢は上がり続けており、技術と知識を持ったベテランは無理が利かなくなりつつあります。
彼らが引退する前に、彼らの中にある技術と知識の引継ぎをしなければなりません。しかし、それを受け継ぐ若手は足りていません。
人手不足の解消はもちろん、ベテラン社員の中にある「勘」のようなものを言語化し、ノウハウとして社内に残すことが求められています。
そこで役立つのが機械やAIなどのテクノロジーです。たとえば道路にあるひび割れを画像識別により見つけ、補修の緊急度を判定するようなシステムが、建設業界では開発されています。
しかし、建設業界にはデジタル化の深刻な遅れがあり、このような技術の実用化はまだまだ先といわれています。他業界では当たり前のテクノロジーも、建設業界ではこれから導入されていくのです。
労働人口がどんどん減っていくこれからの時代では、業界のDX推進をリードしていける、テクノロジーに精通した人材が求められています。
これから求められる仕事6.人間と機械が協力してはたらく「農業」
農業の世界では、すでに機械化が進んでいます。
トラクターや耕運機などにより、農作業の効率は大きく上がりました。最近ではデータを管理して農機のメンテナンス時期をアナウンスしたり、ドローンで農薬・肥料の散布や作物の育ち具合を観察し分析したり、さまざまな技術が登場しています。
しかし、農業のすべてが機械化されることはないでしょう。あるとしても、遠い未来の話でしょう。
たとえば大根の収穫には、大根を自動で引き抜く機械が使われています。しかし、機械ですべてを収穫できるわけではなく、抜き残しは人間が収穫しなければなりません。
豊富な水分と高い疲労回復力があり、部活や勉強のお供にぴったりのスイカは、畑の土の上にランダムに転がっています。一番おいしい状態でスイカを収穫するためには、大きさや「指で弾いたときの弾み方」など、人間の勘のようなものが必要です。
何より農業では季節ごとに育てる作物が変わり、作業の内容も頻繁に変わります。このような雑多な作業を1台でこなせるような機械が登場するのはまだ先でしょう。作業の種類が多いため、作業ごとに機械を用意するのもコストがかかります。
農業分野では機械はまだまだ人間のサポート役です。これからは機械やAIを使いこなし、農作業の効率化ができる人材が求められるでしょう。
これから求められるのはどんな人材?いつの時代も食いっぱぐれない人の特徴
これからの時代では、機械化やAI化が今まで以上のスピードで進んでいくでしょう。そんな中で人間にはどんな仕事が求められるのか、予測はできるかもしれませんが、確実なことは誰も言えません。
しかし、いつの時代も食いっぱぐれない、どんな状況でも活躍できる人はいます。
これから求められるのはどんな人材なのか。生き残るために、たった2つ意識すべきことを紹介します。
主体性高く、現場に飛び込み実地で学べる人
これからの時代では「主体性が高い人」こそが求められていくでしょう。自分の頭で考え、考えたことを人に話したり行動に移したりできる人です。
このような人は日々の生活や仕事の中で思考力を鍛え、新たなスキルや知識を身につけていきます。
彼らの学びを加速させるのが「現場での経験」です。仕事の現場に飛び込み、最先端の知見を実地で吸収できる人。お客さまがいる現場に飛び込み、そこにある課題や悩みを肌で感じられる人。
このような人は圧倒的なスピードで成長します。お客さまの心の深い部分に寄り添えます。顧客が本当に求めているものを作るうえでも、お客さまからの信頼を得るうえでも、このような人材は強いです。
何だかんだで「愛嬌」がある人は強い
機械やAIにはない、人間だからこその強みが「愛嬌」です。
愛嬌のある人は職場の先輩からもお客さまからも可愛がられます。
先輩や上司からより多くのことを教えられ、いろいろな経験をさせてもらえる彼らは、人の何倍ものスピードで成長できるでしょう。
お客さまに愛されていれば仕事に困ることはありません。会社から独立したり、社内向けに何か提案したりするときも、お客さまほど心強い味方はいないでしょう。
AI全盛のこれからの時代だからこそ、人間であることを武器にできる人が強いのです。
「この仕事なら絶対安心」はあり得ない!仕事選びよりも大切なのは、自分をブラッシュアップし続ける姿勢
未来を正確に予測することは誰にもできません。この記事で紹介してきた仕事も、あくまで「これからの時代に求められそうな仕事」であり、決してなくならない絶対安心の仕事ではありません。
だからこそ、たくさんのことを学び考え、人材としての自分をブラッシュアップし続ける姿勢が大切です。
常に一所懸命な人は周囲から期待され、仕事の声がかかります。そこに愛嬌が加われば、ビジネスの先輩からお客さままで、たくさんの人が助けてくれるでしょう。
はたらく部LOG編集部
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