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【進路の決め方 ~中学生編~】進路の決め方のヒント

目次目次

    進路の決め方について最初に悩みを抱える時期は、中学校を卒業するタイミングという人が多いのではないでしょうか。

     

    早い人は幼稚園や小学校で受験を経験することもありますが、この頃はまだ家族の意見や考えで進路を決めている場合がほとんどでしょう。しかし中学生ともなると、自分自身の意見や考えが出てきます。とはいえ、初めてのこと、まして将来に関わる進路の決め方に悩むのは当然のことです。今回は進路に悩む中学生へ向けて、進路の決め方のヒントをお伝えします。

     

    最近の中学生の進路状況

    最初に、最近の中学生がどのような進路を選択しているのかみていきましょう。

     

    全国の中学生の進路状況をまとめた資料はありませんが、学校数の多い東京都の公立中学校等を卒業した人を対象に行った「公立学校統計調査」を参考にします。この調査は、東京都教育委員会が毎年度実施しているものです。ここでは令和3年度(令和4年3月)に卒業した中学生の進路状況をお伝えします。

     

    【中学生の進路状況】

    参考:beppyou.pdf (tokyo.lg.jp)

     

    表をみると、卒業者計は77,188人で、高等学校への進学者は76,050人とほとんどの人が高等学校へ進学しているのがわかります。

     

    進学先の内訳は次の通りです。

     

    【中学生の進学先】

    参考:beppyou.pdf (tokyo.lg.jp)

     

    中学生の進路の決め方

    最近の中学生の進路状況を確認してきました。

    ここからは、具体的な進路の決め方についてお伝えしていきます。

     

    進路の決め方①「将来や好きなものについて考えてみよう」

     

    最初は自分の将来について考えてみましょう。「いきなり将来と言われてもイメージがつかない」という人は、自分の好きなものについて考えてみるのが良いかもしれません。

     

    「こんな仕事がしてみたい」「あの職業に憧れる」といった感じで将来について考えてみるのも良いですし、「お菓子が好き」「ゲームが好き」や「運動している時が1番楽しい」「同級生や年下の子に勉強を教えて喜んでもらえた」といった自分の「好き」やこれまでの「経験」を思い返してみるのも良いでしょう。

     

    卒業後の進路を考えていくうえでとても大切な作業になるので、気楽な気持ちでじっくりと自分と向き合ってみてください。

     

    将来について考える時には、ノートやパソコンを用意して、思いついたことや気になることはメモとして残しておきましょう。時間がある時に、関連しそうな職業を調べてみたり身近な人に話を聞いたりすると、より具体的な将来のビジョンが見えてきます。

    進路の決め方②「将来の夢が決まっている場合」

    将来の夢や目標がある程度固まってきたら、どんな進路に進めば良いかを具体的に考えていきます。

     

    一般的な職業であれば、インターネットや本などでも、今後の進路の決め方についての情報を集めることができます。もちろん、学校の先生や家族に相談するのも良いでしょう。実際に自分の目指す職業の職場体験や話を聞く機会があれば、積極的に参加してみてください。

     

    また、芸能やスポーツ選手といった特殊な職業を目指す場合には「そもそも進学をするのかどうか」や「進学する場合はどのような学校を選べばよいか」といったことも考えていく必要があります。

     

    例えば「芸能活動やスポーツ活動と勉強を両立できる環境を整えたい」という場合には、自分のペースで学習できる通信制高校を選ぶというのも手段の1つです。

    進路の決め方③「将来の夢がまだ見つからない時」

    「将来の夢や目標が見つからない」「自分の好きなものがよくわからない」という人も焦る必要はありません。そういった場合には、なるべく将来の幅が狭くならないような進路の決め方をしてみましょう。

     

    将来の夢や目標が決まっていないのに、工業や商業といった専門性の高い学校を選んでしまうと将来の選択肢が狭まる可能性があります。逆に普通科や総合学科といった学校であれば、選択肢を狭めるリスクを軽減することが可能です。

     

    その他、進学や就職といったさまざまな実績を持つ学校に進学をすることで、学生生活を送りながら将来について考えることや選択肢を増やすことができるようになるでしょう。

    進学をする場合の進路の決め方【志望校の決定方法】

    続いては、もう少し的を絞って進学をする場合の進路の決め方についてお話しします。志望校を選ぶ時には、どんな点に気を付けて選べば良いでしょうか。

     

    志望校の決定方法①「自分の住んでいる地域に行きたい学校はあるか」

    将来の夢も見つかり、どのような進路を進めば良いかも具体的になってきたら、どのような学校を選べば良いかもおのずと見えてくるでしょう。

     

    まだ未成年の高校生が1人で生活をしていくというのは想像以上に大変です。居住地から通える範囲で行きたいと思える学校があるかどうか調べることは大切です。

     

    ただ、将来の夢が明確で、そのために行きたい学校があるという人もいるでしょう。一人暮らしをしながら学校に通っている高校生もいます。寮のある学校もあるでしょう。

     

    遠方の学校に通いたい場合は保護者や学校の先生とよく話し合ってみてください。ミールキットや食事の宅配サービスなどを活用したり、定期的に保護者に訪ねて来てもらったり、サポート次第で遠方の学校にも通えるかもしれません。

     

    志望校の決定方法②「学力の確認」

    志望校は将来の夢につながるか、学びたいことを学べるかで選ぶべきです。本当に入りたい学校に入るためにも、早めに志望校を決め、どのくらいの学力が求められるのかをチェックしておきましょう。

     

    今の自分の学力では受からないような学校でも、早めに準備をはじめ、一所懸命に努力すれば結果はわかりません。早めに志望校を決め準備を進めておけば、内申点も上がり、推薦入試を受けられることもあるでしょう。

    志望校の決定方法③「カリキュラムや学費の確認」

    最後に、進学予定の学校のカリキュラムや学費を確認しておきましょう。

     

    例えば、私立高校の場合は公立高校の倍以上の学費がかかる可能性もあります。

     

    また、授業の進度や行事、卒業までに得られる資格など、学校ごとに特色やカリキュラムが異なるので必ず進路を決める前に確認をしてください。入学してから「こんなはずじゃなかった」とならないように、しっかりと下調べと準備をしましょう。

    進路の決め方の最大のコツは「相談」

    今回は「進路の決め方 ~中学生編~」と題して、中学生のみなさんへ向けた進路の決め方のポイントをお伝えしてきました。

     

    繰り返しになりますが、今回紹介したやり方は一例に過ぎません。進路の決め方は人それぞれ、自分に合った方法で進めるのが1番です。ただ1つだけ、どんなやり方にも共通しておすすめしたいコツは「人に相談すること」です。

     

    自分の将来や夢を人に話すのは「なんだか恥ずかしい」と感じる人や「夢や目標がないことを否定されるのが怖い」と思う人もいるかもしれません。それでも「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」という言葉があるように「知らない」でいることはそれだけで損になることがあります。

     

    人に相談することで、選択肢が広がることも、諦めかけていた道へ進むための突破口が見えることもあります。1人で抱え込まずにたくさん相談や質問をして素敵な未来をつかんでください。

     

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    はたらく部LOG編集部

    はたらく部LOG編集部は、中高生のみなさまやその保護者の方々に役立つ情報を発信していきます。

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