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成城大学の総合型選抜(旧AO入試)は受かりやすい?特徴と対策方法
目次
「成城大学 総合型選抜」と検索をかけると、「受かりやすい」という言葉を目にすることが多いです。
果たして成城大学の総合型選抜は受かりやすいのでしょうか?
この記事では、成城大学の総合型選抜で合格した筆者が、成城大学の総合型選抜を徹底解説していきます!
成城大学の総合型選抜の特徴
成城大学には、経済学部・文芸学部・法学部・社会イノベーション学部の4つの学部があります。
それぞれの学部はいくつかの学科に分かれており、総合型選抜を実施しているのは以下に記載している学部学科です。
成城大学の他学部、及び他大学の総合型選抜との併願は可能です。
経済学部
経済学部には、経済学科と経営学科の2学科があります。
経済学科では、市場を知って多面的な視点で問題解決をすることを掲げ、変動激しい経済社会の本質を理解し、今の時代にあった実践力を養います。
経営学科では、企業を知って戦略や管理を考察することを掲げ、現代企業が抱える諸問題を多面的に解明する力を養います。
経済学部では、両学科総合型選抜が用意されています。学科の併願は不可です。
経済学科・経営学科 出願資格
◯5段階評定:3.8以上
◯英語能力(いずれか1つ以上)
・実用英語能力検定:2級以上
・GTEC:900 点以上
・TOEFL iBT®:42 点以上
・TOEIC® L&R:520 点以上
・英語科目の評定平均:4.2 以上
選抜方法
◯一次試験(書類審査)
・志望理由書(3設問各400字以内)
・活動報告書(400字以内)
◯二次試験(対面)
・小論文(90分)
・面接(20分程度)
文芸学部
文芸学部には、国文学科、英文学科、芸術学科、文化史学科、マスコミュニケーション学科、ヨーロッパ文化学科の6学科があります。
文学作品や芸術作品について学ぶのみならず、社会や歴史のつながりの中で文化を学び、豊かな教養を身につけます。
文芸学部では、英文学科、ヨーロッパ文化学科、マスコミュニケーション学科のみ、総合型選抜があります。学科の併願は不可です。
英文学科・ヨーロッパ文化学科 出願資格
下記資格いずれか1つ以上
◯英語検定試験(英文・ヨーロッパ文化学科対象)
・実用英語技能検定:2 級以上
・TEAP:225 以上
・TEAP CBT:420 点以上
・GTEC:930 点以上
・TOEFL iBT® :42 点以上
・IELTS™:4.0 以上
・ケンブリッジ英語検定:140 点以上
・TOEIC® L&R/ TOEIC® S&W:合計 1,150 点以上
◯独語検定試験(ヨーロッパ文化学科対象)
・ドイツ語技能検定:4 級以上
・ゲーテ・インスティトゥートのドイツ語検定試験:A1 以上(Goethe Zertifikat A1)
◯仏語検定試験(ヨーロッパ文化学科対象)
・実用フランス語技能検定:4 級以上
・DELF/DALF:A1 以上
マスコミュニケーション学科 出願資格
・全体評定平均:3.7以上
選抜方法
◯一次試験(書類審査)
・英文学科:志望理由書(3項目各400字以内)
・ヨーロッパ文化学科:志望理由書(3項目100字、800字、300字以内)
・マスコミュニケーション学科:志願理由・学修計画書( 書式自由< PDF 形式>、A4 サイズ1ページ )と自己評価書(書式自由<PDF形式>、A4サイズ1ページ
◯二次試験(対面)
・3学科共通:面接
法学部
法学部は、「国際的視野に立った法律学」を身につけ、外国法も含めた法律専門科目の体系化とその充実をはかるカリキュラムが組まれています。
法学部の学科は法律学科のみで、総合型選抜は用意されています。
出願資格
特別な条件なし
選抜方法
◯一次試験
・志望理由書(書類審査)
・筆記試験による文章読解力・表現力審査(対面)
◯二次試験
・面接(対面)
社会イノベーション学部
社会イノベーション学部では、イノベーションを「社会に持続した発展をもたらす人間の創造的活動」として実現されるものとして位置づけ、幅広く学問横断的にとらえ直しています。そして、現代社会で求められているイノベーションを生み出す能力の養成を目的として、政策イノベーション学科と心理社会学科の2つの学科を設置しています。
社会イノベーション学部では、両学科総合型選抜が用意されています。学科の併願受験は不可です。
政策イノベーション学科・心理社会学科 出願資格
いずれか1つ
・実用英語技能検定:CSE1,728 点以上
・TEAP:135 点以上
・TEAP CBT:235 点以上
・GTEC:680 点以上
・TOEFL iBT®:30 点以上
・IELTS™:3.0 以上
選抜方法
◯一次試験
・出願書類(書類審査)
・課題図書に基づいた出題による論述審査(対面)
・英語基礎学力審査(対面)
◯二次試験
・出願書類(書類審査)
・面接(対面)
筆者が考える合格のカギ
ここからは、今までに成城大学が出している総合型選抜の合格者の数値をもとに、筆者が当時考えていた戦略を特別にお教えいたします!
成城大学の受験を検討している方は参考にしていただけたら嬉しいです!
一次試験が最大の壁
総合型選抜の選抜結果データを見てみましょう。筆者が受験した2024年度入試における1次試験の倍率は1.94倍、二次試験の倍率は 1.23倍でした。他の年度を見ても、一次試験を通過できる学生は志願者数の半分で、二次試験ではほとんどの学生が合格しています。したがって、一次試験を突破できるかが総合型選抜合格の運命を分けるでしょう。経済学部・文芸学部・法学部の一次試験には、志望理由書があります。志望理由書は提出まで何回でも書き直すことができます。添削や修正を繰り返して自分が納得のいく志望理由書の作成をしましょう。
はたらく部アカデミーでは、ベテラン講師が志望理由書や活動報告書等の添削を担当しております。「添削を誰に頼めばよいかわからない」とお困りの学生は、ぜひはたらく部アカデミーの体験に参加してみてください!
オープンキャンパスの個別相談は必ず行こう
オープンキャンパスでは、学部・学科説明会や総合型選抜ガイダンスといったプログラムが用意されています。もちろんこれらの説明会も学科の理解や総合型選抜の概要を掴むために、ぜひ参加していただきたいです。
しかし、筆者がもっとおすすめしたいのが学科別個別相談会です!!総合型選抜で合格した先輩のリアルな声や、外部公開されていない総合型選抜2次試験の小論文の過去問を3年分見ることができます!今年筆者は個別相談会の総合型選抜に関する質問を受ける相談員を担当しました。大学生と1対1で話すことのハードルは少し高いかもしれませんが、絶対に行くべきです!!お待ちしております!!!
経済学部経営学科の受験記
筆者は成城大学経済学部経営学科に総合型受験で合格して、執筆現在も通っております。ここからは、2年前実際に受けた所感をレポートのようにまとめていきます。成城大学はもちろん、総合型受験を考えているみなさんにぜひ見ていただきたいです!
一次試験突破術 〜志望理由書・活動報告書〜
一次試験の書類審査は、志望理由書と活動報告書の提出がありました。
志望理由書は筆者の受験年度は4項目ありましたが、一貫して「経営学を教育に活かしたい」ということを書きました。それぞれの項目で異なる話をするというより、1つの大きな作文が分割されているという認識で、伝えたいことは一貫しておくと書きやすいと思います。ここで注意するべきことは、より多くの人に自分の志望理由書を読んでもらい、添削してもらうことです。志望理由書はみなさんの想像以上に添削と修正を繰り返して完成させるものです。何度も何度も添削をお願いして、より素晴らしい志望理由書を大学に提出しましょう。
二次試験突破術〜小論文・面接〜
二次試験は小論文と面接です。
小論文の対策は、自身の志望学科の分野に限らず少し広めに範囲をとって対策をしておくと良いと思います。また、知識が問われているのか、思考力や表現力が問われているのかは大学によって形式が異なります。過去問から傾向を分析したり個別相談会で先輩から話を聞いたりして対策しましょう!!
筆者の場合は、知識が問われているというより、自分なりの意見を問われる傾向が強かったため、様々な分野の小論文に触れて自分の言葉で書き表せるか、ということを練習していました。
面接は、「小論文の内容説明と提出書類に関する質問」と事前に知らされていたため、志望理由書の読み込みと、当日は書いた小論文の内容を暗記することに力を入れました。経済学部は圧迫面接や知識を問われることはなく、提出書類は本当に本人が書いたことか、考えていることなのかについての確認をされる感覚でした。
当日びっくりしたこと3選
①教室が暑すぎた!
「暖房が効いているかわからない」「面接の待機場所が廊下で寒い可能性がある」など、様々な可能性を踏まえて、当日カイロを貼った上で普段通り制服のニットカーディガンとジャケットを羽織って受験に向かいました。しかし、会場は暖房が暑いくらいに効いており、面接の待機も廊下ではなく暖かすぎる教室でした。ほとんどの学生がジャケットを脱いで順番を待っていた印象が強く残っています。脱ぎ着できて調整が効く服装で受験会場へ向かいましょう。
②面接部屋の扉が空いていた!
面接練習でよくある、「ノックを3回、中からの返事を待ってから”失礼します”と言って入室」という流れを頭に叩き込んでいました。
しかし、当日面接の部屋に案内されると、部屋の扉はすでに開いており教授と目が合ってしまいました。心の準備ができていないまま挙動不審な様子で「よろしくお願いいたします…」と言いながら入室してしまった記憶が鮮明に残っています。
コロナ禍の受験だったことも関係しているかもしれないですが、想定と違った場面になってもみなさんは落ち着いて堂々とした態度で臨んでください。
③教授が話さない!?
面接には2人の教授がいらっしゃいましたが、1人の教授が一向に話しかけてきませんでした。ずっと書類に目を通しており、最後に1つだけ質問をされました。当時は何を確認されているのかすごく不安でしたが、入学後総合型選抜に詳しい教授にこのことを話すと、「〇〇教授はいつもそんな感じだよ。特に△△教授とペアだと話さないことが多いね。」とのことで、態度を見ているわけでもなかったようです。
複数の教授がいる面接でも、全員と話したり全員が態度をチェックするわけではないようなので、質問をしてくる教授と目を合わせることを心掛けて、笑顔で答えることを意識してください!
成城大学の総合型選抜は受かりやすい?
記事冒頭で、成城大学の総合型選抜は受かりやすいのか?という問いかけがありました。ここまでご覧いただいたみなさんのイメージはどうでしょうか?
成城大学の総合型選抜の二次試験はほとんどの志願者が突破していますが、一次試験では半分以上が落とされています。出願に必要な書類の作成や、二次試験対策などもあるため「受かりやすい」「楽な道」というわけではありませんでした。しかし、他の選抜方式と比較をすると倍率はかなり低いため、勉強が苦手・成城大学への入学を強く希望している・他の学生にはない想いを抱いているなど、これらに当てはまる学生の方には超おすすめの選抜方式です!
総合型選抜対策を完璧にするならはたらく部アカデミー!
余談ですが、二次試験が無事終わり合格発表が出るまで1週間弱ありました。その間筆者は受かった気しかせず飼ってる犬たちと遊び呆けていた記憶しかありません。
実は、二次試験の面接の退出後、担当してくださった教授の「いやーすごいね。高校生とは思えない活動っぷりだ。」といった大絶賛の大きめな独り言が聞こえてきたからです。笑
実際筆者は自分の活動実績や志望理由書など、全てに自信がありました。絶対に受かったという予想が当たったときの気持ちよさをみなさんにもぜひ味わっていただきたいです!!
総合型選抜の受験当日合格を確信するためには、添削と修正を繰り返した志望理由書や何度も練習した面接経験がとても重要になってきます。もちろん提出するものだけでなく、課外活動で得たあなただけの経験も貴重な材料です。
はたらく部アカデミーでは、志望理由書の添削や面接練習はもちろん、課外活動の経験作りのサポートにも力を入れております!企業や大学と共同でビジネスコンテストの開催や、証明書発行、個性に合わせた課外活動の斡旋等、あなただけの強みを一緒に作り上げます。
総合型選抜で無双したい学生はぜひ、はたらく部アカデミーの体験に参加してみてください!
林 寿々菜
はたらく部インターン生。 はたらく部で理想の教育や魅力的な大人たちと出会い、かつては絶対になりたくないと思っていた「教師」という道を志すようになる。 現在は、経営学を活かした新しい教育を実現するため、大学で経営学と教職課程を専攻している。

