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「働かないことが将来の夢」だった高校生の大学受験【合格体験記2025】
目次
中高生向けキャリア探究サービス『TANQ BASE(旧はたらく部)』は、子どもたちが「好き」を見つけて「やりたい」を極めるオンライン部活です。
信じられる大人と出会い、仲間と繋がり、コミュニケーション能力や思考力など将来に役立つ力を養いながら楽しく世の中のことを学びます。
先日、武蔵野大学に入学が決まったエイトさんは、はたらく部とはたらく部の総合型選抜アカデミーで学んだ仲間です。
はたらく部のセッションやコーチとの関わりを通じた自分自身の変化や、どのように総合型選抜アカデミーを活用して合格を勝ち取ったのかなど、気になる質問に答えていただきました。
エイト 武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部
受験形式:総合型選抜
【はたらく部で利用していたサービス】
・はたらく部の通常コース
・総合型選抜アカデミー
「働かないことが将来の夢」だった
──はたらく部に入る前の自分はどんな人だったと思いますか。
エイト 一言で言うと「 働かないことが将来の夢」でした。働くって大変なことなんだろうなとか、大人になるって辛いことなんだろうなってずっと思ってて、中学の頃までは親に「将来は働きたくない」とずっと言ってました。それを見かねた親から「はたらく部っていうのがあるから入ってみたら」って勧めてもらって入部したっていう経緯もあります。
──親御さんに言われたのが入部のきっかけなんですね。
エイト はい。きっかけは母親に言われたことです。
最初は「はたらく部ってなんやそれ」と思ったんですけど、人よりも働くこととか社会に出るってことに対して不安感があったので、はたらく部って何やるんだろうって興味を持って、ちょっとやってみようかなと思って入りました。
──きっかけは親御さんの勧めだったけど、入ろうと決めたのはエイトさん自身なんですね。
エイト そうですね。「はたらく部」っていう名前がもうめちゃくちゃ面白いなっていうふうに思ったのもあります。本当に軽い気持ちでした。
将来へのポジティブな気持ちの芽生え
──入部後にはたらく部ではどんな活動をしましたか。特に印象に残っているものがあれば教えてください。
エイト 鹿島建設へのプレゼンをするセッションです。プレゼン自体もそうですけど、準備段階でコーチに目的と手段の話をしてもらったことが本当に印象に残ってます。このプレゼンの目的はこういうことで、その目的を達成するための手段がこれなんだよっていう、目的と手段の構造を教えてもらいました。(その構造は)今でも使ってます。
──その経験の結果、成長を実感したことや考え方の変化はありましたか。
エイト めちゃくちゃありました。
(入部する前は)働くのも勉強するのも嫌で「もう何もかも嫌」みたいな感じだったんですけど、はたらく部に入ってから「自分でもできることあるかも」って将来に対してポジティブな気持ちを持てるようになりました。総合型選抜で受験しようと思ったのも、はたらく部で自分でも能力を発揮できる入試方法があるんじゃないかと思えたことがきっかけです。はたらく部がなかったら今の進路はありえなかったと思ってます。
──進路について考える上ではたらく部での活動が結構影響を与えてきたんですね。
エイト はい、かなり影響を与えてもらいました。進路選択もそうですけど、自分の価値観や学校での行動とかも、全部はたらく部に影響を受けました。
──学校の先生や友人と、はたらく部のコーチや仲間の違いはありますか?
エイト あります。
学校って先生の価値観とかって深く知る機会はあまりないし、友達とも真剣に将来の話をしたりディスカッションすることも少ないです。でも、そういった学校ではやらないことやできないことをはたらく部だとできる。コーチもいるし、全国の仲間もいる。そこが学校とはたらく部で圧倒的に違うと思います。
──たしかに将来のことを考える機会って、普通に学校生活を過ごしているだけだと圧倒的に少ないですよね。そういった話を真剣にできる人たちが集まってるっていうのも、はたらく部の価値ですね。
では、エイトさんにとってはたらく部の一番の価値は何だと思いますか。
エイト 自分に影響を与えてくれる人に出会えて、今後も消えない繋がりになるところが一番の価値かなって感じてます。
──はたらく部での活動を通して昔の自分からどのように成長できたと思いますか。
エイト 昔はとにかく働きたくなかったんですけど、今は自分の幸せを作るために働くっていう手段があるんだと前向きに捉えてて、(働くって)全然悪いものじゃなかったなとか、大人になるって怖いことじゃなかったなと思ってます。色んな不安から解放されて、自分のために働こうという考えに変わりました。
ネガティブな起業からポジティブな起業へ
──将来の野望や展望、やりたいことやどんな人になりたいといった目標はありますか?
エイト 僕はずっと起業したいなと思っていて、高校生でも起業が選択できる社会を作るっていう夢のために、起業家塾みたいなものを作りたいです。理由としては、中学の頃から時間に囚われて働くのが嫌で、なら自分が会社を作って社長になったら自分のやりたいようにやれるんじゃないかと考えました。
とにかく自分のやりたいようにやりたい願望があるので、起業をして、自分の幸せを作りたいなって今は思ってます。
──起業したいというのはいつから考えていましたか?
エイト はたらく部に入る前から起業したいなっていうのは漠然とありました。ただ、「就職はしたくないけどお金は欲しいから起業するしかないか」というネガティブな方向で考えてました。けど、はたらく部に入ってからは「自分の幸せを作るには起業が一番いいんじゃないか」というポジティブな方向で考えるようになりました。プラスマイナスが反転した感じです。
──元々起業は人生の選択肢の1つとしてあったけど、はたらく部に入ってから前向きに「起業して自分の幸せを掴む」っていう考え方に変わったんですね。
はたらく部で実施している様々なテーマのセッションの中には、起業に関わるセッションもありますよね。それが目的ではたらく部に入部したんですか?
エイト その時は全くそんなことなかったです。起業したいといっても“逃げの起業”でした。最初から「起業するためにはたらく部に入るぞ」っていうのはなかったですね。
運命のメンターとの出会い
──最初は何か目的があって入部したわけではないんですよね。でしたら、はたらく部に入ってから活動にのめりんでいったタイミングなどはありますか?
エイト あります。
もろコーチっていう、金曜コースに所属してたときに初期の頃からいらっしゃってお世話になったコーチがいて、最初にお話したときに「俺がこのコーチの中で一番面白いから」って言ったんですよ。うさん臭すぎるやろ、そんなわけないやろって思って、もろコーチのセッション受けたんですけど、本当にめちゃくちゃ面白くて。そのギャップがあったから「はたらく部ってめっちゃ面白い」って思えて、はたらく部が好きになりました。
もろコーチの授業がはたらく部にのめり込んだきっかけでした。
──もろコーチとの出会いはエイトさんの中で本当に大きかったんですね。もろコーチに対しての信頼を感じました。では、もろコーチとの関係で一番良かったことは何ですか?
エイト もろコーチの一番良かったところは(セッションの中の)マインドセットです。「自分はこう考えてるよ」っていうのをもろコーチの言葉で話してくれるのがすごく嬉しくて。
特にすごいなと思うのが、悩んでることを言語化してわかりやすく話してくれたことです。それがすごく心に刺さったし、毎回のように言語化してくれるので、本当に信頼してます。
──なるほど。確かに、優秀な人が心の中でどんなことを考えていてどんな経験を積んだのか教えてくれたり、面白くストーリーに則って話してくれたりすると、ぐっと引き込まれる感じがありますよね。
エイト そうですね。もろコーチしか話せない内容っていうのをもろコーチ自身も意識してるらしくて、それが僕に刺さったなって思ってます。
──まさにメンターに出会えたんですね。
今までもろコーチにかけられた言葉で突き刺さって今の自分を形成してるものはありますか?
エイト 「どうしなきゃいけないかじゃなくて、大事なのは自分はどうしたいかでしょ」って言われたことです。
今までは「あれもこれもしなきゃ」って自分の中でパンクしてたことがあったんですけど、「自分ってどうしたいんだっけ」を考えるきっかけをくれました。(その言葉を)迷った時に思い出して考えるようになってから、物事が整理されて心が楽になりました。
──はたらく部に入って良かったと思うことは何ですか。
エイト もろコーチと、はたらく部の仲間との出会いっていうのが本当に一番良かったなっていうふうに思ってます。
働くこととか将来に対して興味持ってたり不安があったりする人が集まってくるのははたらく部しかないし、社会人コーチに教えてもらう機会も他にはないので、講師とか仲間との出会いが(はたらく部の)一番いいところだと思ってます。
受験で一番役立ったのは“はたらく部”
──総合型選抜の受験について伺っていきたいと思います。進学する大学と学部はどこですか?
エイト 武蔵野大学のアントレプレナーシップ学部というところに進学します。
──なぜそこを選びましたか?
エイト 起業して自分の幸せを作るっていう夢を実現させるために一番近道だと思ったからです。
──いつから総合型選抜の準備を始めましたか?
エイト 高校2年生の冬あたりから、はたらく部の総合型選抜アカデミーに入りました。
──はたらく部で運用している、総合型選抜対策に特化したオンラインサービスですね。高校2年生のときには何をしましたか?
エイト 自己分析が多かったです。自分って今まで何してたんだろう、何を考えて生きてきたんだろうっていうのを、コーチと一緒に深掘りしていきました。
──高校3年生になってから何をやりましたか?
エイト 自己分析もやるんですけど、志望大学のアドミッションポリシーを自分に当てはめて、どうして自分はこの大学に行きたいのかっていうことをちゃんと考えていきました。
──総合型選抜の際に、今までの活動でやっていて特に良かったと感じたものはありますか?
エイト はたらく部一択ですね。はたらく部に入ってなかったら100%受からなかったなっていうくらい助けてもらってます。
はたらく部って仲間が全国にいるんですよ。僕は北海道出身なんですけど、武蔵野大学って東京の大学なので、ずっと「大学合格したらお祝いしようよ」って(はたらく部の仲間と)言ってて、それがモチベーションになったりもしてました。
仲間との繋がりやコーチからのサポートなど含めて、はたらく部が受験で一番の役に立った活動だと思ってます。
──仲間との約束がモチベーションであり支えだったんですね。
他に、はたらく部で総合型選抜対策をしてよかったことはありますか?
エイト 一番はたらく部に助けられたのは、グループディスカッションでした。もっつさんとゆきちコーチと実際にディスカッションをやって、他のコーチからもフィードバックをもらいました。僕以外全員コーチでしたね。本番はフィードバックしてもらった通りにやるだけで全てが上手くいきました(笑)
グループディスカッションを社会人の大人たちとできるっていうのは、はたらく部しかないなと思います。はたらく部の最強の使い方はグループディスカッションです。
総合型選抜の難関は自己分析
──総合型選抜対策で一番大変だったことは何ですか?
エイト 自分と向き合うことです。特に自分のネガティブなところと向き合うのが一番難しかったですね。自己分析ではつい自分に都合のいい方向に分析してしまっていたけど、ネガティブなところを見ないと本当の自分がわからなくなってしまいます。
例えば、僕は色んなことから逃げてきました。辛いことから逃げたり、起業したいっていうのも口だけで行動していなかったり、逃げてるっていう事実からも逃げてたり。でもそれとちゃんと向き合わないと、自分のネガティブなところを受け入れられないし、成長できません。
自分と向き合うことは辛いけど、絶対やっておくべきことだと思います。
──なぜ辛くても向き合おうと思えたのですか?
エイト 学校の担任の先生とのヒアリングで「エイトってネガティブな感情や辛かった思い出はないの?」と言われて、そこで今まで自分のことを正当化してきたことに気づきました。それがきっかけで全然自己分析ができてなかったと反省して、自分と向き合い直しました。
──総合型選抜で受験して良かったことは何ですか?
エイト 自分の能力を最大限出せたところです。
多分一般入試だと今までの僕の3年間何も生かされないと思うんですよ。めちゃくちゃ勉強してきてるわけでもないし。でも総合型選抜なら全部を生かせるんです。受験終わった直後も、「この入試やって良かった」っていう気持ちでいっぱいでしたね。
自分の能力を生かせるのが総合型選抜の一番いいところだと思ってます。
ギリギリの志望校変更
──大学について詳しくお聞きしていきたいのですが、武蔵野大学のアントレプレナーシップ学部に進学したいと考えたきっかけや理由はありますか?
エイト 最初のきっかけは学校の担任の先生に勧められたことです。元々別の大学を志望してたんですけど、先生に「エイトにはここが合うと思うよ」って強く勧められて、調べてみたら、教員が全員経営者で起業したい仲間が集まってくる学部らしくて。「あ、もうここしかないやん」と思って、かなり急だったんですけど、志望大学を変えました。
はたらく部のコーチにもかなり迷惑はかけたんですけど、色々対策してもらいました。
──志望大学を変えた時期はいつぐらいですか?
エイト 高3の夏休みの8月半ばくらいです。本当にギリギリの時期でした。
武蔵野大学に関しては9月10日が出願期限で、もう鬼のようなスケジュールでした。コーチからは「厳しい戦いになると思うけど、エイトが行くならサポートするよ」って言ってもらいました。
──そこまで出願時期がギリギリだと、出願するその日とかも資料の準備や修正をしてたんですか?
エイト めちゃくちゃしてました。10日が期限で9日とかに出願したんですけど、前日まで徹夜しながら書き直したりしてました。
──苦労されたんですね。努力が実って無事に合格できてよかったです。
合格のコツは面接対策
──同じ大学や学部を受験する方にアドバイスはありますか?
エイト とにかく自己分析をした方がいいのと、試験内容に面接とかグループディスカッションがあるので、はたらく部のコーチなど周りの人に協力してもらって対策するのもいいと思います。
あとは、YouTubeの中田敦彦とかを見て話し方を真似したり、この人話し方うまいなっていう人を研究したり。色んな人の影響を受けて、素直に真似していくのをおすすめします。
──話し方の勉強は、受験の合格にどのように影響するんですか?
エイト (面接やグループディスカッションでは)話し方とか論理の構成の仕方がすごく重要になってきます。上手い人の話し方を真似して、研究して、そこに自分の思いをのせて練習しまくるのが、本番で緊張してても上手くいくコツだと思います。
──面接対策に力を入れていたんですね。他に伝えたいことはありますか?
エイト 面接の前日は鏡に向かって100回練習してください。
面接を受けた人の中には「墓に刻みたい言葉は何ですか?」みたいな突拍子もないことを言われる人もいました。その人自身を知りたいらしく、頭の中の原稿を読み上げる話し方だと見抜かれてしまうんです。
僕は面接が始まる直前は面接対策を一切見ませんでした。今まで練習してきたことを全部忘れます。そうすると、質問に対して自分の言葉で答えようというマインドで挑めて、その方が自信を持って話せるんです。
だから皆さん、前日に100回練習したら当日は全部忘れてください。そうすれば口が勝手に動いて自分の言葉で話せるし、それが面接官に刺さります。
将来は、社会も自分も幸せに
──大学生活で挑戦したいこと、やりたいことは何ですか?
エイト まず挑戦したいことは起業です。あと仲間を作りたいですね。自分と同じように起業を志してる仲間がほしくて選んだ学部なので、仲間を集めて何か行動を起こしたいと思ってます。
行動に関しては大学にはすでに行動している先輩たちがいるので、それを見て、いいと思ったところをパクっていきたいです。
──大学生活に向けて今取り組んでいることはありますか?
エイト 今やっているのが、大人と繋がることです。(総合型選抜の)面接のときに「高校生のうちにやっておいた方がいいことはありますか?」と質問したら「大人と繋がっておくことです」と言われて。時間がある高校生のうちに繋がっておいたら今後その繋がりが生きてくるからと。
じゃあどうやって繋がればいいかと聞いたら「色んなイベントに参加して、大人たちを観察して、話しかけに行くこと」と言われて、この前税理士のセミナーに参加しました。黒いスーツを着た大人たちしかいない場所に高校生1人で行って「連絡先交換してください!」って言ってみたり、色んな人との繋がりを作ってます。
──改めて、将来やりたいことと、これまでの経験を踏まえての将来の展望をお聞きしたいです。
エイト 起業して、高校生でも起業できる社会を作りたいです。さらに目指しているのは、起業して終わりではなく、社会を幸せにしつつ自分も幸せになることです。
また、はたらく部では色んな刺激を受けて自分の価値観が磨かれたと実感しています。そこで、これからは自分が、その人の人生がより良くなるような影響を与えられる人になれたら嬉しいなと思ってます。
──素晴らしい志ですね。
最後の質問ですが、将来に向けて今取り組んでいることや、これから始めたいと思っていることはありますか?
エイト 大人と繋がるっていうのと、はたらく部のインターンに応募してます。とにかくずっと動いていたいです。
──はたらく部のインターン生になって何をしたいですか?
エイト 自分に影響を与えたはたらく部がどんな会社なのか暴いてやりたいです(笑)
実際に会社がどんな風に動いてるのか中から見てみたいです。
──はたらく部にも色んな大人がいますから、大人と繋がりたいという目標にも通じてますよね。やりたいことや行動が一貫しているんですね。
中高生へメッセージ
──はたらく部の先輩として、はたらく部に入るか悩んでいる人や保護者の方へメッセージをお願いします!
エイト 僕みたいに「働くのが嫌だ」と思っている人にはぜひ入ってほしいです。働くことに対するイメージがポジティブなものになります。
保護者の方は、お子さんが「働きたくないなー」「大人になりたくないなー」ってずっとゲームをやってるような子だったら、「これやってみない?」ってはたらく部を勧めてみてください。ゲームが好きな人ははたらく部も好きだと思います。レベルを上げて自分を強化するイメージです。
あと頭の中で考えていることの構造化・言語化ができるようになるので、ゲームも上手くなります!(笑)
──最後にはたらく部の総合型選抜アカデミーに入るか悩んでる人へのメッセージをお願いします!
エイト 「自分って何の価値があるんだろう」ってことがわからなくなっちゃってる人は入った方がいいです。
(総合型選抜は)“何ができるか”より“何を考えてきたか”を重視される入試方法で、そこで勝負できるのはデカいし、その勝負の仕方を教えてくれるのがはたらく部アカデミーです。
岡田唯月
「作ること」が好きで、高校時代には演劇部でパンフレットやポスターの制作に携わった。内向的な性格がコンプレックスだったが、はたらく部と出会い積極的に他人と関わることができるように。現在ははたらく部インターンにて広報の仕事の経験を積みながら、大学でも編集デザインについて学んでいる。SNSでの広報活動を通して、学生の興味を後押しする情報を伝えることを目指している。

