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社会全体で次世代育成に関わるような世界にしたい。はたらく部をつくるメンバー座談会・第二弾【後編】

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    「はたらく部」運営メンバーのインタビュー、第二弾【後編】です。はたらく部のコアな部分を担っている、サービスディレクター、企画・コーチ、オペレーションリーダーの3人に、参加した経緯や、どんな想いで日々運営に携わっているか、やりがいやビジョンなどを聞きました。

    前半はこちら
    火種を見つけて、大きくする。中高生の成長を実感できることが一番の喜び。はたらく部をつくるメンバー座談会・第二弾【前半】

    プロフィール

    篠田 桂介
    サービスディレクター
    ・株式会社NTTドコモ 新事業開発部
    ・docomo academy事務局

    荒川 雅矢
    オペレーションリーダー
    ・株式会社NTTドコモ コアネットワークデザイン部

    柴田 亜由美
    企画・コーチ
    ・株式会社NTTドコモ スマートライフ戦略部

    「こういう場所を探していました」成長を実感してくれることが一番の喜び  

    (篠田)私は全体のサービス、体験のデザインをしているので、参加者の方から「自分が変わりました!」とか「はたらく部やっててよかった!」と言っていただくことが一番嬉しいですね。あとは、自分たちのやろうとしていることに共感や応援の声を頂くことも多くて、励みになっています。保護者の方ともお話しますが、「こんな場所をずっと探してました」「入部してからうちの子がすごく変わったんです!」とか、感動を伝えてくださる方もいらっしゃって、たまに一緒に泣いたりします(笑)こんな感動を仕事でもらってしまっていいのかなと思うほど、嬉しいです。

    (荒川)私がやりがいを感じるのは、やはり生徒みなさんの成長を感じられた時ですね。セッションで議論が盛り上がっていると、サービスの価値を実感できて嬉しいです。おとなしくて、聞き役だった子が、いつの間にか場を仕切っている子を見たときなどは、驚きと同時にとても嬉しくなります。

    また個人的には、はたらく部公式Youtubeの「高校生プレゼンバトル」も大好きです。普段、はたらく部に参加している子たちが挑戦していること自体素晴らしいですし、こんなに堂々と社会人相手に自分の考えをまとめて、ぶつける中高生たちは本当にすごいです。

    ■高校生プレゼンバトル
    https://www.youtube.com/channel/UCeQcs_8oYBu2WDH9KqM8t_Q

    高校生によるビジネスアイデアのプレゼンバトルで、「はたらく部」が運営する「高校生プレゼンバトル」YouTubeチャンネルに掲載。令和の虎でも活躍する実業家の株本祐己さんをはじめ、百戦錬磨の社会人からフィードバック・審査を受けることができる。

     「対話」を通じて、一人ひとりの火種を見つける 

    (篠田)アプリにも、セッションのコンテンツにも言えますが、中高生のみなさんが触れたときに「圧倒的に楽しい!」と思って貰えるかという視点をとても大事にしています。楽しくないと、興味がわかないし、「もっと知りたい!」という意欲が生まれないので。

    今、サービス開始から1年以上が経過し、全国の中高生の方々が参加して、毎週楽しみながら様々な活動をしてくれています。「何かに挑戦したい」という前向きな想いを持った方々が来てくれることは本当に嬉しいのですが、僕たちとしては、もっともっと手前の段階にいる人達にも機会を届けていきたい。自分の将来や社会について、正直まだピンときてないな。という方々に、学校の外に広がる世界に興味を持ってもらって、「社会で働いたり生きることって、なんか凄く楽しそうなことなんだな」と感じて貰えることを目指したい。そのためには、圧倒的に楽しくないといけないんです。

    その文脈でお話すると、教育機会の平等化のために単価設定もできるだけ押さえています。リテラシーや所得の高い一部の家庭、都市部の学校に通う人たちだけではなく、日本全国、どんな環境で生活する人たちでも気軽に参加できるサービスにしたい。はたらく部の運営メンバーはみんなそう思っています。オンラインを主軸としたサービスなので、VOD形式や一方向でコンテンツを学んでもらう形にしたほうが、超低コストで効率的にサービスを届けることができます。でも、私達はその方法は取らない。「対話」が人の成長に与える影響力の大きさを肌で実感しているからこそ、コストを掛けてでも、社会人コーチが一人ひとりと対話し、向き合い、支援する形をとっています。

    ここはまさにドコモアカデミーでハッキリと解ったことなのですが、10年、20年生きていれば誰もが自分の中に、原動力となるような火種をもっています。でも、自分では気づけなかったり、そっと蓋をしてしまう人がほとんどです。よく聞く「粘土の馬の悲劇」の話ですが、子どもって小さい頃はもの凄く自由な絵を描きます。でも、ある年齢になって具体的なものに興味が移り、学校で馬の絵を描いたときにクラスメイトや先生から「これは馬じゃないよ」と言われて、もう描かなくなっちゃうような。

    みんな周りの人から言われる言葉などで、自分の心のなかに枷をはめてしまうんですよね。普通に日本社会を生きていくと、社会に出る頃にはすでに枷まみれのガッチガチになっている方が多い。そうなってしまう前に、はたらく部で関わる大人達がそれを解きほぐしていって、その人の火種が大きくなるように、成長を一歩一歩伴走支援するようなイメージを持っています。

     若年層が変わる機会は、大人が提供しないといけない 

    (篠田)そのような体験って、今の日本社会では本当に「運」に左右されてしまうんですよね。周りにたまたま素敵な大人や尊敬できる存在がいたかどうか。私自身はもう、学校が嫌いで(笑)親が厳しかったので、学校には毎日行ってましたが、ずっと先生の横に私の席だけあって、小学校から多動症でどうしても動いちゃうし、じっと授業の話を聞いていられない。私は、高校生のときにすばらしい先生と出会って救われたのですが、周りを見ていると、その「人生を変える出会い」がなかった地元の友達がほとんどです。これって、個人の責任とか、その人の行動でどうこうできる問題ではなく、社会の構造に問題がある気がしていて、一番最初の機会は、大人が提供しにいかなきゃいけないと思います。

     はたらく部でやりたいこと、今後のビジョン

    (柴田)私は地方出身で大学から東京に出てきていますが、東京と地方って全然教育レベルが違うんですよね。キャリア教育に取り組みたいなと思ったきっかけでもあります。学校で教えられることは同じかもしれないのですが、情報量であったり、こんなに選択肢があったんだって知ることが東京に出てきてから非常に多かったです。

    地方の子供たちにはオンラインだからこそ提供できるし、はたらく部や将来働くことについてもっと知ってもらいキャリアを考えることで、地方から大スターを生み出すこともできるはずです。また、知らないことを知ることで視野が広がります。日本だけではなく、世界へ自由に大きく羽ばたいていけることもできるのではと思います。それが今まだ届けられてないので、日本中全てに届けることができたら、より可能性が広がる子供たちが増えていくと信じています。

    (荒川)私はやはり、はたらく部をもっと広げたいという思いがありますね。あと、はたらく部に参加した中高生たちが学校を卒業しても、戻ってこれる場所としてコミュニティを丁寧に作っていきたいと考えています。一次的に寄り添う場所ではなくて、社会でさまざまな経験を経て、成長した子たちがまたはたらく部で活躍するようなシステムを作りたいなと思います。

    (篠田)私はもともと、自分が教師になりたかったんですよね。教育現場に対する課題感が本当に強かったので、学校を変えられる教師を目指していました。でも、教育現場のリアルを痛感し「今の自分に何ができるのだろう」という想いを抱え、民間企業への就職を決めた経緯があります。

    はたらく部の設計の根本にあるのは、自分のように「教育界の外に身を置きつつも、若い人たちの成長のために貢献したい」という想いをもつ、たくさんの社会人の存在です。

    はたらく部に全国各地から多くのコーチの方々が応募下さっているように、そういう人たちって本当にたくさんいます。でも、社会人たちが教育に携われる機会がまだまだ無いんですよね。自分たちで教育サービスを作ることももちろんやりたいのですが、日本中の、様々な分野で楽しく働く、思いに溢れた社会人のみなさんがどんどん自己表現をして、メッセージを出して、それを見て、若い人たちが勝手に学んでいくみたいな、そういう世界観が理想だなと思うんです。

    大人もやっぱり、若い世代に自分の見てきたこと、知っていることを伝えたいんですよね。伝えて、それを受け取ってもらって、実際にその子が成長していくってすごく自分の肯定感に繋がるというか「生きてていいんだ」みたいな感じにみんななると思います。社会全体で子育てできるようなイメージですよね。

    子どもの成長って、なにより感動するじゃないですか。その感動や面白さ、大変さも含めて、やりがいをみんなで感じられたら、面白そうだと思います。学校現場だけで教育するのではなくて、民間にいる人、教育の外にいる人たちも、どんどん次世代育成に関わっていくような社会が来てほしいし、僕らもそれを作りに行きたいと考えています。

    <プロジェクト概要:はたらく部>

    「はたらく部」は、株式会社NTTドコモの新規事業開発プログラム「docomo STARTUP」の協力の元、株式会社アルファドライブが運営する中高生向けキャリア教育サービス。バーチャル空間で、現役社会人コーチと同世代の熱い仲間と社会について考えを深める中高生向けキャリアのオンライン部活です。全国どこからでも参加可能!住んでいる地域に関係なく、都市や地方で活躍している大人から学ぶことができます。

    ■「はたらく部」公式サイト https://hatarakubu.jp/
    ■ Instagram https://www.instagram.com/hatarakubu/
    ■ Twitter https://twitter.com/hatarakubu
    ■ 生徒向けLINE https://lin.ee/LbYCnsJ
    ■ 保護者向けLINE https://onl.sc/azW4NX5

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    この記事を書いた人

    高橋 亜美

    はたらく部 広報

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