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中高生むけキャリア教育「はたらく部」、企業課題解決コースを導入!参画企業を募集
目次
「はたらく部」では、2022年12月から2023年3月の4ヶ月間、通常のセッションに加えて「選択型コース」を導入しました!
選択型コースは、「企業課題解決型コース」と「スキルアップコース」の2つから選べて、月3コマのオンラインセッションのうち、1コマをコースセッションとして受講できるものです。
4ヶ月にわたるコース受講期間を経て、最終日である3月20日、考えたアイデアをプレゼンしました。この記事では、「企業課題解決型コース」の様子をレポートいたします。
企業課題解決型コースとは
協力企業からいただいたミッション(課題)を解決するアイデアをチームで考え出してもらう、ちょっぴりチャレンジングなコース。実際にある企業のビジネス課題に取り組み、解決するアイデアを考えます。
1回目のセッションは企業様からのお題発表+チームに分かれて課題を深堀ってもらいました。
2回目は、深堀した課題を「本当にそうなのか?」を確かめるためにユーザーヒアリングを実施してもらい、ユーザーの”リアルな声”を聞いてもらいました。
3回目のセッションは、これまででわかった内容やアイデアを整理し、下村さんに提案するためのプレゼン資料を作成してもらいました。
セッション外の時間にも、定期的に部室に集まって議論を深めたり、親や友人、知人にヒアリングをするチームもいれば、自身でポストコーヒーを購入してみたり、4カ月間チームやり方はそれぞれでしたが、プロジェクトを進めようと真摯に頑張っていました!
■Post Coffeeのご紹介
本コースにご協力いただいたのは、日本最大級の高品質コーヒー専門ECサイト「Post Coffee」の代表取締役CEOの下村さん。
<Post Coffee>
日本のコーヒーカルチャーの変革に取り組む、「ライフスタイルを進化させる」をビジョンに、2020年2月からコーヒーのサブスクリプションサービスを開始。2022年4月からは国内外の人気ローカルロースターと提携し、国内最大級の美味しいコーヒーのショッピングモールをローンチ。美味しいコーヒーのプラットフォームとして複数の事業を展開。テクノロジーを活用し、誰でも手軽に美味しいコーヒーを手に入れられる世界を創っています。
公式サイト スペシャルティコーヒー通販 | PostCoffee(ポストコーヒー)
■いざ、提案プレゼンテーション
「PostCoffeeを通じてスペシャルティコーヒーをもっと広めるためには?」というお題をいただき、高校生たちが4チームに分かれ、課題解決に挑戦しました!
最終日となるDAY4では、最後のグループワークとして、最後のチェック項目は以下。
・時間通りに終わるプレゼンになっているか
・発表者を決める
・資料は最新版か
・画面共有の練習
・質問対策を考える
準備ができたチームから、順番に発表しました。
最初のチームは、購買決定プロセス「AIDMA」を用いてコンセプト・ターゲット・背景などを設定し、リサーチしたデータをもとにコンセプトを設定。
どの年代が、どんなコーヒーが好きなのか?その根拠は何か?など、提案に移る前に背景から丁寧に述べました。
課題解決策としては、職場でスペシャルティコーヒーを提供することが認知を広げるのに効果的、と提案しました。
非日常体験としてのスペシャルティコーヒーを考えたチームも。
グランピングは、「非日常体験をしたいが、面倒なことはしたくない」という想いに応えるサービスであること、コーヒーを毎日飲まない層の理由が「コーヒーを淹れるのが面倒くさい」ということであるのを逆手に取った提案。
1杯目は無料で提供し、2杯目以降は自分で購入するか、SNS投稿でタグ付けすることで、もう1杯無料というプランでした。グランピングでのスペシャルティコーヒーをブランディングに使う作戦で、どちらも互いに相互PRに使えるという独自のアイデアでした。
次のチームは、SNSを使ったマーケティング、PRを提案しました。
まずは課題感を提示し、若者の来店が少ないこと・スペシャルティコーヒーを知らない人が多いことをふまえ、ターゲットをZ世代に設定。
ターゲット層・コンセプト・解決策・ビジネスモデル・コスト構造などを、リサーチした数字をもとに、具体的に解決策を考えました。インフルエンサー(YouTuberやインスタグラマー)の影響力の高さを活用するため、実際の企業まで提示し、ビジネスモデルまでの流れを資料に落とし、社会人さながらのプレゼンテーションでした。
最後のチームは、世代を超えた提案をしました。現在のアクティブユーザーではないシニア世代をあえて視野に入れることで、親へのギフトとして活用されることを狙いました。
「送ってあげたい」と「もらってうれしい」のニーズをふまえ、メッセージ性あるギフトとしてのポイントを2つ提案。ひとつめは、コーヒーの味で送り手のメッセージを表現。ふたつめは、QRコードでメッセージ動画を表示すること。「花言葉」のように「豆言葉」を表現するなど、工夫をしました。
Post Coffeeで取り扱う種類の豊富さを活用したプランも考案しました。
■代表取締役CEOの下村さんのフィードバック
各発表のあと、下村さんからのフィードバック、質疑応答タイムもありました。
グランピングとコーヒーの案については「ちょうどアウトドア界隈に広めることを考えていたので、すごいなぁとびっくりしました。」とのコメントに続き、「スペシャルティコーヒーを体験していただいたあと、どうPost Coffeeへの認知を寄せていきますか?」との質問。それに対し、生徒は「グランピング施設を運営する会社にPost Coffeeからスペシャルティコーヒーを販売し、グランピングの現場で体験した際に認知がされ、その後の1杯無料とSNS施策へニーズを移行できるのでは」と回答しました。
インフルエンサーマーケティングを提案した案については「実際に提案にあったマーケティング会社を使ったことがあるので、こちらも目の付け所が良いなと感心しました」とのコメント。「ユーチューバーなどに依頼するのではなく、仲介業者を使う理由は?」との質問に対し、生徒は「どのインフルエンサーを選ぶかの判断基準がわからないので、プロに任せれば間違いないと考えました。」と回答しました。
■結果発表・総評
優勝結果は、シニア向けの提案をしてくれたチームでした。下村さんから、総評をいただきました。
「4つのプレゼンテーションを聞いて、解像度が高くてびっくりしました。実際に走っている企画もあれば、会社名まで同じものを使っていてすごいなと思った企画もありました。判断軸として、実際にPost Coffeeで取り入れても良いなと思ったものです。選んだ理由は、シニアに向けたアプローチという視点が中々出てこないのですが、実際に母の日って売れるというファクトがありました。親に向けたギフトという着眼点が面白いなと思いました。
全チームの中で、職場でスペシャルティコーヒーを提供するひとつめのチームは、大人顔負けのピッチでしっかりと課題からセグメント、ペルソナ、マネタイズまで考えて話されているのが良いなと感じました。
アウトドアでの活用を提案したチーム、セグメントがグランピング×スペシャルティコーヒーで高品質・高級感とつなげているのが良いと思いました。
インスタグラマーを用いた提案をしてくれたチームは実際に使ったサービス名まででてきて驚きました。いずれも全体的に社会人さながらのプレゼンテーションだったと思います。ありがとうございました。」
■まとめ~本コースの特徴~
立ち止まらず、自ら刺激を取りに行く!
「企業課題解決型コース」の授業は、よりビジネスに実践的です。
親切に設計された普段のワークとは一味異なり、どうしたらいいかを自分たちで「ああでもない、こうでもない」とたくさんの思考を巡らせ、情報を集めます。実際のビジネスの現場も、いつも正解のあることばかりではなく、答えは、自分たちで作らないといけません。
生みの苦しみと向き合い、”リアル”を追及すること
「シニア層・親世代だから、きっとこうだろう」という思い込みや、「ここまででいいか」と妥協するのではなく、ひとつずつ丁寧に「本当にそうかな?」「そもそもなぜだろう」と紐解いていき、届けたいターゲットの”リアル”を追及する必要があります。
そうしているうちに、だんだんとサービスや解決策に手触り感が出てくる”生みの苦しみ”と言える、面白さを少しでも体感してもらえたら嬉しいです。
■参画企業を募集します
はたらく部の「起業課題解決型コース」にご協力いただける企業を募集いたします。
・中高生のキャリア教育に興味のある企業様
・中高生の柔軟なアイデアや発想を得たい企業様
など、ご興味のある企業ご担当の方は、下記メールあてにご連絡をお願いいたします。
「はたらく部」info@hataraku-bu.jp
※有償のコースとなります。詳細につきましては、お問い合わせください。
高橋 亜美
はたらく部 広報