ブログBlog
【体験談】慶應義塾大学文学部の自己応募推薦入試(AO入試)の難易度や対策を合格者が紹介
目次
「慶應義塾大学文学部を自己入試(総合型選抜)で受験したいけど、難しい?」「自己推薦で慶應文受けてみたいけど、何をすればいいのだろう…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、慶應義塾大学文学部の自己応募制推薦入試(総合型選抜・AO入試)の難易度や対策方法を、実際に合格した筆者が経験を踏まえて解説しています。さらには、実際に送った志望理由書も紹介しています。正直、有料級です。そのため慶應義塾大学文学部の受験を検討しているが、難しそうなため受験を躊躇っている人や、どのように対策すればいいか分からない人は、必見です!
慶應義塾大学文学部の自己応募制推薦入試とは
慶應義塾大学文学部の自己応募制推薦入試(自主応募制による推薦入学者選考)とは、自分の学生時代の経験や入学の意欲をアピールする入試方法のことです。慶應と聞いて、難易度が高いと感じる方もいらっしゃると思いますが、実は難関大学の中ではとても穴場の学部となっています。選考方法は主に書類審査と小論文しかなく、面接など無いため、受けやすいのも特徴です。それでは、慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の特徴や出願資格など、詳しい情報を見ていきましょう。
入試の特徴
慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の特徴として、「毎年倍率が2倍程度」「選考内容が書類提出と小論文のみ」が挙げられます。早慶などの難関大学の総合型選抜に対して、倍率も高く難しいイメージを持つ方も少なくないと思います。しかし、慶應義塾大学文学部の自己推薦入試は、倍率があまり高くなく、しっかり対策すれば誰でもチャンスがある選考内容のため、難関大学の中でも特に穴場の入試であると言えるでしょう。倍率や選考内容についての詳しい情報はこの後記載していますので、ぜひご覧ください。
選考スケジュール
慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の選考スケジュールは、毎年およそ10月中旬から出願が始まり、11月後半に入試と合格発表といった流れになっています。総合型選抜や推薦入試の中では、比較的遅めの時期に行われる入試です。
出願資格
出願資格として、主に以下の3つが挙げられます。
- 合格した場合、入学を確約できる者
- 現役生(入試が行われる年度に卒業見込みの者)
- 高校全期間の評定が4.1以上の者
合格した場合に必ず入学する必要があることや、受験できるのは現役生かつ評定が4.1以上と厳しめの条件となっています。しかしその分、浪人生などのライバルがおらず、出願する人数が絞られます。そのため、筆者の個人的な気持ちではありますが、慶應を目指す現役生にとてもおすすめしたい入試です。出願資格は年度によって変わる可能性もありますので、毎年の募集要項をよく読み、出願するようにしてください。
募集人数と倍率
募集人数は、毎年およそ120名です。倍率は2倍〜3倍と、比較的低めの傾向があります。他の大学の総合型選抜や推薦入試と比べても、120名と募集人数が多いのも、慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の特徴です。出願条件が厳しめであるのと、募集人数が多いことが、2倍〜3倍と毎年安定した倍率につながっていると予想できます。正直、難関大学で倍率が2倍なんて、慶應義塾大学文学部くらいだと思います。そのため慶應を目指しており、出願できる人は、かなり受験をおすすめしたいです。
ただし、最近は総合型選抜や推薦入試の普及もあり、急に倍率が高くなることもあるため、その点はご承知おきください。
慶應義塾大学文学部の自己応募制推薦入試の難易度は?
慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の難易度は、一般入試と同じ程度です。そう言うと、難しそうと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、正確には、一般入試の小論文に挑む力があれば、特別難しすぎると感じることはないレベルだと思います。(飽くまで筆者個人の感想です。)
この入試では、学力というよりは要約力や表現力が求められるため、仮に一般入試で受けたとしても合格できる自信が無い人でも、しっかりと対策を行えば十分合格の可能性があります。
慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の選考内容
慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の選考内容は、主に「書類提出」と「小論文」です。その中でも小論文は、「総合考査Ⅰ」「総合考査Ⅱ」に分かれています。入試を受けるためには書類の提出は必須で、その後に総合考査Ⅰ・Ⅱを受ける流れとなります。書類選考などはなく、出願書類を提出すれば、誰でも総合考査を受けることができます。
それでは、それぞれどのような内容なのか、詳しく見ていきましょう。
書類提出
出願のために提出する書類は、主に「志願確認票」「調査書」「評価書」「自己推薦書」の4つです。この中でも特に対策が必要なのは、「自己推薦書」です。
自己推薦書は、いわゆる志望理由書のようなものです。書く内容は主に以下の2つです。
- 高校時代に力を入れてきたこと。
- なぜ文学部を第1志望としたか。また、大学で何を学び、どのように将来に活かしたいか。
自己推薦入試なので、受験生はこの自己推薦書で、自分が慶應義塾大学文学部で学ぶのに相応しい人物であるということをアピールする必要があります。「自己推薦書なんて、読まれてないんじゃない?適当でいいや」と思った方、気を抜くと危険です。慶應に限らず、総合型選抜や推薦入試では、生徒自身の強みや興味が重視されます。そのため、せっかく唯一自分をアピールできる自己推薦書を蔑ろにするのはとても勿体ないです。自己推薦書も気を抜かずに、しっかりと対策していきましょう。対策の方法は、後ほど紹介していますので、ぜひ見ていってくださいね。
総合考査Ⅰ
総合考査Ⅰ・Ⅱはともに、小論文が課されます。その中でも総合考査Ⅰは、120分間で長文の日本語の課題論文を読み、その一部を400字程度で要約する問題を2問解きます。また、本文に2箇所ラインが引かれており、その文を日本語以外の言語(主に英語)に翻訳する問題も2問出題されます。
課題論文はおよそ9000字程度と、かなり長文です。そのため、文章の理解力だけでなく、速読力、集中力も試されます。さらに、長文の一部を400字にまとめなければならないため、基礎的な文章力と簡潔にまとめる要約力も求められます。
また、英訳は、意外と長く、複雑な構成の文章を訳さなければなりません。これは実際に2024年度入試に出された問題ですが、「物質的に豊かになるために技術的な手段を数多く持っているのにも関わらず、それらを平和と幸福のためだけには使えないという矛盾の中を現代人は生きている。」といった文章です。このような翻訳の問題2問も含めて、120分間の中で解く必要があります。ドイツ語、フランス語など、英語以外の言語でも回答することは可能です。
ここまで聞いて「うわ、絶対難しい。やめとこう」と思う方も少なくないはずです。しかし、まだ諦めるのは早いです。私は訳あって入試の1ヶ月前からしか本格的な対策ができず、正直過去問を見たときは、文字の多さに震えました。しかも英検2級しか持っていなかった私にとって、英訳もかなり難しく感じました。しかし、1ヶ月間集中して過去問を対策をした結果、無事に合格することができました。もちろん基礎的な文章力をつけるためにはずっと前から対策をする必要はありますが、それさえあれば、1ヶ月でも合格できる可能性は十分にあります。この後に小論文や英訳の対策方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
総合考査Ⅱ
総合考査Ⅱは、短い課題文を読み、自分の意見を400字以内で記述するといった、60分間の試験になっています。総合考査Ⅰの要約力などが重視される問題とは異なり、総合考査Ⅱでは自分の意見が求められるため、表現力に加え、想像力や思考力が試されます。
400字と聞くと、原稿用紙1枚分のため、楽勝に感じるかもしれませんが、400字という短い中で、いかに自分の意見を端的に伝えられるかがカギとなります。でも「60分もある」と思った方もいるのではないでしょうか。いや、「60分しかない」んです。私も、総合考査Ⅰに比べたら楽かもと思ってしまっていた時がありました。しかし、過去問を解いているときも、60分という短い時間、そして400字以内と限られた文字制限の中で、筋の通った論を述べつつ、「自分らしさ」を表現するのがいかに難しいかを実感しました。
考えてみてください。試験会場には、厳しい出願条件を潜り抜けた、自分と同レベルもしくはそれ以上のライバルが集まっているわけです。その中で、ありきたりな文章を書くわけにはいきませんよね。
総合考査Ⅱも、十分な対策が必要です。この後に対策方法を紹介しているので、ぜひ見てみてくださいね。
慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の対策方法
慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の対策方法についてご紹介します。対策としては、「自己推薦書・志望理由書」「小論文」「英訳」の3つが主に必要です。「自己推薦書・志望理由書」は、自分の高校時代の経験を整理し、将来を見据えた学習計画をつくるといった対策が必要です。「小論文」「英訳」は、とにかく過去問を解きまくることが大切です。それでは、それぞれの対策方法について、詳しく見ていきましょう。
自己推薦書・志望理由書
自己推薦書・志望理由書の対策は、主に以下の流れで行ってください。
- 高校時代の活動実績や経験を整理する
- 経験から何を学んだかを書く
- 経験を通して、大学で学びたいことを考える
- 慶應義塾大学文学部にしかない特徴を調べる
- 大学卒業後は何をしたいか考える
自己推薦書では、項目が2つあり、それぞれざっくり言うと「高校時代に何をしたか」「なぜ文学部を第一志望としたか」を書く必要があります。
まず1つ目の項目では、「高校時代に何をしたか」が聞かれます。ここでは、もちろん高校時代に行った活動や経験したものを書きますが、それに加えて、自分がその経験を通して何を学んだかを書くと良いでしょう。ただ単に「こんな活動をしました!」をアピールするのみではなく、「こういう経験をしたから、このようなことを学ぶことができました」と書いた方が、大学側から見ても「この子はこういう学びを得た子なんだな」と印象に残りやすいです。また、コンテストでの入賞経験や、大会での優勝経験、プレゼンの経験など、具体的な名前や数値が書ける場合は、積極的に書いていきましょう。例えば、「私はバスケットボールの2025年度高校生全国大会で1位になりました。」「〇〇(具体的なイベント名)というプレゼンコンテストで、1000人の前でプレゼンし、6組の中で1位に輝きました。」等と書くことができます。具体的な数字や固有名詞を用いることで、信ぴょう性も上がります。また、もし証明書などがあれば、添付することができるので、証明書の準備も忘れずに行ってください。ここまでが、1つ目の項目に書く内容となります。
2つ目の項目では、「なぜ文学部を第一志望としたか」を書く必要があります。この項目は、1つ目の「高校時代に何をしたか」を書く項目とつながるように書くことが肝要です。高校時代に経験したこと、そしてそれから学んだことを書いた後に、それを学んだ上で大学ではさらに何を学びたいか、今学び足りていないことは何かを書くといった流れです。さらにそれに加えて、大学ではどの学問分野を学びたいか、大学での学びを将来にどのように活かしたいかと発展させて書く必要があります。このように「一貫性を持たせて書く」ことで、将来のことをしっかり見据え、勉強する意欲がある生徒であるということをアピールできます。
また、「慶應義塾大学文学部にしかない特徴」を書くことも、とても重要です。志望理由を書く時には、自分が学びたいことを書くだけではなく、それが志望大学で学べるのか、どうしてその大学・学部でないといけないのかも書く必要があります。
筆者は、慶應義塾大学文学部にしかない特徴を、大学公式のホームページを見たり、現役生の先輩の声を聞いたりして調べました。また、他の大学の文学部のホームページを見て、比較をして特徴を見つけるなどもしていました。「慶應義塾大学文学部にしかない特徴」を書いた方がいいと言われると、自己推薦書に書くためだけに調べようとしがちです。しかし、しっかりと他大学の文学部の特徴も見て、本当に慶應文学部でいいのかも見極めましょう。
自己推薦書の対策は、活動実績の整理なども含めると、高校3年生の春には始めた方が良いでしょう。10月に出願開始なので、早いと感じる方もいるかもしれませんが、自分の経験から、何を大学で学びたいか、どの教授のもとで学びたいか、などを整理するのは、思っているより時間がかかります。そのため、4月頃から内容を考え始めると、余裕を持って志望理由書を書くことができるでしょう。早めに内容を考えることで、書くことを明確にできるため、実際に書き始めるのは、出願開始の2〜3ヶ月前でも大丈夫です。(個人差がありますので、飽くまで1つの参考としてください。)
小論文
小論文の対策を、「基礎的な文章力をつける対策」と「総合考査のための対策」と2つに分けてご紹介します。
基礎的な文章力をつける対策
基礎的な文章力をつけるには、とにかく書きまくることが大切です。今まで小中高と作文をする機会はあったかと思いますが、作文と小論文は似ているようで全くの別物です。小論文はある程度の型に沿って書く必要があり、またオリジナリティがある且つ筋の通った意見を述べる必要があります。
小論文の対策をし始めるのは、遅くても高校3年生の春頃が良いでしょう。
小論文の基礎的な対策方法は、こちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
総合考査のための対策
総合考査Ⅰ・Ⅱのための対策としては、とにかく過去問を解きまくることが大切です。Ⅰ・Ⅱともに年によってテーマは様々ですが、だからこそどんなテーマが来ても対応できるようにしておく必要があります。またテーマは様々なものの、出題形式は毎年あまり変わっていないので、問題の出し方に慣れるという意味でも、過去問は必ず解いてから試験に挑みましょう。
過去問は、毎年5年度分が収録されたものが販売されています。「たった5年分しかないの?」と思うかもしれませんが、過去問は1回解いて満足したり、何十年分も遡って解いたりするのではなく、「同じ問題を繰り返し解く」ことが非常に重要です。「繰り返し解いたら、回答覚えてしまうのでは?」と疑問に思った方もいるでしょう。実際に繰り返し解いてみると分かりますが、意外と忘れているし、意外と書けません。繰り返し解いた方が、過去の自分が書いた文章との比較をすることができ、復習にもなるため、おすすめです。
過去問を対策し始める時期としては、基礎的な文章力がついていることを前提にすると、2〜3ヶ月前が良いでしょう。という筆者は1ヶ月前から始めたのですが、その1ヶ月間は過去問三昧だったので、2〜3ヶ月前からだと余裕を持って対策できると思います。
英訳問題
総合考査の対策と同時に、英訳問題の対策も進めていきましょう。問題の難易度は、英検2級があればなんとか解ける程度だと思います。実際に筆者も受験時は英検2級程度の英語レベルで、かなり難しいと感じました。
慶應義塾大学文学部の自己推薦入試の英訳問題の特徴は、使われている単語自体は簡単なものが多いですが、構造がかなり複雑な点です。先ほども例に挙げましたが、「物質的に豊かになるために技術的な手段を数多く持っているのにも関わらず、それらを平和と幸福のためだけには使えないという矛盾の中を現代人は生きている。」主語はどこ!?目的語が長い!と感じるような文章が出題されます。
英訳問題を解くコツは、「簡単な単語を使ってもいいから、とにかく言い換えて書く」ことです。複雑な文章が出てくると、焦って難しい単語を使おうとしがちです。しかし、難しい単語を使って間違えるよりは、とにかく簡単に噛み砕いたり言い換えたりして着実に訳す方がおすすめです。
慶應文学部自己推薦入試の合格体験記
慶應義塾大学文学部の自己推薦入試に現役で合格した筆者の合格体験記を記しています。実際に合格した先輩の声を聞きたい!という方は、ぜひ参考にしてください。
実際の自己推薦書を公開!
いきなり有料級コンテンツを公開します。合格をもらった私が実際に送った自己推薦書の内容を大公開します!ただ、真似するのではなく、飽くまで1つの参考にして、あなたのオリジナリティが溢れる自己推薦書を書いてみてくださいね。
1. 高等学校では何に力を入れ、どのような成果を上げましたか。具体的に書いてください(資格を取得した場合は、そのことについても触れてください)。
A.私は探究活動として「はたらく部」での活動に力を入れてきた。はたらく部とはNTTdocomoが運営する、ビジネスやキャリアについて学ぶ中高生向けのオンラインコミュニティである。週一回のセッションを通して、それらの知識を身に着けている。
私は元々消極的な性格であったが、この活動を通して自分に自信を持てるようになった。所属してから1年経った現在では、はたらく部の魅力を広めるために公式インスタグラムを運営したり、著名人をお招きしてイベントを企画運営したりする等、運営の支援を行っている。所属する前は学校を越境することに不安を感じていたが、はたらく部の仲間との関わりが刺激になり、以前より積極的に発言できるようになったりポジティブな思考ができるようになったりと自分を変えることができたため、挑戦することの大切さを学んだ。
また、プレゼンイベントや起業について学ぶキャンプ等様々な場に赴き、多様な人生を歩んできた人々と出会うことで、変化し続ける社会で自分は何ができるのか考えられるようになった。この経験から得られた挑戦力は私の誇れる強みとなっており、現在私は高齢者の孤独解消と高校生の探究活動を始めるきっかけを作ることを目指す「〇〇(情報保護のため省略)プロジェクト」を立ち上げ、活動している。
2. 文学部をなぜ第一志望としたのですか。また、文学部で何を学び、将来、どのように活かそうと考えていますか。具体的に書いてください。
A.私は自身が「はたらく部」での探究活動で自己変容できたことを踏まえ、探究活動が学生の自己肯定感に与える効果ついて研究したいと考えている。
そのため私は貴校で人間科学を専攻し、社会心理学を中心に学びたいと考える。探究活動で私が変わることができたのも、自己肯定感をあげてくれる仲間との協働があったからだという仮説を持っている。社会心理学を勉強することで、探究活動をする集団の中で学生の自己肯定感がどのように変化するのかを研究していきたい。
また1年次は社会心理学に限らず、哲学や教育学等様々な学問に触れることで多角的な面から探究を研究し、2年次からの専攻に備えてどの学問が研究に必要なのかを見極めたい。
貴校での学びや研究を通して、将来私は学生にとって理想の探究の場を法人として立ち上げ、起業家かつキャリア教育コーディネーターとして学生の自己肯定感を高めることのできる探究プログラムを作っていきたい。そして、自分に自信を持つことで学生がより活発に越境し成長できる社会を実現したい。
対策スケジュール
対策のスケジュールは、自己推薦書の対策を高3の4月、小論文の対策を高2の3月から始めました。これは実際に書き始めたという意味ではなく、自己推薦書は自分の活動実績を整理したり書く内容を考え始めたりした時期で、小論文は基礎的な文章力をつけるための対策を始めた時期です。
実際に自己推薦書を書き始めたのは、出願の1ヶ月前からでした。また、小論文の過去問対策を始めたのも入試の1ヶ月前からでした。しかし、これは訳あって(他の大学に落ちまくって)1ヶ月前という直前からの対策になってしまっただけなので、おすすめはしません。
対策方法
自己推薦書の対策方法は、私は「はたらく部アカデミー」で活動実績の整理から将来の展望までの整理を行ってもらいました。また、自己推薦書の添削もお願いしていました。自己推薦書は、一見、自分1人で書けるもののように思えますが、私はちゃんと対策してもらわなかったら、1人で書くことは難しかったなと感じています。確かに文章を書くこと自体は誰でもできますが、自分が何を経験してそこから何を学びたいのか等、熱意のこもった自己推薦書を書くためには、しっかり見てもらうことをおすすめします。自己推薦書は、ただ大学に出願するために書くのではなく、ある意味将来の自分のために書くものでもあると思います。「出願するためだけの自己推薦書」ではなく、「自分が将来どうなりたいのか」までも一緒に考えてくれるのは、「はたらく部アカデミー」だけではないでしょうか。
小論文は、一般選抜を専門としている塾の小論文コースを受講していました。そこで基礎的な文章力を身につけました。過去問の対策は、塾の先生に加え、担任の先生にもお願いしました。1人の方に見てもらうだけでなく、色々な方に見ていただくことで、様々な方向からのフィードバックをもらうことができるので、可能であればたくさんの人に教えてもらいながら対策しましょう。
入試当日の様子や手応え
入試当日は、全員が頭良く見えて、とても緊張しました。小論文を書く手が震えました。ただ、1ヶ月間集中して対策を行ったという自信があったので、「絶対合格してやるぞ!」といった意気込みで臨みました。
総合考査では、たまたま自分が興味のあるテーマが出題され、「勝ったな」と思いながら解きました。おかげで緊張も解れました。全ての試験が終了した後も、「これは合格したな」と確信するほど、手応えがありました。
受験直後はこんなに自信満々だったのに、いざ合格発表となると「あそこダメだったな…」とか「やっぱり落ちるかも…」ととても不安になっていました。
受験生に一言
実は私は、慶應文含め6校受験し、合格したのは慶應文のみでした。慶應文以外にはSFCや立教、成城などを受験しましたが、全落ちです。今では笑い話ですけどね!
そんな私が受験生に伝えたいのは、「絶対諦めるな!」ということです。正直私は落ちまくったし、一般選抜で慶應に合格できるほど頭も良くありません。ただ、こんな私でも、「諦めない」ことはできました。5校落ちた私でも、踏ん張って合格できたので、受験生の皆さんも絶対に諦めず、頑張ってください!
慶應義塾大学文学部の自己応募推薦入試まとめ
慶應義塾大学文学部の自己推薦入試は、一見難易度が高いように見えますが、対策をすれば誰にでも合格する可能性が十分にあります。「慶應にどうしてもいきたい!諦めたくない!」という方は、受けることを本当におすすめします。やらない後悔よりやる後悔。熱い想いと十分な対策さえあれば、必ず合格できます。
自分を信じて頑張って!
新久 さくら
もともととても消極的な性格だったが、はたらく部と出会い積極的に活動できるように。この体験から、探究活動によって学生が自分らしく生きれるようになってほしいという思いで活動をしている。はたらく部インターンで経験を積みつつ、学生が関わることで地域活性化を目指すプロジェクトを立ち上げた。

